医薬品(OTC)・健康食品・スキンケア・管理医療機器等の販売 天野商事株式会社

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今月のトピックス

平成21年の記事一覧

平成21年12月4日付

 何かとあわただしい世相の今年も師走を迎えました。市場環境を見ますと、相変わらずのデフレ圧力・行き過ぎた値下げ競争が目立ちます。先月解禁だったボージョレ・ヌーボーも大手スーパーが750円とか930円など従来の売れ筋の半値以下の値段設定でした(ブーム当時から輸入量が半分に減っているのに、その半値で売るとは...)。

 冬のボーナスも平均2桁減るなど節約志向が強まる中、日用品や食品など安ければ助かるモノもありますが、「安ければ、今までボージョレ・ヌーボーを飲まなかった人が飲むのでしょうか?」「どんなにお値打ちでも、"欲しい!""これ、いい!"と思わせなければ、買わないのではないでしょうか?」。そういう意味では、同じ安いジーンズでも、ユニクロとスーパーとは目指している次元が全く違うと思います。

 「景気が悪いから、物が売れない・買ってくれない」という声が強い中、テレビ・ネット通販が拡大しています(特に本や家電、健康食品や化粧品、旅行や食品など)。「比較して、合理的により安く買うのに便利」との声がある一方で、「商品の価値や背景、希少性を訴え、買いたい心理にさせる仕掛けが凄い」とも言われます。しかし、この部分こそ、本来は"店頭での対面販売"の強みではないでしょか?実際、マスコミによる「消費不況」「買い控え」のニュースがあふれる中でも、業績好調なお店・個人店は多々あります。

 私どもの「サポート」や「リンクルクリーム」を毎月30個売られるお店、10月に発売の「うるおい保湿美容液」を販売し、先月60本追加くださったお店、新型インフルエンザ対策品の動きが表面上おさまっている中でも先月ノロキラーを100本売られたお店など...、"目標設定""お客さんに商品の価値を伝え、教え、実感してもらう姿勢"そして、その過程で"お客さんとの絆を築く事による継続力"。売上規模や店舗数の多さではなく、お客さん一人一人にとって、また地域(コミュニティ)にとって必要なお店の存続理由は、そこにあると思います。

 先月、娘達が通う学校の創立120周年記念講演に紺野美紗子さんをお迎えし、PTAからの謝辞を申し上げました。芸能生活30年とはとても見えない若い時のイメージのままで、気品・教養がある一方、母親としての悩みなど親近感もわきました。そんな紺野さんは11年にわたり国連開発計画親善大使として、カンボジア・パレスチナ・東ティモール・モンゴルなど貧困国を訪問した際のお話をされました。日本では今、「100年に1度の大不況」「先の見えない不安」と言われてはいますが、こういった貧困国の方の生活(10秒に1人、子供が餓死)を思えば...、昭和初期の世界恐慌による大不況(失業率25%!)を思えば...と、考えさせられました。軸足をしっかり定め、自分のキャパ(限界値)をぐいぐい広げながら、仕事に、プライベートに、ボランティア活動に(出来る範囲で)取り組んでいきましょう。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 政府の行政刷新会議による"事業仕分け"。「選挙公約の財源をどう出すのか」に対する予算削減作業だが、最終責任は政治に。
  2. 新型インフルエンザの感染拡大が続いている。厚労省は小学4年生以上の高学年のワクチン接種を12月下旬に前倒し発表。

    ◇しかし、都道府県によっても、病院によっても時期がずれる。また受験シーズンが近づいているが、高校生は来年1月後半からの接種。

    ◇国民生活センターから「マスクだけの過信は禁物。うがい・手洗いの徹底を」。これから、季節性インフルエンザもある。

  3. 薬事法改正から6ヶ月。販売方法が厳格化された第一類がチェーンドラッグで前年1~3割ダウン。二類・三類は全体では横這いだが、規制緩和で価格競争が激化。
  4. 厚労省は来年度予算編成で、診療報酬でプラス3%・薬価でマイナス2%のネットで1%プラス改定を要求する方針。財務省は診療報酬の引き下げを求めており、調整は難航しそう。
  5. 大病院の分業が一段落したことから、一時期毎年5ポイント前後で伸びてきた医薬分業率も60%で鈍化。

    ◇色々な薬学会やシンポジウムで、「調剤薬局も処方箋だけでなく、物販(OTCや健康食品)、ジェネリック医薬品に絡む医師との連携など、コミュニケーション能力や外へ出て行く姿勢が必要」との意見が増えている。

平成21年11月6日付

 少しずつ朝晩が冷える様になり、秋の深まりを感じます。まず、8~9月と対応に追われた新型インフルエンザは、一見落ち着いている様ですが、小中学生を中心に感染はさらに拡大しています。ワクチン接種も医療従事者からようやく始まったばかりで、まだ予断を許しません。冬を迎え、季節性のインフルやノロウイルス対策も必要です。

 さて、相変わらず、厳しい消費不況を背景にしたジーンズ戦争(ジーユー990円→セブン980円→西友880円→ドンキ690円!)を初めとする行き過ぎた値下げ競争が続く"負のデフレスパイラル"が目につきます。格安・激安ブームに流通業界全体があおられている気さえします。

 長らく小売業トップを誇った総合スーパー(GMS)の2強が赤字に陥った現状を見ると、"売上規模の大きさ"や"店舗数の多さ"が存続理由にはならないと改めて感じますし、「お客さん(消費者)一人一人にとって、また地域にとって必要な会社なのかどうか?お店なのかどうか?」が問われています。同じ様に、6月の改正薬事法施行以降、ドラッグストアのビジネスモデルが大きく揺らぎ始めている中で、街のコミュニティー薬局・薬店としての存在価値が認められるかどうか...です。

 業界を問わず、折込チラシ(お買い得・安売り情報が第一)の効果が1/3000しかない厳しい時代、DM(お客さんにアクションを起こしてもらうことが目的)による購買率が1/100の時代に、その何倍~何十倍の実績を上げているお店が数多くあります。先月、弊社のリンクルクリームを1店舗で1ヶ月に54個も(!)売られたお店では、そのうち1/3がリピートのお客さんだとうかがいました。目標設定・お客さんへのアプローチ・スタッフの方々の意志統一・フォロー...。

