医薬品(OTC)・健康食品・スキンケア・管理医療機器等の販売 天野商事株式会社

TEL:052-951-2340 FAX:052-951-7954メールフォームでのお問い合わせ

menu

今月のトピックス

平成22年の記事一覧

平成22年12月1日付

 マクロ的にもミクロ的にも厳しい環境変化が続いた今年も年末を迎えました。カゼ・インフルエンザ・ノロウイルスが流行し始めており、皆様もご自愛下さい。

 さて、景気先行き不透明感が再び強まる中で、家電エコポイントの駆け込み需要(需要の先食いですが...)を除くと、消費者の低価格志向は依然強く、店頭での値下げ競争が続いています。

 そんな厳しい折ですが、2つの身近な話。一つは、スポーツチェーン店の話で、昔は売上の大半がウィンタースポーツ関連(私の学生の頃は、スキーがブームでした)だったのが、今では売上の10%にまで激減してしまった(確かにスキー場は泣いています)。それをカバーしているのが手軽で身近なスポーツやウォーキング・ランニング。そして登山グッツの需要はどんどん伸びている話。

 もう一つは、存じ上げている中堅注文住宅メーカーさんの話。そこは岐阜東濃ひのきにこだわり、展示場で木の家の良さを実感してもらったり、自由設計は当然の事ながら、完成見学会での事例紹介、完成後のフォロー・イベントによる顧客との関係維持、紹介を得るなどして、この厳しい環境下でも堅調です。

 「いかに潜在需要を開拓するか」「強みを作る」「お客さんとの関係作り」という事の大切さ。今やブームとも言える「高校野球の女子マネージャーがドラッカーの"マネジメント"を読んだら」は150万部を突破し、さまざまな会社・小売業・サービス業・NPO・学校の運動部などでも読まれています。私もピーター・ドラッカー博士の著作を何冊か読みましたが(まだまだ理解・実践が伴いませんが!)、「もしドラ」の主なテーマの1つでもあるのが、【自分の強みは何なのか?】【自分(自社)の強みと言える役割は何なのか?】

 先月、世界バレー選手権では日本女子が世界ランク1位のブラジルを追いつめ、2位の米国に競り勝っての堂々たる32年ぶりの銅メダルを獲得しました。"高さ"では世界に太刀打ちできない日本がこの1年間、磨きをかけたのが、まさしく【強み!】

 "速さ"...「トスをあげたら1.1秒以内に打つ」のが、チームの約束事となった。

 "守備力"...今大会世界1位のレシーブ率。その為の苦しい練習の積み重ね。

 オラクルひと・しくみ研究所・小阪裕司先生は「お客さんが気づいていない価値を伝え、教える事」「お客さんの五感に訴え、動機づけしていく事」「普段からの人間関係作り」の大切さを繰り返し語っておられます。単なる商品説明・価格ではない!

 今月もスキンケアサンプル2倍を実施しますので、店頭でのハンドタッチ(試供品をつけてさしあげながらの会話)を是非。また、ご提案を始めて8ヶ月の補聴器は、「PW-1の設置(又はのぼりの設置)⇒専門商社による説明会(勉強会)⇒相談会の実施」の流れ作りを一緒に取り組みましょう。オーダーメイドのお客様は120台近くになりました。

 最後に、「ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?」より...(あの高田社長談)

 ★大切なのは、想いが伝わったかどうか。テクニックより想い(口下手でもいい!)

 ★お客さんは機能や使い方でなく、「その商品を買うと、自分の生活がどの様に豊かになるか」に興味がある。

 ★あれもこれも話すのではなく、その商品の「いいところ」を繰り返しアピールする。

 ★心のどこかで「高いかもしれない」「ちょっと使いにくいかも」なんて気持ちが少しでもあっては、売れない。

 ★将来を思い悩む暇があったら、どんどん行動しなさい。やるべきものは、目の前の仕事に全力を尽くす中からしか見つからない。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 2008年度の国民医療費は高齢化と医療技術の進歩による医療費の高額化により34兆8千億円と過去最高を更新
  2. 政府は社会保障制度(高齢者医療制度と介護保険制度)の見直しを進めているが、現役世代などに負担増を求める当座しのぎ。
  3. 国民生活センターは、テストした「据置きタイプの二酸化塩素商品」9製品に対し、安全性と有効性の検証と表示の改善を求めた。
  4. かかりつけ薬局を持っている人(調剤を受けとったり、市販薬などを買うのが同じ薬局)はまだ4割弱。その都度、別の薬局を利用が4割も。
  5. 再来年の3月には6年制薬剤師が輩出されてくる。処方箋調剤だけにしがみついている薬剤師では今後の薬剤師過剰時代での展望描けず。

平成22年11月2日付

 短い秋が終わり、朝晩が冷える様になりました。皆様も体調管理にお気をつけ下さい。先月、発起人としての名城大学薬学部27回生の同窓会では120名が集まり旧交を温めました。一緒に発起人をした薬剤学教授からは薬学6年制についての話もありました。

 さて、足元の個人消費は特需(猛暑や終了したエコカー減税。エコポイントや一部の子ども手当て)による動き以外はシビアなままで、"デフレを越えた我慢比べ競争"の様相が続いています。

 しかしそんな厳しい中にもヒントの種は色々と散見されます。例えば、マラソン人気でランニングシューズが大きく伸びたり、女性客取り込みによる登山ファッショングッズ(山ガール!)、新たな歴史ブーム(歴史モノ好きの歴女!)、小型軽量の一眼レフデジタルカメラの普及など。よくよく見てみますと、それらは決して目新しい物・ハイテク物ばかりではありません。今まであった物に変化を加えたり、新しい組み合わせだったり、新しい価値の創造や新たな客層の開拓であったりします。

 我々の健康産業にあっても、景気低迷で健康食品は苦戦気味でも通販では15ヶ月連続前年アップの話。化粧品市場は2年連続縮小だが、アンチエイジング対策品(シワ・保湿)は年々拡大の話など。

 先月スキンケアセミナーにお越しいただいた皆様、有難うございました。ユーモアと親近感ある石崎さんの話の中で、

 ①お客さんの肌を見る。...日本人の7割が乾性肌。顔はオイリーでも、体はドライで実際は乾燥肌の人が多い。

 ②普段は鏡をすました顔で見るので、自分のシワに気づいていない人が多い。笑顔をするとシワがハッキリ出るので気づかせてあげる事。

 ③真性ジワ(表情ジワ、大ジワ)が年齢と共に深くなっていくのは気にしなくていい。仮性ジワ(小ジワ・ちりめんジワ)は浅ければ治せる。

 ④肌が非常に乾燥する冬に向かい、たっぷりの水分(化粧水や美容液)とフタ(その上からクリームでフタをする)が必要。

 ⑤自信を持って実際の価格の倍の価値があることを伝える。1日に10人の方にハンドタッチ(試供品をつけてあげながらの会話)を。

 は、実践的で私も勉強になりました。皆様も是非参考になさって下さい。

 オラクルひと・しくみ研究所・小阪裕司先生は「お客さんが気づいていない価値を伝え、教える事」「お客さんの五感に訴え、動機づけしていく事」「普段からの人間関係作り」の大切さを繰り返し語っておられます。単なる商品説明・価格ではない!

