こんにちは。８月は昨年を上回る記録的な猛暑でしたが９月も残暑が厳しくなりそうです。夏の長期化で「夏商戦、秋まで延長」「アイスの販促を９月も継続」「エアコン・冷たい飲料による冷えに体を温めたい潜在需要が多い（入浴剤など）」の記事。...猛暑疲れ・夏バテ（秋バテ）気味の患者さん・お客さんに【アミノ高麗紅参液】、７月新発売しました【フルーツビネガー「黒酢とざくろの酢」】をおススメ下さい（１２本、１８本追加の薬局様も多いです）。

　さて、日本薬剤師会の岩月進会長（兼、愛知県薬剤師会会長）は、早ければ今年中に「新たな薬局ビジョン」をまとめ、提示したいとの考えを示しました（５年先の地域における薬局の在り方など）。また、先々月に多くの関心を集めたアマゾンファーマシーに対して、「われわれ地域薬局の強みは何か？」「地域薬剤師会が地域住民から支援されないと、薬剤師の仕事がなかなか見える化されない」と。そして、地域支援体制加算の施設基準に健サポ要件のOTC48薬効群が加わった意味について言及。...今月22～23日の第57回日本薬剤師会学術大会（埼玉）に、弊社はブース出展いたしますので、是非お立ち寄りください（私も参ります）。

令和６年９ヶ月め。今月も『モノでなく、お客さん目線で考える！』という視点から3つシェアしたいと思います。

1つめは、先月末の中部経済新聞に掲載された「こちの薬局（愛知県江南市）・加藤眞司先生」の記事より

★薬局は処方箋薬を調剤するだけでなく、地域の人が気軽に立ち寄れ、健康相談できる場所であるべきだ。

★薬を買わなくても、世間話ついでに健康の話をする感覚で来店していただければ。

★地域の方に向けた健康フェアや、高齢者向けの聴力検査にも取り組んでいく。...まさに、地域の健サポ的薬局。

弊社が補聴器事業に取り組んで１３年になりますが、年々相談者が増えています。加齢と共に聴力が低下するのは自然なことですし、補聴器は軽度～中度難聴をカバーし、生活の質を大きく改善させます。

専門の聞こえの相談員による丁寧な検査・相談～ご購入後の丁寧なフォローで、オーダーメイド補聴器のご購入は累計5,862台になりました。健サポ機能を高めたい薬局様には、【聞こえの相談会】は非常に親和性が高いです。

　２つめは、「人は忘れるもの」より

◆「何回説明しても伝わらないは、なぜ起こるのか？（日経ＢＰ）」によりますと、コミュニケーションは様々な認知の力（理解力、文脈を把握する力、記憶力、思い出す力、想像力など）に支えられている。

◆一人一人の学びや経験、育ってきた環境によって、実際に行動に移す際の考え方（頭の中で働くシステム）は違う為、独自の解釈・思い込みが発生して、結果として「伝わらない」「分かってない」「忘れた」が起こる。

◆また、「エビングハウスの忘却曲線」によれば、

　・人は一度覚えた内容を1時間後には56％忘れ、1日後には74％も忘れてしまう。

　・記憶の定着率を上げるには、①苦手なことほど早く復習、②覚えたことをアウトプットする。③ストーリーづけて覚える。

◆人間の脳の記憶量は１ＧＢしかない（認知科学者のスティーブン・スローマン教授）ので、その人が不要だと判断した情報は自然に消されてしまう。...「人は忘れるものだ」を前提に、その人の立場に近づき、何度も伝える工夫が必要。

　３つめは、「アップセル」と「クロスセル」

★競合店が増えたり人口減少もあり新規顧客の開拓が難しくなった昨今、既存顧客一人当たりの単価を高め、生涯顧客価値（ライフタイムバリュー）を向上させる手段として、「アップセル」と「クロスセル」が注目されています。

★「アップセル」は、上位の商品やプランに興味を持ってもらい、購入してもらい購入単価を高める手法。

　例：無料サンプル、お試しで上位商品を試せる

　　：上位のものを選ぶと特典・値引がつくキャンペーン

　　：まとめて購入するとお得

★「クロスセル」は、関連商材や補助的な商品を購入してもらい購入額を増やす手法。

　例：マックやケンタッキーなどのドリンクセット

　　：医療保険などのオプション

　　：風邪薬の横に栄養ドリンクを並べて、「早く治したい方へ」訴求

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　代表取締役　天 野 晃 治