 先月、こだわりの「うるおい保湿美容液」を新発売しました。二大食品メーカーから供給いただいた"潤い成分W配合"など、内容にこだわった一体型(化粧水・美容液・乳液)で、「トロトロ感がいい。」「この内容で2ヶ月分で3,800円は安過ぎるぐらい。」とのお声をいただいています。一番お肌が乾燥する冬場に向け、試供品・リーフレットを積極的にご利用いただき、多くのお客様・お知り合いの方に、ご紹介・ご拡売下さる様、お願い致します。

 「打つ手は無限!」と言います。齢98歳で現役バリバリの聖路加国際病院・日野原先生は、「人は一生で、持っている2万2000もの遺伝子のほんのわずかしか開拓していない。もっと発掘するには、やったことのないことに飛び込んでいく勇気があればいい」とおっしゃっています。考え方次第でやれる事はいくらでもありますので、お互いの存続の為に、前向きに高い目標を設定して、取り組んでいきましょう。

 今月29日(日)に第42回東海薬剤師学術大会(岐阜市)がひらかれます。今回、私どももブースを出しますので、当地域で来場なさる皆様は一言、お声掛け下さい。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 新型インフルエンザが全国で注意報レベルに。

    ◇ワクチン接種がようやく医療従事者から始まったが、小児は12月中旬以降、大人は来年になりそう。
  2. 認知症高齢者が共同生活する介護施設の1割がノロウイルスによる集団感染を経験している一方で、施設の77%が感染者が吐いた物の処理方法が不十分であることが調査で分かった。
  3. ケンコーコムが、シンガポールにOTC通販サイトを開設し、薬事法が及ばないOTCの個人輸入だと主張。新たな議論に。
  4. 長妻厚労相は、診療報酬の配分を決める中医協の委員から、開業医の意見が強い日本医師会推薦委員3名の代わりに、民主党の考えを支持する病院関係者などを入れた。来年度の診療報酬改正で病院勤務医に手厚くする考え。
  5. スキンケアが一番売れるシーズンに。特に、入浴後は全身の乾燥に要注意(水分の蒸散と、皮脂の取れ過ぎで)。
  6. 地域で相談できる場として、薬局・薬剤師などの役割は拡大している。

    ◇色々な薬学会やシンポジウムで、「調剤薬局も処方箋だけでなく、物販(OTCや健康食品)、ジェネリック医薬品に絡む医師との連携など、コミュニケーション能力や外へ出て行く姿勢が必要」との意見が増えている。

平成21年10月1日付

 芸術の秋です。先月、シンセサイザーで有名な喜多郎のグラミー賞以来初の日本ツアーがありました。喜多郎さんが愛知県出身で以前からのご縁もあり、私の所属する栄ミナミ男声合唱団が愛知県勤労会館で、まさかのゲスト出演(前座で3曲、アンコールを一緒に1曲)させていただきました。私どもの歌は素人レベルからなかなか脱皮できませんが、素晴らしい体験でした。
 まず新型インフルエンザですが、新学期が始まり、学級・学年閉鎖などが広がっています。一過性ではなく、今後も続く事を念頭に入れての対応が必要です。一番出荷の多いノロキラーは製造・確保を続けています。N95マスクは今月末も輸入予定です。不織布マスクは少しずつ入荷しますが、品薄状態が続く事をお許し下さい。

 市場環境を見ると、あのリーマンショックから1年。日本国内の厳しい景気もようやく底打ちが言われていますが、ちまたにはジーンズ戦争(880~980円)、350m29円のPB飲料、DVD100円レンタル、300円弁当など低価格品があふれ、物価下落が止まらない様相です。行き過ぎたデフレ圧力に伴うひずみ、市場の縮み、雇用の悪化が懸念されます。

 中小・零細企業(店舗)は、こうした無理な値下げ・継続できないサービスは、絶対避けねばなりません。これからの成熟社会において、街のコミュニティー薬局・薬店として、お客さんに親しみをもって商品の価値(買う理由)を伝え、教え、実感していただく。解決法をアドバイスしていく。そうした取組みを通じて、お客さんとの「関係性・絆を深めていく」「買い物の楽しさを提供していく」姿勢が目指すべき考え方・スタンスだと思います。

 今月、こだわりの「うるおい保湿美容液」を新発売しました。試供品・リーフレットを積極的にご利用いただき、多くのお客様・お知り合いの方に、ご紹介・ご拡売下さる様、お願い致します。

 最後に、「チーズはどこへ消えた?」のスペンサー・ジョンソン待望の新作「頂きはどこにある?(PEAKSANDVALLEYS)」を紹介します。これも1時間で読める薄い本ですが、内容は人間の深層心理を突いています。

・山(頂き。順境)と谷(逆境)はつながっている。仕事でも、私生活でも厳しい谷(逆境)にあって、自分のエゴを捨て、賢明な行動をとる事が、明日の山(順境)を作り出す。

・願うばかりでは、何も動き出さない。変わらない。

・谷(逆境)からなかなか出られない一番の理由は、恐怖心(新しい行動を起こす事に対しての)。自分なりの具体的な目標やビジョンがあれば、恐怖心は消え去る。実際一歩踏み出してやってみれば、リスクは考えているほど大きくはない。

・一つうまくいったら、順境に感謝し、謙虚に状況の改善を続けよう。他人の役に立とう。来たるべき谷(逆境)に備えて力を蓄えよう。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 新学期が始まり、新型インフルエンザの流行が拡大している。また、12月には季節性インフルエンザの流行も。

    ◇インフルエンザ脳症に加え、特に注目されるのは重症肺炎を起こして呼吸不全となるケースで、日本小児科学会は、小児患者の急激な呼吸悪化に注意喚起。国立感染症研究所は、80歳未満の国民のほとんどは、新型インフルエンザに対して抗体を持たないと発表。
    ◇治療剤タミフルは昨年の3倍の1200万人分、リレンザは4倍の1350万人分の供給体制。国内産ワクチンは今年度内に2700万人分に。