 補聴器のご提案を始めて7ヶ月。PW-1の設置やのぼりの設置、定期的な相談会などを通じてオーダーメイドは100台近くです。「自信がない」「不安がある」「デモ機は購入したくない」との声もお聞きしますが、今後高齢化が進む中で、メガネ屋・専門店でなく、健康全般の相談店・地域に根ざした薬局薬店・調剤薬局がやるメリットをお考えいただき、弊社と補聴器専門商社と一緒に取組んでいきませんか?

最後に、先月娘達が通う学校の講演に聖路加国際病院の日野原重明先生がお越しくださった時のお話を。

「90歳を越してからの年月がもっとも変化に富み、充実している」とおっしゃる満99歳で日々超多忙な先生。

★寿命とは神様から戴いた時間であり、その時間をどう生かすか?

★日々に感謝し、何に貢献するか?

★笑顔とコミュニケーションの大切さ。相手を許すことの大切さ。

★目標を持ち、上を向いて!

などなど、元気と勇気を頂戴しました。私達も、今までのやり方の積み上げでは何も変わりませんので、3年後5年後のあるべき姿を見据え、"挑戦&失敗""新しいチャレンジと結果の検証"を続け、この激動期をすり抜けていきましょう!

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. スキンケアアンケートによると、「試して良ければ買う・他社類似品から切り替える」と言う回答が70%を占めた!
  2. デンタルリンスジェル開発者の渡辺秀司先生が、10/14放送の日テレ「おもいっきりドン」に。
  3. ほとんどの抗生物質が効かず、免疫力の落ちた人が感染しやすい多剤耐性菌による院内感染。手洗い徹底や、抗菌薬使い過ぎへ注意喚起。
  4. かかりつけ薬局を持っている人(調剤を受けとったり、市販薬などを買うのが同じ薬局)はまだ4割弱。その都度、別の薬局を利用が4割も。
  5. 医薬分業の追い風で、調剤薬局市場はこの10年で2.6倍・53,000軒にも拡大したが、いよいよ鈍化・収益モデルが変化。
◇今後は「枚数ありき・点数ありき」だけでは厳しい。「物販」「介護施設の服薬支援」「在宅支援」などコミュニティに溶けこんだ薬局に。

平成22年10月1日付

 猛暑から一気に秋本番。皆様も体調管理にお気をつけ下さい。今年は私どもの地元名古屋の開府400年記念の催しが多く、先月、由緒ある建中寺(尾張徳川家創健)の荘厳な雰囲気の中、チャリティー公演で男声合唱をする機会をいただきました。

 さて、今や「日本病」とさえ言われるデフレになって12年ですが、少子高齢社会に入っているのに、さらにデフレ圧力が強まっています。「低単価の商品と、高付加価値の商品」のバランスがあってこその堅実・継続する商売ですが。

 "百貨店"というと、最近では衰退業種の象徴のように言われています。かつては、都会の人の生活の象徴・あこがれでもあった百貨店が新興勢力のコンビニ・専門チェーン・ネット販売に食われて売上は縮小する一方です。ある特集で、「消費者は百貨店に何を求めているか?」「次の時代に向け、どの様な百貨店の形を志向すべきか?」を読みましたが、この質問は全ての業種・業態に通じるのではないでしょうか?「消費者は○○に何を求めているか?」...歯科医院には?薬局薬店には?接骨院には?和菓子屋には?パン屋には?酒屋には?

 先月、小阪裕司先生の新書"「ありがとう」と言われる商い"の抽選プレゼントに応募いただいた先生方は有難うございました。当選された先へは担当セールスがお届け致します。その本の中で...

 ①売れない理由は2つだけ。...1つは「お客さんの数が減っている」もう1つは「お客さんに"買いたい"という気持ちにさせられていない」

 ②世の中には「売れる商品」はわずかしかない。...お客さんは「売れる商品」だから買うのではなく、「自分が買いたくなった商品」だから買う。「売れない商品」は、まだお客さんへの動機付けが足りなくて売れないだけとも言える。

 ③お客さんにあなたのお店を"忘れさせないこと"が大切。...だから、まめに「接触」して人間関係を育むこと。但し、お客さんといくら親しくなったとしても、お客さんに買う動機が生まれるのをただ待っているだけではお客さんは期待どおりには買ってくれない。

 ④お客さんが欲しいものは商品ではなく、「不快なことを解消してくれる手段」「心豊かなひとときを得るための手段」

 ⑤いくらいい話・成功例を聞いても、素直に学び実践しなければ意味がない。成果は生まれない!

 こういう時代だからこそ、ランチェスター法則「弱者の戦略」の基本でもある「強い商品作り」「地域密着」「強い敵とは戦わない」「仕事量でカバー」「お客さんとの絆作り」に徹し、「○○なら、あのお店」「○○の時はあのお店」の選択肢に入っていればこそ!

 この不況下にあっても"伸びしろ"の「ひざ・腰」「目」「歯周病・口臭」「しわ・保湿」「カロリー対策」。先生・奥様・スタッフの皆様が実感して気に入っていただき、多くのお客さんに価値を伝え勧めていただき、リピートしてこそですので、前向きに高い目標設定を。

 補聴器のご提案を始めて6ヶ月。これ迄に200軒のお店がPW-1を設置され、相談会などを通じてオーダーメイドは70台です。「自信がない」「不安がある」「デモ機は購入したくない」との声もお聞きしますが、今後高齢化が進む中で、メガネ屋・専門店でなく、健康全般の相談店・地域に根ざした薬局薬店・調剤薬局がやるメリットをお考えいただき、弊社と補聴器専門商社と一緒に取組んでいきませんか?

 「日本人の典型的な断り文句・先送り理由」3つ(①忙しいから②今までのやり方でなく、面倒くさいから③自信がないから)の前にジーッとしているだけ、今のやり方の積み上げだけでは何も変わりません。3年後5年後のあるべき姿を見据え、"トライ&エラー""新しいチャレンジと結果の検証"を続け、この激動期をすり抜けていきましょう!

