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こんにちは。令和7年も師走を迎え、遅まきながら急に冷え込みが厳しくなり、12月は真冬らしい寒さになる見込みです。顧客の潜在需要(体感的に求めるもの)が変わる時期、店頭から「秋バテ対策」「冷え症・温め対策」「手指の荒れ対策」「お肌の乾燥対策」「冬のスキンケア対策」「カゼ対策」を発信していきましょう! また、インフルエンザは過去10年で最も早く警報水準を超えていますので、皆様もご自愛ください。
さて、今月7日(日)の東海薬剤師学術大会は愛知県薬剤師会が担当です。当日は特別シンポジウムが2本・特別講演が4本あり、一橋大学の佐藤主光(もとひろ)教授による「限りある財政と医薬品の中で医療の在り方と現場の薬剤師の役割」講演は、私が座長を務める予定です。先月の日経新聞に、その佐藤教授と東大名誉教授・渡辺努氏の座談会の様子が1ページにわたり掲載されましたが、「高市内閣成立の経緯、医療財政遍迫の中での政策議論」「OTC類似薬議論」など、われわれ薬剤師も強い関心を持っておくことが大切ですね。
令和7年の締めの月。今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。 1つめは、「脱デジタル一辺倒、アナログ重視の動きも」より★博報堂生活総合研究所の生活者調査(30の生活分野でデジタル行動とアナログ行動のどちらを増やしたいか?)によると、デジタル行動を増やしたい分野は「少額支払」「レシピ」「ニュース」「商品検索」など8分野にとどまった。 ★逆に、「旅」「おしゃべり」「イベント」「デート」「試着」など20分野ではアナログ行動を増やしたいという結果に。 ★生活者はデジタル化の恩恵を甘受する半面、アルゴリズムに飼い慣らされることへの漠然とした危機感を抱き始めており、デジタルとアナログを巧みに使いこなし、人間的な感覚を取り戻そうとする新しい潮流が生まれている。 ★生活者の声から企業が提供すべき価値は、もはや「効率」や「便利」一辺倒ではないことが分かる。
2つめは、日本保険薬局協会(NPhA)のOTC48薬効の調査結果より◆3380薬局の7月1ヶ月間のOTC薬と要指導薬の平均取り扱い品目は73.9品目。 ◆販売実績上位は、①解熱鎮痛薬 ②かぜ薬 ③目薬 ④健胃薬 ⑤整腸薬 ⑥消炎ハップ ◆1年以上販売実績がないデッドストックは22品目にのぼった。 ◆薬剤師の実感として、1年前に比べてOTCの販売が「かなり増えた」「やや増えた」が3割弱になった一方で、「変わらない」と捉えているのは7割に。 ◆10月の日本薬剤師会学術大会(京都)の「セルフメディケーション」「健康支援・健康サポート薬局」の口頭発表でも似た話がありましたが、まずは決まったこと(48薬効)にきっちり取り組んでいくことが大切ですし「そこを見られている」との指摘もあります。 例えば、売れる(需要がある)解熱鎮痛薬は1アイテム・1個だけでなく、ロキソプロフェン錠、アセトアミノフェン錠など2~3アイテムを数個ずつ陳列しておくと売れやすいです(売り分けも出来て)。風邪薬・目薬なども同様です。
3つめは、「人の平均注意持続時間」について★人間の平均注意持続時間は8秒のみとも言われています(短くなっている)。 ★道行く人のポスターの平均注視時間はわずか3秒。...3秒で仕掛けに関心を持ってもらい、足を止めてもらい、理解してもらう為には、直感的にビジュアルで理解してもらう必要がある(文字数も多くても12文字以内)。 ★但し例外があり、仕方なく止まっている時(電車の車内、信号待ちをしている時、レジ待ちの時)などは退屈しているので、何かしらの好奇心を満たしてくれるものを探そうとする。 ★まさに、調剤待ち(平均12分)の時間がそれに該当します!! ・急に寒くなり需要が高まっている「入浴剤」「しょうが湯」を山積み陳列!...ロングセラー【オンセンス】はまとめ買いニーズがあり、新発売の美白・湯上り保湿成分配合【潤いの湯】は女性薬剤師・スタッフさんの関心も高いです。 ・【ハンドクリーム】はスパチュラ使った「試し塗り」を積極的にやっておられる薬局様では、販売個数が跳ね上がっています。また、【GABA700㎎(一日わずか90円!】や、【¥6,600のリンクルクリーム】の無料サンプル要望の方が増えており、有効にご活用下さい。
代表取締役 天 野 晃 治 |
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平素は大変お世話になり、誠に有難うございます。
『コミュニティ薬局作りのお手伝い』
「おかげさまで創業61年」

令和7年12月1日付
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