  2. 改正薬事法施行から4ヶ月。

    ◇価格競争激化でドラッグストアの粗利益率が悪化。ヘルスケア市場への参入を図る異業種と、大手ドラッグとの提携・モデル店も。

  3. ケンコーコムが「薬事法改正に尽力した日本薬剤師会幹部の運営薬局が、ネット販売規制を逸脱して販売していた。」と現場調査結果を実店名で公表した。
  4. 少子高齢化で年1兆円ずつ増える国民医療費。高齢者医療負担が重く、全国の健康保険組合の7割が大幅赤字。
  5. 大手調剤薬局が、枚数の多い大病院前の門前依存からの脱却を急ぎ、医療モール開発・個人診療所へのアプローチ・物販なども。
  6. 「11/8はいい歯の日」。オーラルケア市場は横這いだが、歯周病、口臭への予防意識は高まっている。

平成21年9月1日付

 天候不順な短い夏も終わり、一気に秋の気配です。終わったばかりの衆院選。自民・民主ともにマニフェスト(政権公約)を前面に出して訴えての選挙でした。与党には、しっかり公約を守る努力と共に、持続可能な社会の実現への議論をしていただきたいものです。 まず現状ですが、新型インフルエンザの流行が大方の予想より早く始まりました。一過性ではなく、今後も続く事を念頭に入れての対応が必要です。一番出荷の多いノロキラー(100本以上の個店さんも!)は追加製造・在庫確保を続けています。品切れしたN95マスクは今月末と来月に輸入予定です。問題は不織布マスクで、少しずつ入荷しますが、品薄状態が続く事をお許し下さい。

 相変わらずの消費不況の中で、デフレ圧力が強まる一方です。イオンの「業界最安値:880円ジーンズ」が発売1週間で20万本も売れたと話題になっていますが、他はどうなったのでしょうか?「安くしないと売れない」という脅迫観念による行き過ぎた安売り競争のひずみをいたる所で感じます。

 東急ハンズ"とっておきのクオリティバーゲン"をのぞきましたが、レコーダー、メガネ洗浄器、天体望遠鏡、ワインセラー、腰痛用クッション、石鹸など数百円、数千円、数万円の「あったらいいなぁ」「これ欲しいなぁ」という商品が多く、スタッフへ気軽な相談もしやすく、にぎわっていました。

 我々はどういう考え方・スタンスを目指すべきでしょうか?「売れない時代」「買わない時代」と言われる今だからこそ、お客さんとの会話を深め、お客さんにその商品・サービスによって得られる「実体験」「知識」「喜び」など、"買う理由"を伝え、教え、「試したい」「やってみたい」と思ってもらえる様に動機付けをしていく。「でもなぁ...」とためらうお客さんには、そうした心のハードルを下げてあげる働きかけ(「無料サンプルで、こうやって3日間試してみて」「私も飲んでいるけど、いいわよ」「これぐらいは用意しておかないとね」など。)をし、そういう色々な取り組み・時間を通じてお客さんとの「関係性・絆」を深めていく事が大切です。

 8年前の世界的ベストセラー本で今も増刷の「チーズはどこへ消えた?」を久しぶりに読み返しました(1時間で読める薄い本です)。

 ・「変化は誰にも訪れる。多くの人は現状維持を望むが、変わらないでじっとしている方がむしろ危険だ!」

 ・「チーズ(以前成功したパターン・売上)は消えてしまった。さぁ、新しいチーズを探そうじゃないか!」

 ・「物事をシンプルにとらえ、柔軟な態度で変化に早く適応することが大切。難しく考え過ぎ、ネガティブ思考に陥ってはダメ!」

 を胸に、お互いの存続の為に前向きに取り組んでいきましょう。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 新型インフルエンザの流行が、大方の予想より早く始まった。

    ◇季節性のインフルエンザは、毎年国内で1,000~1,500万人が発症し1万人が死亡。大半が免疫を持たない新型は、患者数が2~3倍にも。
    ◇感染者の多くが、軽症で回復するが、致死率は最悪の場合0.5%程度と推定。
    ◇ワクチンの供給は10月以降で年内1700万人分のみ。また感染自体を防ぐことは出来ないので、予防の徹底が重要。

  2. 改正薬事法施行から3ヶ月。

    ◇OTC販売の規制緩和により、競争は業態間の垣根を越え、収益モデルが厳変するドラッグストアの合併など再編の動きが活発。

  3. 消費不況に対し、急速なデフレ圧力・低価格化で、メーカー・小売りの採算悪化の値下げ競争が激化。
  4. 不況に強い化粧品も、この消費不況でじわじわ影響が出ているが、30~60代対象のエイジングケア市場は昨年度4.7%増に続き、今年度も2.4%増の見込み。
  5. オーラルケア市場は横這いだが、歯周病・口臭などへの予防意識は高まっており、中高年客をいかに取り込んでいくか。
  6. 5兆円の調剤マーケットで、5万軒ある調剤薬局経営も転換期を迎えている。

平成21年8月1日付

 局地的大雨など、天候不順な夏になっています。まず、ご案内ですが、食中毒・秋以降の新型インフルエンザ対策として、ノロキラー・N95マスクの予約・納入をすすめています。不織布マスクは秋に向けて製造中です。日本国内では、累計感染者が夏なのにじわじわと増え、5000人を越えました。冬に入っているニュージーランド(この1ヶ月で11人死亡)や、イギリス(この1ヶ月で感染者が10万人に急増し、31人が死亡)の報告もあり、新型インフルエンザ(第2波を含め)対策・準備をお忘れなく!
 さて、国内景気もなかなか先行きが見えてきません。消費が冷え込み「1億総ドケチ時代?」で業界を問わず、「安くしないと売れない」という脅迫観念による行き過ぎた価格競争が頻発しています。しかし、少子高齢社会・モノ余りの成熟社会を迎え、量的な販売を期待出来ない中で、無理な・継続できない体力勝負は避けねばなりません。