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. ほとんどの抗生物質が効かず、免疫力の落ちた人が感染しやすい多剤耐性菌による院内感染。手洗い徹底や、抗菌薬使い過ぎへ注意喚起。
  2. かかりつけ薬局を持っている人(調剤を受けとったり、市販薬などを買うのが同じ薬局)はまだ4割弱。その都度、別の薬局を利用が4割も。
  3. 女性の約7割が「自分は敏感肌」だと感じており、化粧品の購入の際に「肌にやさしい」「低刺激」「無添加」を重視する傾向に。
  4. 「11/8はいい歯の日」歯磨き粉は高価格帯(1000円以上)と低価格帯(400円以下)の二極化が進んでいる。
  5. 医薬分業の追い風で、調剤薬局市場はこの10年で2.6倍・53,000軒にも拡大したが、いよいよ鈍化・収益モデルが変化。
◇今後は「枚数ありき・点数ありき」だけでは厳しい。「物販」「介護施設の服薬支援」「在宅支援」などコミュニティに溶けこんだ薬局に。

平成22年9月1日付

 猛暑日の連続で夏バテ・夏カゼ対策品だけはまずまずですが、皆様も体に疲労がたまっている事と存じます(9~10月も残暑が厳しそうです)。今月は母校の愛知県滝高校の同窓会(卒後30年)、来月は発起人としての名城大学薬学部27回生の同窓会。知らず知らず年齢を重ねてきましたが、昔に戻り今を語り合い、楽しい一時にしたいと思っております。

 さて、現実の話としての急激な円高・株安、そして相変わらずのデフレ圧力。厳しい景気にあって拍車がかかる価格競争。先頃の「牛丼の値下げキャンペーン」も話題になりましたが、10年前にも「平日半額ハンバーガー戦争」がありました。あの時、価格競争に負けたロッテリアはその後5年間業績が悪化。勝ったマクドナルドも、キャンペーンを終了したとたんに低価格慣れした顧客が客離れし大赤字に陥った過去。その時、モス・バーガーは価格競争に加わらず、「素材にこだわった出来たてのおいしさ」を追求し堅調でした。

 世の中のビジネスは大きく分けて2種類【"欲求充足型のビジネス"と"悩み解消型のビジネス"】と言われる中で、我々は「お客さんに何が提供できるか?」「お客さんの潜在的な需要・悩みの解消にどの様な貢献が出来るか?」

 最近、ピーター・ドラッカー博士の書籍がよく売れています。社会人としてこの本を知らない人はいない(!)とも言われる岩崎夏海氏著の「もし高校野球のマネージャーがドラッカーの"マネジメント"を読んだら」は100万部を突破。好奇心を持って考えさせられながら、一気に読める本です。その中で...

 ①「われわれは何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を求めているか?何を買いたいのか?」

 ②成果とは、長期的な打率。多くの失敗・チャレンジをする人ほど、優れた人である。行動力!

 ③何を取組むにしても、真摯さの欠如は決して許されない!

 ④成果こそ、全ての活動の目的。それに向け自分自身をマネジメントする。...目標管理、時間管理、選択と集中。

 弊社は規模の小さい会社ではありますが、この市場環境の激変期・そして将来を見据え、「われわれは何が提供できるか?」

 「われわれは何を変えていかなければいけないか?」を自問自答していきます。今後とも何卒宜しくお願い致します。

 オラクルひと・しくみ研究所・小阪裕司先生は「お客さんが気づいていない価値を伝え、教える事」「お客さんの五感に訴え、動機づけしていく事」「普段からの人間関係作り」の大切さを繰り返し語っておられます。価格ではない!

 この春より「補聴器」のご提案を始めました。「自信がない」「場所がない」「デモ機は購入したくない」との話もお聞きしますが、これ迄に200軒のお店がPW-1を設置され、オーダーメイドも既に40件近くです。補聴器専門商社の相談員による聞こえの相談会などを通じ、地域に密着したコミュニティ薬局薬店としての存在価値向上のためにも、お客さんに喜んでいただく為にも!

 「日本人の典型的な断り文句・先送り理由」3つ(①忙しいから②今までのやり方でなく、面倒くさいから③自信がないから)の前にジーッとしているだけでは問題解決になりませんし、潜在客や見込み客も現れません。3年後5年後を見据え、"試行錯誤""新しいチャレンジと結果の検証"を続け、この激動期をすり抜けていきましょう!

 今月は小阪裕司先生の新書を抽選で20名の方に進呈致します。来月実施のスキンケアセミナーへも是非お越し下さい。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 猛暑で熱中症で病院へ搬送された人が3万人を越えた。気象庁によると、9~10月も厳しい残暑が続く見通し。
  2. 夏の疲労が身体に蓄積している9月は、食中毒の発生が一番多い。
  3. 60代以上の消費支出は前年1.2%増(将来に不安を抱く30歳未満の消費支出は7%減だが)。
  4. 長引く不況下で健康食品市場も厳しくなっているが、店頭の苦戦ぶりとは対照的に、通販チャンネルは微増~2桁増で推移している。
  5. 医薬分業の追い風で、調剤薬局市場はこの10年で2.6倍・53,000軒にも拡大したが、いよいよ鈍化・収益モデルが変化。
◇今後は「枚数ありき・点数ありき」だけでは厳しい。「物販」「介護施設の服薬支援」「在宅支援」などコミュニティに溶けこんだ薬局に。

平成22年8月2日付

 梅雨明け以降、うだるような暑さが続き、熱中症・暑さ対策・夏バテ対策・食中毒対策品がよく動いています。

 しかし、市場全体の厳しい構図(総量の縮小、デフレ、慎重な買い物姿勢)は変わっていません。この閉塞感を何としてもすり抜けねばなりませんが、無理な値下げ・継続出来ないサービスは中小・零細企業(店舗)がとるべき手段ではありません。

 世の中のビジネスは大きく分けて2種類【欲求充足型のビジネス】【悩み解消型のビジネス】と言われる中で、我々は、「お客さんに何が提供できるか?」「お客さんの悩みの解消にどの様な貢献が出来るか?」

 先月、2つの気づきがありましたので、ご紹介します。1つめは、竹田陽一先生の「ランチェスター経営」セミナー。中小企業の為の法則とも言うべきランチェスター法則ですが、久しぶりに接し、色々と再確認した次第です。特に、"弱者の戦略"として、

 ①目標を絞る【絶対に強い商品を作る。上位20~30%の商品に力を集中する。】

 ②小規模1位主義【骨太な商品で。地域で。客層を重視する。】

 ③強い敵とは戦わない【差別化。同じものを目標にしない。】

 ④成果=(量)2×質【まず、量が大切。凡人は1年に3200~3700時間は仕事に注力を。】

 ⑤接近戦【お客さんとの人間関係を重視。紹介をもらう。】

 2つめは、映画「インセプション」。レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙主演で話題の映画なので、家内と見に行きました。人が眠っている間(夢の中)の潜在意識(しかも何層も深く)に侵入するというクリストファー・ノーラン監督のオリジナルの脚本のSFアクション大作。二番煎じや、パートⅡとかⅢとか新鮮味のない映画が多い中、久しぶりに2時間頭の中がフル回転になりました。どんな業界・仕事でも、創造力や知恵と工夫で、まだまだいくらでもやれる事はありますね。