 「厳しい買い控え」の一方で、「節約疲れ」「何でも安い買い物ばかりでは楽しくない」「ワクワクするものには、お金を払う」「居心地のいいお店が欲しい」という潜在的な消費者心理は、常に強くあります。日経スペシャル「ガイアの夜明け」でも、スーパーなど小売り現場が安売りの消耗残に追い込まれている中で、価格以外の魅力で売上を伸ばし、全国から視察者が殺到する異色スーパーの"パートさん手作り""見せる""楽しませる"売り場演出などが紹介されていました。

 薬事法改正から2ヶ月。ドラッグストアでの第1類医薬品の売上大幅減(置けない店舗の増加や説明義務などにより)や、第2・3類の価格競争激化の話を聞きますし、「いつも買ってたお店で非処方箋薬がなくなったんだけど、どこで買えるの?」という消費者の方からの問い合わせも増えています。薬局薬店、そして調剤薬局を巡る市場環境も大きく変わってくる中で、我々はどういう考え方・スタンスで、日々の仕事に取り組んでいけばいいのでしょうか。

 こういう時代・市場環境だからこそ、「その場限りでなく、長いお付き合いをしていく姿勢」「お客さんに商品の価値を伝え、教え、実感していただき、買い物の楽しさを売る姿勢」が存続へのキーワードと思います。

 先月、大相撲名古屋場所を10数年ぶりに見に行きました。砂かぶり(前から2列目)だったのですが、中日で好取組も多く、テレビと違ってすぐ目の前での気合の入った睨み合い・巨体のぶつかる音・速い技の応酬など迫力満点でした。結びで憎まれっ子(?)朝青龍が負けた時の座布団シャワーもすごかったです(座布団って、飛んでくると、角は痛いです)。色々な不祥事で相撲人気は低迷していますが、こうした現場の熱気・迫力が伝われば、再び人気も復活するのではないでしょうか。。。
 「打つ手は無限!」と言います。確かに状況は楽ではありませんが、考え方次第でやれる事はいくらでもあると思います。ネガティブ思考で頭を一杯にしてしまうのではなく、前向きに、陰気でなく陽気を次々と放出して、お互いの存続の為に取り組んでいきましょう。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 改正薬事法施行から2ヶ月。
    ◇薬剤師による対面販売が義務付けられた第1類が主要ドラッグチェーンで平均2~3割の売上減。2類・3類は値下げ競争が激化。
    ◇非処方箋薬が消えたドラッグが増え、消費者からの問い合わせが増えている。

  2. 消費不況により、デフレ圧力が強まっている。

    ◇スーパーのイオンが278円弁当、西友が68円おにぎりの投入で、コンビニ客を取り込む為の業態間値下げ競争が激化。

  3. 食中毒警報が各地で出始めている。
  4. 新型インフルエンザを甘く見てはいけない。

    ◇秋以降は複数のシナリオが想定しうる。今のウイルスの感染拡大が続くかもしれず、病原性を強めたウイルス第2波の上陸もありうる。
    ◇冬を迎えている南半球では、新型インフルエンザが1人の感染者から、平均1.96人が感染するとの推定値が出た。

  5. 5兆円の調剤マーケットで、5万軒ある調剤薬局経営も転換期を迎えている。

    ◇大手調剤薬局が、処方箋枚数の多い大病院前の門前薬局依存からの脱却を急いでいる。
    ◇厚労省は、診療報酬の来年度改正の議論を始めた。ジェネリックの利用を促す施策も盛り込まれる。

平成21年7月1日付

 今年も暑い夏がやってきました。まず、ご報告ですが、食中毒・秋以降を見据え、インフルエンザ対策品のノロキラー・N95マスクは製造・備蓄をすすめております。不織布マスクについては、秋に向けて製造中です。
 さて、政府は、日経平均株価の一時的な1万円台回復、自動車・電気など大企業の生産の回復傾向を見て、この大不況(100年に1度の)は底打ちしたと発表しましたが、依然として厳しい経済環境です。雇用不安や夏季賞与の平均20%減などもあり、国内総生産の55%を占める個人消費の足どりはまだまだ重いものがあります。

 こうした消費不況に対し、大手スーパー・専門店・コンビニなどが、次々と商品の値下げや格安PB商品の投入をしています。最近、弁当などが以前では考えられない値段で売られており、消費者としては助かるものの、一方で「う~ん、これでやっていくのは厳しいな」と考えざるを得ません。いくら、弁当が298円でも、ジーンズが1,980円でも、メガネが9,800円でも、いくつも買いませんし、「それ以外の物は、なかなか買ってくれない」という店員さんの談話も聞きます。

 先月の改正薬事法施行で、スーパーなどの参入によるOTCの価格競争激化により、OTCの粗利率が5%下がるとも言われ大手ドラッグによる合併・再編や、登録販売者による低コスト運営店の開設などが増えている環境下、来春の薬価改正・調剤報酬改正など調剤薬局を巡る環境もさらに変わってくる中で、我々はどういう考え方・スタンスで、日々の仕事に取り組んでいけばいいのでしょうか。

 こういう時代・市場環境だからやるべき事、中小・零細企業(店舗)だからやれる事・継続できる事、逆にやるべきでない事(無理な値下げ・継続できないサービス)...。弊社のリンクルクリームやアクアゲルを毎月30個以上売っておられるお店、ノロキラーを100本以上売られたお店は、お客さんに商品の価値を繰り返し伝え、教え、積極的にDMを送られ、店頭では実感しやすいサンプルの使用方法などを、親しみと熱意を込めて話しておられます。「こういう時代だからこそ、10倍の差がつくんだな」とつくづく感じます。

 先日、「悩んでも悩まなくても結果は変わらない」という話を聞きました。私を含め、多くの人が色々な悩みや不安を抱えているわけですが、現実以上にその問題を頭の中で大きくしてしまう傾向があります。いつ迄も悩んでおらずに一歩踏み出して、やってみたら、「それほど大変でもなかった」「たいしたリスクではなかった」...という事はよくあります。

 確かに状況は楽ではありませんが、考え方次第でやれる事はいくらでもあると思います。「不況だから難しい」「いつもこうなんだ」「以前やったけど、ダメだった」ではなく、自分達の軸足をしっかり定め、前向きにやるべき事に取り組んでいきましょう。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 改正薬事法施行から1ヶ月。

    ◇厚労省は政府の規制改革会議に応じ、OTC薬のインターネットなど通信販売に関する公開討論を行った。改革会議側から今回の経過措置(2年間)に対し、厳しい質問・追及が投げかけられたが、厚労省側は"対面販売の原則"を繰り返し主張した。

  2. WHOは、先月上旬、今回の新型インフルエンザに対する警告レベルをフェーズ6(世界的大流行)に引き上げた。

    ◇日本国内では、「流行はひとまず終息。弱毒性だったし、とりあえず秋以降に備えよう」とのムードがあるが、冬をむかえた南半球では感染が拡大している。秋以降に第二波が北半球を襲う可能性、変異による重症化の恐れも指摘されている。

  3. 大手調剤薬局が、処方箋枚数の多い大病院前の門前薬局依存からの脱却を急いでいる。

    ◇分業率の伸びが鈍化している為、医療モールの開発・枚数が少ない個人診療所からも処方箋を獲得する動き・物販なども。
    ◇厚労省は、来春の調剤報酬改定に、後発品調剤比率を上げる厳しい施策を盛り込む。

  4. 消費者の健康志向を背景に、カロリーゼロ炭酸飲料の発売が相次いでいる。
  5. 「たった一つでお手入れ完了」のオールインワン型スキンケア商品は、通販ではトップの売れ筋。
  6. 25人の著名なエコノミストのうち、今回の世界的金融危機を予測したのは数人だけだった。評論家の言葉に振りまわされない様に。

平成21年6月1日付

 先月は、新型インフルエンザの初の国内感染以降、対応に追われた10日間でした。マスクの品切れなど御迷惑をおかけしました。一番出荷の多かったノロキラー、そしてN95マスク・竹マスクなどは順次入荷してまいります。今回は弱毒性だったのに、政府の対策マニュアルが過剰との声も多くありましたが、人口密度が高く感染リスクが高い日本、そして強毒性への変異リスクの声も考えると、秋以降に向けての準備が必要では...、と思っています。
 さて、昨秋以降の急激な景気の悪化にようやく歯止めがかかってきたとの声も聞きますが、依然として厳しい経済環境です。政府が定額給付金(今回限り)・ETC割引(2年限定)・エコカー減税・エコポイントなど大規模な景気対策カンフル剤を打っていますが、問題はそういう事ではなく、いくら今回の100年に1度(?)の大不況が去っても、経済や景気が元のように戻るとは考えにくい事にあります。少子高齢社会・モノ余りの成熟社会にあって、我々はどういうスタンス・考え方で日々の仕事に取り組んでいけばいいのでしょうか。

 今月、いよいよ改正薬事法も施行で、異業種参入によるOTCの業態間競争・価格競争激化により、OTCの粗利益率が5%下がるとの声もあります。全ての業界の垣根がなくなっていく市場環境の中で、「高付加価値化が生き残りの道」とよく言われます。しかし、商品の高機能・高品質をうたうだけでは、モノ余り・消費不況時代のお客さんは買ってくれません。

 モノの価値以上の付加価値をお客さんに提供し、関心をもってもらい、その存在に気づいてもらわないといけません。その商品・サービスによって得られる「実体験」「知識」「喜び」など"買う理由"を伝え、教え、「試したい」「やってみたい」と思ってもらえる様にお客さんを動機付けする。「でもなぁ...」とためらうお客さんには、その心のハードルを下げてあげる働きかけ(「無料サンプルで、こうやって試してみて」「私も使ってるけど、いいわよ」「これくらいは、用意しておかないとね」など。)をし、そういう色々な取り組みを通じてお客さんとの「関係性・絆」を深めていく事が重要です。

 ゴールデンウイークに、金沢市主催の大音楽祭2009年「ラ・フォル・ジュルネ金沢」に高校と中学の娘が所属している名古屋少年少女合唱団が参加しましたので、夫婦で2日間追っかけをしました。金沢駅や音楽堂などはプロ・アマ入り混じっての音楽イベントで市民も観光客も盛り上がっていましたし、近江市場での新鮮な魚・店の人とのやりとり・買い物は楽しいものでした。"ぼたん海老""のどぐろ"は絶品ですね。食材を生かす「手取川」もいいお酒です。やはり、何かだけでなく、「共生」「連携」「つながり」「継続」が大切だと感じました。

 確かに状況は楽ではありませんが、考え方次第でやれる事はいくらでもあると思います。自分達の軸足をしっかり定め、前向きにやるべき事に取り組んでいきましょう。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 今回発生した国内初の豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザは弱毒性で感染者の多くは軽症。患者確認数も減少へ。

    ◇しかし、約50年前に新型インフルエンザとして流行した「アジアかぜ」では、最初に流行した夏の「第一波」より、冬に流行した「第二波」の方が国内に深刻な被害をもたらしており、楽観視をしない様にとの指摘も。

  2. 今月から改正薬事法施行。

    ◇第1類医薬品の情報提供、第2類医薬品の情報提供、陳列、構造設備、業務・人員の体制など、条文・省令で明確でなかった部分が、ある程度具体的に示されてきているが、今月以降も事例が出るたびに対応していく事になりそう。
    ◇厚生労働省は、一般用医薬品のインターネット販売を含む通信販売の是非を議論する検討会で、薬局・薬店のない離島に住む人と、同じ店舗で同じ医薬品を継続購入している人に対して、第2類医薬品の販売を2年間に限り、通信販売を認める経過措置。