 オラクルひと・しくみ研究所・小阪裕司先生は「お客さんに価値を伝え、教える事」「お客さんの五感に訴え、動機づけしていく事」「普段からの人間関係作り」の大切さを繰り返し語っておられます。この不況下にあっても"伸びしろ"の「ひざ・腰」「目」「歯周病・口臭」「スキンケア」「カロリー対策」。先生・奥様・スタッフの皆様が気に入っていただき、多くのお客さんに勧めていただき、リピートしてこそですので、前向きに高い目標設定(1日1個など)をお願いします。

 この春より「補聴器」のご提案を始めました。「自信がない」「場所がない」「デモ機は購入したくない」とのお話もお聞きしますが、これ迄に200軒のお店がPW-1を設置され、オーダーメイドも既に30件以上です。補聴器専門商社の相談員による聞こえの相談会などを通じ、地域に密着したコミュニティ薬局薬店としての存在価値の向上のためにも、一緒に取り組んでいきましょう。

 「日本人の典型的な断り文句・先送り理由」3つ(①忙しいから②今までのやり方でなく、面倒くさいから③自信がないから)の前にジーッとしているだけでは問題解決になりませんし、潜在客や見込み客も現れません。3年後5年後を見据え、"試行錯誤""新しいチャレンジと結果の検証"を続け、この激動期をすり抜けていきましょう!

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 猛暑で熱中症で病院へ搬送される人が急増。気象庁によると、残暑も厳しい見通し。
  2. 高温多湿のこの時期、食中毒を引き起こす菌やウイルスが多く発生している(ノロウイルス、カンピロバクター、O-157)。
  3. 日本薬剤師会は第1回一般用医薬品担当者全国会議を開催。先の厚労省による覆面調査で、チェーン店以外の独立店で、一般用医薬品販売の際の各項目の順守率が低い事が示されたことを受けての緊急全国会議。
  4. 長引く不況下で健康食品市場も厳しくなっているが、店頭の苦戦ぶりとは対照的に、通販チャンネルは微増~2桁増で推移している。
  5. 医薬分業の追い風で、調剤薬局市場はこの10年で2.6倍・53,000軒にも拡大したが、いよいよ鈍化・収益モデルが変化。
◇今後は「枚数ありき・点数ありき」だけでは厳しい。「物販」「介護施設の服薬支援」「在宅支援」などコミュニティに溶けこんだ薬局に。

平成22年7月1日付

 夏本番に入りますが、気象庁の7~9月予報は"蒸し蒸しした暑い夏"。同じく熱いサッカーワールドカップでは、強豪国でも破れる波乱があった中で、日本チームの以前とは見違える様な泥臭さ・しつこさ・攻めの姿勢には目を見張りました。

 さて、政府はリーマンショック以来1年11ヶ月ぶりに景気判断に「自律的回復へ」の言及をしましたが、相変わらず消費者物価の下落は続いており、国内は長引くデフレに苦しんでいます。節約思考が続き、全国スーパー総売上高も4月▲4.5%減・5月▲5.3%減と厳しさが増し、多くの食品スーパーが価格競争に走る中で、「安売り」と一線を画す「価値訴求型のスーパー(ヤオコー、ハローディ、成城石井など)」が堅調です。価値訴求型(高鮮度、価格を上回る高品質、サービス)はディスカウント型以上の経営努力や店頭力(従業員力・パート力・メニュー提案・売場作り)があってこそです。

 我々のまわりを見渡しても、250円のデフレ弁当に対し、「ほっともっと」の弁当は価格以上の美味しさです。イオンが88円の第三のビールを発売しますが、高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」は好調です。歯磨き粉も高価格帯と低価格帯に2極化しており、このデフレ下にあっても1000円以上の高価格帯は20%伸びています。「健康と食品懇話会の消費者研究グループのアンケート」を見ても、1ヶ月当たりの健康食品への支出額は1000~3000円(44%)、3000~5000円(25%)、1000円未満(12%)の順です。厳しい経済状況・デフレという中にも、「高いモノは売れない」ではない話が数多くあります。

 無理な値下げ・継続出来ないサービスは中小・零細企業(店舗)がとるべき手段ではありません。その代わり、「お客さんに何が提供できるか?」「お客さんの悩みの解消にどの様な貢献ができるか?」待ち姿勢ではなく、外へ発信しましょう!

 この不況期・買い控えにあっても、中高年層の消費は減っていない事実をふまえ、"伸びしろ"である「ひざ・腰」「目」「歯周病・口臭」「スキンケア・保湿対策」「カロリー対策」などで多くのお客さんに商品の価値・良さ・使用感をお伝えし、喜んでもらい、リピート客になってもらう様にフォローする。これこそ、お客さんが直接見え、名前も分かり、関係性を築ける中小・個人店の強みです。

 この春より「補聴器」のご提案を始めました。「自信がない」「どう思われるか心配」「デモ機は購入したくない」との話もお聞きしますが、難聴者(軽度~重度)1400万人のうち、まだ2割の方にしか補聴器が普及していない高齢社会にあって"メガネ屋さんでなく健康全般の相談店が取組む意味"をお考えいただき、前向きな一歩を是非とも!補聴器専門商社の相談員による聞こえの相談会などを通じ、地域に密着したコミュニティ薬局薬店としての価値が上る様、一緒に取り組んでいきましょう。

 ニュースキャスターとしても活躍の辛坊治郎氏が、話題本『日本経済の真実』の中で「護送船団方式・農耕文化で過ごしてきた日本人は危機が迫る前に手を打つのが苦手。行動することを恐れ、その場の空気に流されて問題を先送りしてきた。」と書いています。

 「日本人の典型的な断り文句・先送り理由」3つ(①忙しいから②今までのやり方でなく、面倒くさいから③自信がないから)の前にジーッとしているだけでは問題解決になりませんし、潜在客や見込み客も現れません。3年後5年後を見据え、"試行錯誤""新しいチャレンジと結果の検証"など、お互いに変化への汗をかきましょう。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 改正薬事法の施行から1年。
    ◇一般用医薬品市場が振るわない中で、登録販売者を活用した売り場が増えている。
    ◇厚労省委託による覆面調査によると、第一類医薬品を扱う薬局のうち、購入前に文書を用いた詳細な説明があったのは半数にとどまった。
  2. 漢方薬の郵送販売の再開を求めている日本漢方連盟は6万人の署名を厚労省へ提出。
  3. 長引く不況下で健康食品市場も厳しくなっているが、店頭の苦戦ぶりとは対照的に、通販チャンネルは微増~2桁増で推移している。
  4. 高温多湿となるこれからの時期、食中毒を引き起こす菌やウイルスが多く発生してくる(ノロウイルス、カンピロバクター、O-157)。
  5. 医薬分業の追い風で、調剤薬局市場はこの10年で2.6倍・53,000軒にも拡大したが、いよいよ鈍化・収益モデルが変化。
◇今後は「枚数ありき・点数ありき」だけでは厳しい。「物販」「介護施設の服薬支援」「在宅支援」などコミュニティに溶けこんだ薬局に。

平成22年6月2日付

 ようやく過ごしやすい気候になってきました。先月は私どもの地元・名古屋市栄で200以上のアマチュア・プロが集まった栄ミナミ音楽祭があり、私の所属する男声合唱団もオープニングで3曲歌わせていただきました。6月は、3ヶ月ぶりの老人ホーム慰問です。

 政局ばかりで政治不在の中、7月は参院選ですね。薬業界の為にも、藤井もとゆき氏に国政復帰してもらいたいものです。

 さて、相変わらず厳しい市場環境です。節約志向が続き、全国スーパー売上高も前年▲5%減。特にデフレ価格が激しい外食市場での280円牛丼・90円回転寿司・飲み放題食べ放題2858円の居酒屋を見ていますと、「そこで働いている人は、一体どれだけの対価がいただけるのだろうか?」と考えさせられます(あの"餃子の王将"ぐらいの差別化力があれば、全く話は別ですが...)。

 先日、堺屋太一氏が講演で、「日本は右肩上がりの時代が終わり、少子高齢社会を迎え、大量消費・同質化競争・横並び意識・規模の追求からの転換期」「都市部でも近くに店舗がなくなり、買物に困っている高齢者が増えている」「これからは一人一人の人間力・適応力が重要」との話をされていました。

 確かに、お店から「お客が来ない」「OTCが売れない」「これからどうやっていったらいいんだ?」という悲痛の声・悩みの声をお聞きする一方で、消費者アンケートでは、「近くに見知っているお店がなくなった」「相談できるお店がない」「処方箋がないと入りずらいお店ばかり」との声もあります。

 「お客さんに自店のことを知ってもらうには、どうしたらいいのか?」「お客さんに何が提供できるか?」「お客さんの悩みの解消にどの様な貢献ができるか?」こういう大手も中小も厳しい時代・変化と選別の時代だからこそ、お客さんが直接見え、しゃべれるのは中小・個人店の強みです。待ち姿勢ではなく、外へ発信しましょう!

 先々月より新たな取組みで「補聴器」のご提案を始めました。単に"モノ"として補聴器を扱うということではなく、"健康全般の相談店たる薬局薬店が取組む意味"をお考えいただき、前向きな一歩を是非とも!補聴器専門商社と協力し、設置、相談員による店頭での聞こえの相談会の実施、お客様の程度・予算に応じたオーダーメイド補聴器の提案、アフターサービスを致します。オーダーメイドを注文されたお客さんが目を輝かせて喜ばれた話も聞いております。

 不況期にあっても"伸びしろ"の「ひざ・腰」「目」「歯周病・口臭」「スキンケア」「カロリー対策」。今月はデンタルリンスの拡売月です。「1800円もする歯磨き粉は売りずらい」との声もありますが、高価格と低価格に2極分化している歯磨き粉市場で、1000円以上の高価格帯は20%伸びており、多くのお客様に商品の価値・良さ・使用感をお伝えいただいてこそです。

 最後に、前回も紹介しましたが、「日本人の典型的な断り文句・先送り理由」は、①忙しいから②今までのやり方でなく、面倒くさいから③自信がないから...の3つだそうです。いくら考え込んだり悩んだとしても、結局何もせず、ただジーッとしているだけでは問題解決になりませんし、潜在客や見込み客も現れません。3年後5年後を見据え、"試行錯誤""新しいチャレンジと結果の検証"など、お互いに変化への汗をかきましょう。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 昨年度の企業消滅(倒産・廃業・夜逃げ)は約4万件に達した。事業環境の変化に対応できない企業・店舗・人が置き去りにされ消滅へ。
  2. この3年間で、医薬品小売・化粧品小売の個人店が5,000軒減少した。過去からの業種店・販売方法の延長では、生き残りは困難。
  3. 買い物弱者(流通の変化や交通網の弱体化により、日常品購入が困難な人)が600万人にのぼり、都心でも問題が顕在化。
  4. 不況に強いといわれた化粧品だが、着飾るための化粧品は"我慢"で全額の落ち込みが目立つ(香水・オーデコロン・メーキャップは15%減)。しかし、肌の調子を整える化粧品・美容液・乳液などは堅調。
  5. これから梅雨に入り、夏が訪れ、食中毒を引き起こす菌やウイルスが多く発生してくる(ノロウイルス、カンピロバクター、O-157)。
  6. 医薬分業の追い風で、調剤薬局市場はこの10年で2.6倍・53,000軒にも拡大したが、いよいよ鈍化・収益モデルが変化。
◇今後は「枚数ありき・点数ありき」だけでは厳しい。「物販」「介護施設の服薬支援」「在宅支援」などコミュニティに溶けこんだ薬局に。

平成22年5月1日付

 「うららかな春の日和はどこへ行ったの?」というぐらい寒暖の差が激しい4月でした。肝心の経済活動は輸出産業を除くとなお低く、内閣府が発表した「街角景気は4ヶ月連続で改善(持ち直しの動き)」とは裏腹に、市場の厳しさ実感は変りません。

 しかし、ある研究所の中小企業景気動向調査よると、中小企業の8割近くが景気は今後も悪いままと予想しているにもかかわらず、過去の商売・数字の作り方から脱却出来ていないのも問題との厳しい指摘もあります。

 確かにこのご時世で閉店に追い込まれる飲食店・小売店が少なくない一方で、しっかりお客さんを囲い込み、リピート率を上げ、繁盛しているお店もあります。景気のいい時は消費者の目は甘く、出費を決める合格ラインはさほど高くなく"ほどほどのお店"でやっていけましたが、不況時の今は「買い物で失敗したくない」との心理が強まり、"接点の薄いお店"には来てくれません。まさしく、お客さんにとって「○○なら、あのお店」「○○の時は、あのお店」の選択肢に入っていればこそ。

 「19,000人の購買動向調査」によると、ドラッグストアに来店し、特定の売場に立ち寄ったのに何も購入しなかった買物客の割合が多いカテゴリーの中に、医薬品、健康食品、化粧品が入っています。価格で買う物(紙製品・ベビー用品・日用品・冷凍食品、いつも使っている商品)以外は、消費者は納得できるカウンセリングや接客による情報提供を望む傾向が高まっています。

 まさしく、こういう大手も中小も厳しい時代、そして少子高齢(成熟)社会にむかうからこそ、お客さんが直接見え、しゃべれるのは中小・個人店の強みです。発揮すべき資産です!