  3. 6月4日からは「歯の衛生習慣」

    ◇歯周病予防歯磨きは、消費者が100~300円台の普及タイプとは違って価格より製品の質を求めるようになり、平均単価も上がっている(1000円台など)。洗口液・電動ハブラシなども同様の傾向が。

  4. メタボ検診以降、自宅で血圧を測る人が増えている。高血圧による生活習慣病を避ける為、患者に推奨する医者も増加。
  5. 梅雨を迎え、高温となるこの季節から食中毒の被害数が増えてくる。店頭からの、知識の啓発と予防法の提案を。

平成21年5月1日付

 厳しい経済環境が続き、大手企業のリストラ・中小零細企業の疲弊・完全失業率の上昇など、恐怖心や閉塞感をあおる報道を日々、目にします。

 ここにきて、消費を刺激する為の大手小売業などによる商品・サービス価格の大幅値下げや低価格PB商品の拡大のニュースをよく耳にします。しかし、中小・零細企業(店舗)にとって「無理な値下げ」はとても現実的に取るべき手段ではありません。

 改正薬事法も来月にせまり、異業種からの参入も増え価格競争が激化し、医薬品の粗利益の低下は確実ともいわれる環境下、また60%分業をむかえ調剤依存から脱却した調剤薬局経営が求められる環境下にあって、「大手にない商品を売る」「大手には出来ないサービスを提供する」「お客さんに買い物の楽しさを売る」「お客さんと長期にわたる継続的な関係・絆を構築する」...など、中小ならではの"変化対応力"を発揮せねばなりません。

 「モノが売れない」「お客さんが来ない」「買ってくれない」という声が蔓延している中でも、繁盛している・知恵を絞って前向きに取り組んでいる企業・お店は数多くあります。我々にかかわるところでも、「オーラルケア」「ひざ・腰、目、メタボ」「スキンケア」は元気な中高年を中心に確実に伸びている分野です。

 今回、メキシコで発生した豚インフルエンザにより再び注目される新型インフルエンザ対策・備蓄などで、我々が出来る提案は何でしょうか?

 しかし、物余り・情報洪水の時代、買い控えの時代にあって、陳列してあるだけ、POPがつけてあるだけ、軽く紹介するだけでは、お客さんは関心をもってくれない。その商品の存在さえ気づいてくれません。そうした中、お客さんに関心を持ってもらう様、買っていただく様に動機付けするには2種類あるといわれます。

 一つは「試してみたい」「やってみたい」と思わせる働きかけであり、もう一つは「でもなぁ...」とためらうお客さんの心のハードルを下げてあげる働きかけです。そうしたことを通じて、お客さんに伝え、教え、実感してもらい、喜んでもらい、買っていただき、「関係性・絆」を深めていく事が重要です。

 終わったばかりの私どもの地元の名古屋市長選。政党とか関係なく、友人の一人として細川昌彦さんを応援しました(とても上手とはいえない素人の栄ミナミ男声合唱団の仲間として)。残念ながら、大きな公約を掲げ、ネームバリューがあり強烈なキャラクターの河村たかし氏に大差で敗れましたが、みんなとの絆・つながりを作り、汗を流した細川さんの、「清々しい挑戦!」でした。

 確かに状況は楽ではありませんが、考え方次第でやれる事はいくらでもあると思います。自分達の軸足をしっかり定め、前向きにやるべき事に取り組んでいきましょう。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 消費不況対策で、大手小売業がNB商品を相次いで値下げしており、さらなる低価格PB商品の導入・拡大をしている。
  2. 来月にせまった改正薬事法施行。

    ◇登録販売者は初年度(第1回・第2回試験)で58,700人も誕生。
    ◇懸案の医薬品ネット販売検討会は議論が平行線のまま。しかし、一部に「永年常備薬として使用していることが証明できれば、通信販売にあたらない」の意見が出始め、伝統薬・漢方薬のみは電話販売継続容認の声も。

  3. 日本OTC医薬品協会の調査によると、一般消費者への新販売制度の認知率は3月時点で30%弱に留まっている。
  4. 5兆円を上回る調剤マーケットで、5万軒の調剤薬局と12万人の薬局薬剤師が禄を食んでいるが、調剤薬局経営も転換期がせまっている。分業先進県の新潟県では三条総合病院問題も(5月から院内処方に戻す)。
  5. オーラルケア関連市場は4年連続で伸長している。

    ◇特に歯周病予防歯磨きは、消費者が100~300円台の普及タイプとは違って価格より製品の質を求めるようになり、平均単価も上がっている(1000円台など)。洗口液・電動ハブラシなども同様の傾向が。

  6. メキシコで発生した豚インフルエンザ。WHO緊急委は、新型インフルエンザに備えた警戒水準をフェーズ4に引き上げた。

    ◇各国で警戒していた新型インフルエンザの本命はアジアを中心としたH5N1型鳥インフルエンザだが、今回はH1N1型豚インフルエンザ。

平成21年4月1日付

 厳しい経済環境・消費不況が続いています。半年前、日本にはそれほど影響がないと思われた米国発の金融危機が輸出産業に失速をもたらし、国内の製造業、さらに国内総生産の55%と最大を占める個人消費に深刻な影響を及ぼしています。

 買い控えや、安いものでもついで買いしないとか、医療現場でも緊急を要しない慢性の方の受診控えとかの話も耳にします。しかし、先行き不安により、必要以上に消費活動にブレーキがかかっている面もありますし、「人間は消費活動を全くせずして生きてはいけない。買物を楽しみたい。」もまた真理です。

 但し、モノやサービスがあふれ、安い店がいくらでもある現在、「安い」「便利」とは異なる価値をお客さんに伝え、教え、喜んでもらい、買っていただける様にお客さんを動機付けしていく。そうした中でお客さんとの「関係性」「絆」を深めていく事がますます重要になってきたと強く感じます。

 このご時世で、私の友人の中にも残念ながら事業停止した社長もいます。しかし一方で、生キャラメルならぬ長期保存可能な半生キャラメルを開発し、当初はなかなか取り入れてもらえず苦労しながらも商品の価値を訴え続け、このご時世でも好業績で頑張っている製菓会社社長もいます。本当に素晴らしいと頭が下がります。