 この不況期・買い控えにあっても、中高年層の消費は増加しています。携帯電話は60代では83%、70代以上でも63%が所有しており、8割のシニアは毎年1回以上旅行に(1~2回が46%で最も多く、次いで3~4回が24%)。そしてその旅行情報の主な入手先は定期的に自宅に届くDMが30%と最も多く、ネット14%、家族・友人12%という事で、お店からの直接アピール(我々で言えば、店頭からの声かけ・DM・関係の構築)の基本の大切さを改めて感じます。同じ事が"伸びしろ"である「ひざ・腰」「目」「歯周病・口臭」「スキンケア・保湿対策」「カロリー対策」に言えるのではないでしょうか?

 先月、「補聴器」のご提案を始めました。難聴者(軽度~重度)1400万人のうち、まだ2割の方にしか補聴器が普及していない高齢社会で、"信頼があり、顧客に喜ばれるコミュニティ薬局薬店"として前向きなご検討をお願いします。補聴器専門商社と協力し、設置、相談員による店頭での相談会の実施、お客様の程度・予算に応じたオーダーメイド補聴器の提案、アフターサービスを致します。先月、先生自身がオーダーメイドを頼まれ、とても喜ばれた話も聞いております。

 最後に、少し耳の痛い話ですが、「日本人の典型的な断り文句・先送り理由」は、・忙しいから・今までのやり方でなく、面倒くさいから・自信がないから...の3つだそうです。一人で何かをずーっと考え込んでいても、結局何もせずただジーッとしているだけでは問題解決になりませんし、潜在客や見込み客も現れません。3年後5年後を見据え、"試行錯誤""新しいチャレンジと結果の検証"など「お互いにとって意味のある我慢の年」にしましょう。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. この不況期・買い控えにあっても、中高年層の消費は増加しており、デフレ下の個人消費を下支えする構図が鮮明に。
    通販市場は拡大している。高額化粧品は苦戦しているが、化粧品市場全体は横這いと堅調。
  2. 昨年6月施行の改正薬事法より1年弱。価格競争激化・異業種参入によりドラッグストア業界の収益モデルが崩れている。
    ◇ネット販売が規制されたことを不服としてケンコーコム等が訴訟していたが敗訴に。
  3. 薬学6年制の学年は、5月より長期実務実習が始まる。薬剤師にとって、これからの数年は変革の年に。
  4. オーラル関連は5年連続で伸長。歯磨き粉は高価格帯(1000円以上)と低価格(400円以下)の二極化が進んでいる。
  5. 医薬分業の追い風で、調剤薬局市場はこの10年で2.6倍・53,000軒にも拡大したが、いよいよ鈍化・収益モデルが変化。
◇今後は「枚数ありき・点数ありき」だけでは厳しい。「物販」「介護施設の服薬支援」「在宅支援」などコミュニティに溶けこんだ薬局に。

平成22年4月2日付

 平成22年に入り3ヶ月たち、桜のシーズンとなりましたが、日本経済は中国を含む新興国への輸出回復があるものの、肝心の個人消費は長引くデフレ・買い控えの連鎖で厳しい状況が続いています。大手スーパーや外食など値下げが相次いでいますが、客数維持がやっとで、イオンでも2月の客数は1.2%増でしたが、客単価は6.4%減でした。

 まさしく"我慢の年"となっているわけですが、何もせずただジーッとしているだけ・原因探しをするだけ・ネガティブ思考に陥るのではなく、3年後5年後を見据え、"試行錯誤""新しいチャレンジと結果の検証"など「意味のある我慢の年」にしたいものです。

 その過程で"顧客の囲い込み"がキーワードになってきています。先日、学習塾経営の方から聞いた話ですが、少子化により、従来は大学受験専門だった予備校が、経営難の中学受験塾を買収して生徒さんを囲い込み、合格したら終わりでなく、ずーっと通ってもらう体制にし、生徒数を確保している話。30~40代向けだった化粧品通販がターゲット層を50~60代にひろげ、冊子を作成したりして年齢がいっても他社に流出しない様に囲い込む...など。

 そしてもう一つ。ライバル(競合)も従来の様に同じ業種内・業界内だけではなくなっています。例えば外食でも「ラーメン屋VSラーメン屋」「牛丼屋VS牛丼屋」ではなく、ファミレス・コンビニ・300円宅配弁当など全てがライバルです。同様にクスリ屋の敵(ライバル)は従来のルール内でのクスリ屋や量販店ではなく、顧客(お客さん)一人一人が活用する範囲・買い物する範囲(ネット通販も、化粧品店も、自然食品店も、マッサージ屋も)がライバルとなります。「○○なら、あのお店」「○○の時は、あのお店」「あのお店にはまた顔を出さないと」という選択肢に入っているかどうか...。

 オラクルひと・しくみ研究所・小阪裕司先生は「お客さんに価値を伝え、教える事」「お客さんの五感に訴え、動機づけしていく事」「普段からの人間関係作り」の大切さを繰り返し語っておられます。先月、スキンケアの勉強会の際に、美容部長の石崎さんから、「"よかったら試してください"ってサンプルを渡すだけではダメ。"私も使っているけど、いいわよ。ちょっといい?"と言って、お客さんの手につけてあげ、うるおい感触・伸びを実感してもらいスキンシップと会話をする事。その上で、"もう一度、今夜使ってみて"とサンプルを渡してこそ効果的です。」との話がありました。他にも良く売っていらっしゃるお店さんは目標を持ってDM配布・サンプル券配布など、ひと工夫もふた工夫もしていますし、結果的に一桁違う実績をあげておられます。

 「スキンケアお試し3日分」「デンタルリンスお試し」はいかがでしたか?この不況下にあっても、「ひざ・腰」「目」「歯周病・口臭」「スキンケア・保湿対策」「カロリー対策」は"伸びしろ"です。先生・奥様・スタッフの皆様が気に入っていただき、多くのお客さんにお勧めいただき、リピートしてこそですので、前向きに高い目標を設定して、激動期を乗り越えていきましょう!
 また今月は、街のコミュニティー薬局・薬店としての「補聴器」の取り組みをご提案させていただきます。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 好況期は需要が拡大するから、その業界のトップ企業の真似をしていれば、皆がそれなりに食べていけたが、不況期・今後の成熟社会では、そのやり方では通じない。自社・自店ならではの強み・サービスを。
  2. 今月より薬価改定・調剤報酬改定でドラッグマガジン社の収支シュミレーションによると、

    ◇月間6000枚を応需する大型門前薬局では、月間で調剤売上300万減・粗利益60万減。ジェネリック体制加算のある門前・マンツーマン薬局は粗利益は横這い。加算がない月900枚の個人薬局は調剤売上40万減・粗利益10万円減の予測。

  3. 高額化粧品は苦戦しているが、化粧品市場全体は横這いと堅調。
  4. 歯磨き粉は高価格帯(1000円以上)と低価格帯(400円以下)の二極化が進んでいるが、歯周病対策訴求により単価は上昇傾向に。
  5. 国民一人一人の生涯医療費2300万円のうち、実に半分が70歳から使われる軽度疾患及び慢性疾患。

平成22年3月2日付

 春の近づきを感じる様になりました。先月のバンクーバー五輪では、さまざまなドラマを楽しませてもらえました。しかし、肝心の景気の方は二番底は回避できそうとの事ですが、国内は出口の見えないデフレで内需産業は苦悩しています。まさしく2010年は"我慢の年"となっており、この1年をいかに過ごすか・手を打つかが重要になっています。

 「経済的苦境」「巣ごもり消費」「買い控え」を背景に、店頭での価格競争激化や他業態・ネット通販などとの"消費者争奪戦"が強まっているわけですが、安さ・効率を重視する一方で、その対極となる「せっかくなら楽しく買いたい」「どうせなら楽しくお金を使いたい」との心理が根強いのも事実です。

 外食不況といわれる中で、先月2つの全く違うタイプのお店で感じた事があります。1軒目は、皆様ご存知の「餃子の王将」。学生時代はよくお世話になりましたが、定番の餃子・焼めし・鶏の唐揚げは当然の事ながら、元気のある店員・にぎわい・お店ごとの個性あるメニューなど昔ながらの良さもあり、チェーン店であってチェーン店でない。もう1軒は、名古屋初のシニアソムリエでワイン講演でも忙しい島幸子さんのお店。お客さんの好みを引き出しつつ、美味しい料理ごとに合うワインをグラスでも提供し、島さんが分りやすく良さやストーリーを教えてくれる。お客さんにつかず離れずで雰囲気も良く、とてもいい時間でした。

 オラクルひと・しくみ研究所・小阪裕司先生は「お客さんに価値を伝え、教える事」「お客さんの五感に訴え、動機づけしていく事」「普段からの人間関係作り」の大切さを繰り返し語っておられます。新書「買いたい!のスイッチを押す方法」の中で紹介されている月20個ぐらいの売れ行きだったプリンを「あのプリン!」として月1,000個(!)にも引き上げた地方スーパーさん(1店舗)の話。また、年1脚しか売れなかった10万円もする椅子を「読書するならこの椅子!」で1ヶ月に12脚も(!)売った家具屋さんの取り組み。「大変な時代」でも、自分の思い・使用感をニュースレターで語り、声かけをし、DM・看板・POPなどさまざまな仕掛け・試行錯誤しながら、これほどの頑張りをしておられるお店さん・個人店さんは数多くあります。

 こういう時代、そして成熟社会にむかうからこそ、お客さんが直接見えるし、しゃべれるのは強みです。「○○なら、このお店!」といわれる様なこだわりや強み、安心感、そして人間関係...。これは中小・個人店こそが発揮すべき資産です。

 先月の「スキンケアお試し3日分」での使用感はいかがでしたか?今月は「この冬最後のスキンケアサンプル2倍」と、まだデンタルリンスのお取扱い(お使い)でない先生方への「特別お試し券」を同封しました。「ひざ・腰」「目」「歯周病」「口臭・におい対策」「スキンケア」「保湿対策」「カロリー対策」は"伸びしろ"です。先生・奥様・スタッフの皆様が気に入っていただき、多くのお客様に価値・良さを伝えていただき、お勧めしていただいてこそですので、将来のあるべき姿の為に、前向きに高い目標を設定して、激動期を乗り越えていきましょう!
 また今月は、街のコミュニティー薬局・薬店としての「補聴器」の取り組みをご提案させていただきます。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 好況期は需要が拡大するから、その業界のトップ企業の真似をしていれば、皆がそれなりに食べていけたが、不況期・今後の成熟社会では、そのやり方では通じない。
  2. 4月の薬価改定(平均▲5.75%減+ジェネリックの在庫負担)、調剤報酬改定(ジェネリック調剤加算による)。処方元医療機関の影響は?

    ◇保険調剤に依存するだけでは、今後の経営は厳しくなるので、「健康食品・スキンケアなどの物販」「介護施設の服薬支援」「在宅療養支援」などで外に出て行く姿勢や、コミュニティに溶けこんだ「かかりつけ薬局に」。

  3. 小学校や保育園、高齢者施設などで、ノロウイルスが猛威を。
  4. 世界で一番多い病気は【歯周病】。口腔ケアは成人病予防にも通じる。4月18日は「よい歯の日」
  5. 40歳以上、50歳以上をターゲットとした保湿ゲルや美白美容液などが好調。雑誌の特集記事も増えている。

平成22年2月1日付

 冬らしい寒い日が続いています。平成22年も1ヶ月過ぎましたが、肝心の日本経済は中国を含む輸出回復やエコカー減税・エコポイント制度の継続などで「二番底」懸念は遠のいたと言われますが、この12~1月とデフレの強まり・節約志向による一段の厳しさを感じます。「頭の中が先行き不安でいっぱい」という方も多いのではないでしょうか?

 昨年度のスーパー売上高が前年▲3.3%減(高額品の多い百貨店は▲10.8%減)で内食により伸びていた食品すらダウンしており、消費者が生活防衛に走っている面が確かに強いです。しかし、消費者が求めているのは決して「安さだけ」ではありません。"買わない理由"アンケートには、「欲しい物がなかった」「今買わなくても」「関心がないから」「価値が分からないから」「どうせなら楽しく買いたい」などの声がかなりあります。

 日本は成熟社会を迎えており、65歳以上の人口が3年後に540万人、8年後には1200万人も増えます。医療費・税金・労働人口の問題などがありますが、これは先進国では程度の差こそあれ、避けては通れません。一方で、高齢化率が高まると、「量の消費」は減りますが、「ヘルスケア・スキンケア市場」はむしろ増えてきます。また、購買行動範囲も「近くで広すぎないお店で」「ただ安いではなく、価値のある物やお値打ちな物を」「話し相手や色々と親切に教えてくれる人がいるお店」...と、街や地域に密着したコミュニティー薬局薬店が、間違いなく必要ですし、ないと困ります!コンビニの次元とは違います。