 弊社のリンクルクリームを毎月30個以上売っておられるお店さんは、何度も何度もくり返し、お客さんに商品の価値を伝え、「自分の限界数量」を越えるべく目標数量を引き上げておられます。やはり、考え方次第であり、悩み、前向きに挑み続ける気持ちが大切であるとつくづく感じます。

 先日、母校(名城大学薬学部)研究室の教授の還暦祝いの会に出席し、祝辞を述べさせていただきました。その際にも、「薬学6年生となり、これからの薬剤師はどうなっていくのでしょうか」という質問を最近よく受けますが、職能のレベルアップと同時に、コミュニケーション能力が重要ではないかとお話ししました。私の親類にも5人ほど開業医がおりますが、彼らは患者さんにサービス業的精神で、笑顔でやさしく丁寧に接し、さりげない会話で距離間を縮め、"かかりつけ医"となり、お客さんを地道に増やしています。

 確かに状況は楽ではありませんが、マスコミによる恐怖心をあおる報道に過剰反応・意気消沈したり、「不況だからしょうがない」「やってもダメだ」ではなく、自分達の軸足をしっかり定め、前向きにやるべき事に取組んでいきましょう。

代表取締役 天野晃治


【業界ニュースなど】
  1. 消費者の買い控えに対して、スーパー大手による値下げ合戦が激化。対象品目数を過去最大規模に。
  2. 定額給付金の支給をにらんだ小売り各社のセールが始まった。1万2千円や2万円の特売セット商品など。
  3. 改正薬事法施行が6月にせまってきた。

    ◇店頭での大衆薬の陳列ルール・陳列例が提示されたが6月以降も事例が出るたびに対応していく事になりそう。
    ◇ドラッグ各社が大衆薬の価格競争激化に備えカウンセリングの強化・調剤併設店・生鮮食品導入などさまざまな動き。
    ◇賛否両論のネット販売検討会では、ネットの安全性については別途時間をかけて行うべきとの意見が大勢。

  4. 愛知県豊橋市のウズラの鳥インフルエンザ問題でさらに4例目。67万羽殺処分される事に。

    ◇これで同市内のウズラの45%が処分される事になってしまった。
    ◇京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター長の大槻公一教授は、感染経路・変異の可能性などの問題を指摘。

  5. 医薬分業率の伸びが鈍化し、大規模病院前の出店余地が少なくなる中で、小規模診療所近隣への出店や、ドラッグチェーンが調剤分野を強化するのに対抗して、物販に乗り出す調剤薬局チェーンも。
  6. オーラルケア市場は、歯周病への予防意識の高まりや、罹患率の高い高齢者の増加で拡大が続く。
  7. 特定保健指導が始まり生活者の健康への意識が高まっている中、手軽な運動法としウォーキングが定着。歩数計市場は2ケタの伸び。

平成21年3月3日付

  1. 2008年10~12月の国内の実質経済成長率が▲12%と35年ぶりの厳しい景気。

    ◇特に、外需(輸出)依存型の自動車・電機・ITや、不動産などが厳しい。この経済危機の根は深く、1~2年の覚悟が必要。
    ◇過去の甘い経験則は通用しないので、「需要開拓」「自己変革」が不可欠!

  2. 厚生労働省は、6月施行の改正薬事法に基づく一般用医薬品の販売方法を含めた省令をようやく公布。

    ◇ネット販売は、第3類に限定されたが、反対の声も多く舛添厚労相が検討会を設置。第一回検討会では賛否噴出。
    ◇ドラッグ各社が調剤併設店の導入、カウンセリング販売の強化、営業時間の延長、生鮮食品の導入などの対策に。

  3. 政府は懸念される新型インフルエンザに備えた行動計画を改定。

    ◇厚労省専門官は、他人事のように考えている人が多いが、自分の身に置き換えて考えてもらいたいと強く指摘。
    ◇京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター長の大槻公一教授が、新型インフルエンザからどう身を守るかを提言。
    ◇電力・水道・ガス・金融などのライフライン事業者は消毒薬・対策マスクの備蓄をすすめている。医療関係者も当然その中に入る!
    ◇日本薬局学会主催の次回セミナーでは「新型インフルエンザの脅威~医療機関における対策の重要性~」を取り上げる。

  4. 60%分業目前だが、調剤薬局も大きな転換期。日本薬剤師会への、会員から寄せられる悩みは...
    ①調剤は積極的に行うが、一般薬・物販に目を向けない薬剤師が多いとの悩み。
    ②仕入れたくても、仕入れるヘルスケア卸が見つからない・来てくれないという悩み。

  5. スギ・ヒノキ花粉飛散量予測は、少なかった昨年と比べ、1.5~3倍に。
  6. 百貨店の売上は個人消費の落ち込みで厳しいが、その中で女性の生活に欠かせない化粧品は25ヶ月連続アップで好調。

    ◇高級化粧品を使ったエステを無料で施し、得意客を囲い込み、高級クリームの購入客を増やしている。


    激「小さなお店でガッチリ稼ぐ法(大咲元延著、日本実業出版社)」より...