 加えて、こういう時代でも伸びている(いわゆる"伸びしろ")の「ひざ・腰」「目」「歯周病」「スキンケア(保湿)」などは取り組み方次第・考え方次第で大きく伸びます。先月、弊社の美容液を48本売っていただいたお店、インショップでデンタルリンスを60本売っていただいたお店の「目標設定」「お客さんに価値を伝える・教える姿勢」「普段からのコミュニケーション」「DM・手配り・サンプルでの一声掛け」などなど...。

 オラクルひと・しくみ研究所・小阪裕司先生が新書「買いたい!のスイッチを押す方法」で述べられている様に、人が物を「買う」までには2つのハードルがあります。1つめは「買いたい」か「買いたくないか」で、2つめは「買える」か「買えないか」。不況になると懐が絞まり2つめのハードルが高くなるわけですが...、1つめの「買いたい!欲しい!」という感情が起きれば、2つめのハードル「買えるかどうか」に勝る(!)。また電通の調査によれば、「消費者の購買品目決定の70~80%は店頭でなされる」。これら2つの真実から考えても、お客さんへの動機付け・五感(感性)に訴えかけ・普段からのコミュニケーション作りが重要です。私どものスキンケア4品はご要望に応えて、もう1ヶ月サンプル2倍を実施しますので、もう一つ自分に"スイッチ"をお入れ下さい。

 最後に、世界的なカリスマコーチの1人、マイケル・ボルダック氏が先月東京での講演で何度も強調された事をご紹介します。

 ◎「成功の80%はテクニックや知識でなく、心理面にある!"欲しい結果は何か"を何度も何度も自問する事!」

 ◎「せっかく有益なことを学んでも90%の人が実践しない。行動してこそ!何が何でもやらなきゃいけない理由を持つ事!」

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. この4月からの調剤報酬改定は+0.52%の表面上はプラス改定になったが(ジェネリック医薬品調剤加算内容などによっては)、薬価は平均▲5.75%の引き下げとなり、ジェネリック医薬品の在庫負担も増えてくる。
  2. 厚生労働省は、昨年6月に施行された改正薬事法に関して、全国4000件の薬局・店舗販売業を"覆面"実地調査訪問する予定。
  3. ノロウイルス(食中毒)のシーズンに入り、調剤薬局で嘔吐・下痢患者が増えている。
  4. 今春のスギ・ヒノキ花粉量は、例年に比べ同程度か少なめの予測。しかし、花粉症を引き起こすには十分な飛散量!
  5. ヒット商品番付を発表するSM&Cコンサルティングによると...

    ◇厳しい消費不況下だが、人は全てを節約することはできない。

    ◇支出に優先順位を付け、「価値を認めたもの」「これ欲しい!」だけを買う傾向が強まる。

平成22年1月6日付

 昨年後半はデフレの話題ばかりで終わり、新年を迎えました。デフレ圧力は世界的に強まっているわけですが、日本の場合は少子高齢化による総需要減もあり、特に顕著です。

 昨年後半はデフレの話題ばかりで終わり、新年を迎えました。デフレ圧力は世界的に強まっているわけですが、日本の場合は少子高齢化による総需要減もあり、特に顕著です。

 人口が増えている時代ならともかく、このまま格安・激安ブームにあおられ過ぎると、一握りの「勝ち組」だけが生き残り、低価格を喜ぶ消費者もデフレスパイラル(企業の売上減・利益減→給与・雇用の減少→消費意欲の減退)に巻き込まれてしまいます。

 売上規模や店舗数が存続理由にならない事は明白で、ダーウィンの進化論【大きいものではなく、賢いものでもなく、変化に適応したものが生き残ってきた】のごとく、こういう時代だからこそ"お客さんにとって、地域にとって必要な会社(お店)"となるべく、もう一つ・もう一歩余分に考え抜き、発想をひろげ、それを継続していく姿勢が重要です。

 市場環境が厳しい中にあっても元気に笑顔で頑張っているお店は業績にかかわらず、「ここまでやっているの!?」「そこまで考え抜いているの!?」と感心させられます。冬場に入り、私どもの「リンクルクリーム」「全身うるおい保湿液」10月発売した「うるおい保湿美容液」を月30~50個単位で売っておられるお店は、"目標設定"が高いですし、お客さんとの接し方や伝え方(私も使ってるけど、いいわよ)、サンプルの渡し方(こうやって、今夜から3日試してみてね。)に加え、テスター使用・リーフ手渡し・DMなど、「何かだけ」「単発」でなく、複合的に継続的に手を打っておられます。

 オラクルひと・しくみ研究所の小阪裕司先生によると、年始~春にかけては、お客さんに対する動機づけの機会を作りやすい時期であり、潜在需要を掘り起こす仕掛けやイベント、サンプルプレゼント企画など発想を広げ、お客さんを喜ばしたり、絆を深めたりする材料(ネタ)はたくさんあります!...との事。日経流通新聞に載った小阪先生の記事コピーもあわせてお読み下さい。また、私どものスキンケア4品は今月サンプル2倍ですので、是非積極的な利用をなさって下さい。

 大変な環境ではありますが、考え方次第でやれる事はいくらでもあると思います。「不況だから難しいではなく、今こそやり始める!」「以前やったけどダメだったではなく、やり方を工夫して再チャレンジ!」「そういう客はいないではなく、潜在的には周りにいるのでは?...と考える」で、お互い前向きに取り組んでいきましょう!

 ◎「成功の80%はテクニックや知識でなく、心理面にある!"欲しい結果は何か"を何度も何度も自問する事!」

 ◎「せっかく有益なことを学んでも90%の人が実践しない。行動してこそ!何が何でもやらなきゃいけない理由を持つ事!」

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 政権交代後初めてとなる来年度予算案。マニフェストの主事項を盛り込んだ為、借金が膨らみ、予算の国債依存度は過去最高48%。
  2. 財政難ではあるが、勤務医不足・疲弊する緊急医療の再生などに配慮し、来春の診療報酬は小幅ながら0.19%のプラス改定に。 ◇薬価・医療材料価格を1.36%引き下げる(薬価は平均▲5.75%)ことで5000億円削減し、これを原資に医師の技術料など本体を1.55%引き上げる(医療が1.74%、入院を3.03%、歯科は小沢幹事長の重点要望で2.09%)。

  3. 世界で一番多い病気は【歯周病!】

    ◇健康の基本となるオーラルケア市場は消費不況下にあっても微増。ハミガキでは700円以上の高単価商品の比率が20%に上昇。

  4. 通販スキンケアが堅調。特に40歳以上をターゲットとした保湿ゲルや美白美容液などが好調。
  5. これから、季節性のインフルエンザやノロウイルスの流行シーズン!
  6. 一時期毎年5ポイント前後伸びてきた医薬分業率も60%で鈍化。70%でピーク?

    ◇調剤薬局も物販(OTCや健食)、ジェネリックに絡む医師との連携など、コミュニケーション能力や外へ出て行く姿勢が必要に。