    ★ご近所第一主義...顧客名簿を作成し、ニューズレターを出したり、自分の情報も発信し、自店をよく知ってもらう。
    ★お客さんの困ったを解消...「すぐに」「何時でも」「丁寧に」「細かいことでも」
    ★お店をお客さんにとっての「楽しい溜まり場」「マイショップ」にしていく。
    ★単に商品を並べただけでは、どの店も一緒でお客さんはワクワクしない。買物が楽しくない。
    ★客数を増やすのは困難であり、来店頻度を上げるか、客単価を上げる事を考えねばならない。その為の商品&サービス。
    ★仕入れた商品に、何らかの自分ならではの付加価値をつける。...体験談・効果的な使い方・コミュニケーション。
    ★「あっ、これだ!」「こういうのを探していたんだ!」となる様なPOP・チラシ、そしてコミュニケーション。

平成21年2月2日付

  1. 昨年12月の企業倒産(負債1000万以上)は前年24%増の1,362件。この1年は我慢の年!
  2. インフルエンザが全国的に流行。2月にかけてピークになる。3種類のうち割合が増えているAソ連型は、タミフル耐性。
  3. ノロウイルスが流行している。岐阜の病院で27人、笠松刑務所で116人の集団感染。秋田市で28人食中毒。
  4. 今年6月施行の改正薬事法は、ドラッグストア業界にとって大転換期。

    ◇ドラッグチェーン経営者の多くが、最も脅威になる競合業態を家電量販店と見ている。次いで、ホームセンターなど。
    ◇各社が調剤併設店の導入、カウンセリング販売の強化、営業時間の延長、生鮮食品の導入などの対策に乗り出している。

  5. 60%分業目前だが、調剤薬局も大きな転換期。

    ◇日本薬剤師会への、会員から寄せられる悩みは...
    ①調剤は積極的に行うが、一般薬・物販に目を向けない薬剤師が多いとの悩み。
    ②仕入れたくても、仕入れるヘルスケア卸が見つからない・来てくれないという悩み。
    ◇第6回セルフメディケーション学会でも指摘された様に、保険調剤に依存するだけでは、今後の経営は厳しくなるので、「健康食品・スキンケアなどの物販」「介護施設の服薬支援」「在宅療養支援」などでコミュニティに溶けこんだ「かかりつけ薬局に」。

  6. スギ・ヒノキ花粉飛散量予測は、少なかった昨年と比べ1.5~3倍に。飛散開始は2月10日前後の見通し。
  7. オーラルケア市場は、30歳代からの歯周病への予防意識の高まりや、罹患率の高い高齢者の増加で拡大が続く。

    ◇歯を磨くことが出来ない高齢者への洗口液の伸びも。

  8. 懸念される新型インフルエンザ発生に備え、医療機関や主要企業などが対策マスク等の備蓄をしている。最低の備蓄は!

    激動期だからこそ、「オラクルひと・しくみ研究所、小阪裕司先生がくり返し述べているポイント!」

    ★売上とは商品でなく、お客さんの行動が生み出すもの。
    ⇒「売れていない」ではなく、「どこでお客さんの行動が止まっているのだろうか?」と考える事が大切。

    ★人は目に入ったほとんどのモノを見ていない・認識していないという現実!
    ⇒いくら陳列してあっても、POPがつけてあっても、お客さんに関心がなければ、売っていること(存在)すら気づいていない。

    ★分かりやすく五感に訴える!感性に訴える!
    ⇒お客さんに、その商品の持つ価値・背景・買う理由を伝える!定期的・継続的にアウトプットし続ける。

    ★お客さんの行動の妨げになっている要素・ハードルを取り除き、行動しやすくする。誘導する。
    ⇒店に入りやすくする。主人・スタッフの手書きメッセージで思い入れを伝える。DM送る。次回利用できるサンプル券を配る。

平成21年1月5日付

  1. 景気の急速な悪化も加わり、全国の企業倒産は7ヶ月連続で1,000件を超えた。百貨店・家電・スーパーなど小売り大手は、大幅な値下げセール・ポイント大幅UPで消費喚起に躍起。
  2. インフルエンザが全国的に流行シーズンに入った。ノロウイルスも流行っている。

    ◇鳥インフルエンザが突然変異し、人から人へ感染する新型インフルエンザの懸念も強まっており、放送番組も増えている。医療機関・大手企業・流通小売業などで、新型インフルエンザ対応のマスクや除菌スプレーなどの備蓄も始まっている。

  3. 来春のスギ・ヒノキ花粉飛散量予測は、近畿・東海・中四国・九州の大半で飛散量が少なかった今春に比べ2~3倍に増える。

    関東地方西部も1.5倍の見込み。飛散が始まる時期は2月10日前後になる見通し。

  4. 今年6月に改正薬事法施行!

    ◇OTC販売額シェアの7割をにぎり成長してきたドラッグストア業界にとっては、異業種参入・競争激化により、従来の収益モデルが変わる可能性が強い。大手各社は、M&Aや、遅れている調剤分野の強化などに動いている。
    ◇議論が続いていた一般用医薬品のネット販売については、厚生労働省は原案通り公布する方針。但し、ネット販売団体などから安全確保の為の具体的提案が示された場合は議論を検討するとコメント。

  5. 60%分業となったが、調剤薬局も大きな転換期。大手調剤チェーンによる再編やドラッグチェーン・スーパーとの提携話も。

    ◇第6回セルフメディケーション学会でも指摘された様に、保険調剤に依存するだけでは、今後の経営は厳しくなるので、「健康食品・スキンケアなどの物販」「介護施設の服薬支援」「在宅療養支援」などでコミュニティに溶けこんだ「かかりつけ薬局に」。

  6. 病院では「夜間に足がつる」と訴える患者に、よく"芍薬甘草湯"を処方する。筋弛暖作用や鎮痙作用で「こむら返り」に有効。

    激動期だからこそ、「オラクルひと・しくみ研究所、小阪裕司先生がくり返し述べているポイント!」

    ★売上とは商品でなく、お客さんの行動が生み出すもの。
    ⇒「売れていない」ではなく、「どこでお客さんの行動が止まっているのだろうか?」と考える事が大切。

    ★人は目に入ったほとんどのモノを見ていない・認識していないという現実!
    ⇒いくら陳列してあっても、POPがつけてあっても、お客さんに関心がなければ、売っていること(存在)すら気づいていない。

    ★分かりやすく五感に訴える!感性に訴える!
    ⇒お客さんに、その商品の持つ価値・背景・買う理由を伝える!定期的・継続的にアウトプットし続ける。

    ★お客さんの行動の妨げになっている要素・ハードルを取り除き、行動しやすくする。誘導する。
    ⇒店に入りやすくする。主人・スタッフの手書きメッセージで思い入れを伝える。DM送る。次回利用できるサンプル券を配る。