こんにちは。先月は手足口病やコロナ感染者が増えましたが、今年も厳しい暑さが本格化してきました。10年に一度レベルの高温(猛暑)予想とも言われますので、皆様も熱中症・夏バテ・体調管理にご注意ください。 先月はアマゾンが年内にもドラッグストア最大手ウエルシア、調剤薬局大手など2500店舗と連携して処方箋ネット販売を始めるニュースが多くの関心を集めました。 ・オンライン服薬指導からの処方箋受取りは忙しい世代や若者のニーズは大きい。 ・薬局が払う手数料は高い。...そのコストを吸収できる経営基盤があるかどうか。 ・電子処方箋の普及が前提であるが、アマゾンの処方箋ネット販売参入で、日本の医療関係者は更なるデジタルシフトが迫られる。との記事の一方で、オンライン活用の流れは止められないが、「地域に薬局があることの価値」「薬局が地域で果たしている役割」を【もっと見える化すべき!】との論説もありました。 今回の改定で地域支援体制加算に健サポ要件であるOTC48薬局群が追加されたことは、単なる備蓄にとどまらず、【健康サポート薬局機能】の見える化・発揮がますます重要になることを改めて考える機会とも言えますね。 令和6年8ヶ月め。今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。 1つめは、先月のNHK「あしたが変わるトリセツショー」での【耳のトリセツ】★聞こえないわけではないが、聞こえづらい軽度難聴とは?...日常生活に支障がないから大丈夫と思っていても、難聴を放置していると記憶力低下や認知症リスク・うつ病リスクが上昇する。 ★聴力を守るカギは有毛細胞にあり。...渦巻き型の器官「蝸牛」にある有毛細胞が聴力を守るカギだが、長時間、大きな音にさらされると有毛細胞が死んでしまう(加齢や生活習慣によっても)。イヤホン・ヘッドホンによる難聴が増えている。 ★既に聞こえづらい方は補聴器を!...補聴器を買って付けるだけでは本来の力を発揮できません。専門の相談員の力を借りて、自分用にカスタマイズされた補聴器を手に入れ、調整を繰り返すことで聞き取りが良くなっていく。 お元気でも聞こえの悩みを抱える患者さん・地域住民の方は非常に多いので、【一言添えた手配りチラシ】配布を。 2つめは、「かかりつけに関するアンケート(令和6年3月に全国20~60代以上の男女1000人調査)」より◆かかりつけ薬局を決めている人は半数弱(46%) ・かかりつけ薬局に決めた理由...病院に近い(53%)、家や職場に近い(34%)、信頼・相談できる薬剤師(23%) ・かかりつけ薬局を決めない理由...最も多かったのが、「めったに薬局に行く機会がないから(43%)」 ◆薬剤師に薬や栄養など相談をしたことがあるのは、わずか17% ・相談しない理由として、「そもそも相談できることを知らなかった」が半数以上(58%)。 ・処方箋がなくても薬剤師に無料で相談できることを知っている人は、わずか22%(うち実際に相談したのは30%)。 ◆薬局のDX化に関して、電子処方箋・ビデオ通話でのオンライン服薬指導を含むデジタルサービスを利用している人は、まだわずか6.6%でこれから。 3つめは、「調剤薬局で物販売上を上げる方法3つ!」★調剤薬局においても、調剤報酬が伸びない中で、物販の必要性が高まっていますが、物販商品をただ並べておくだけでは売れません(安いものしか)。また、OTC48薬効だけ並べていても、なかなか売れていきません。 ★店舗面積が限られる調剤薬局で物販売上を上げていく方法は3つ。 ①季節商品の【目立つ山積み陳列】【受付横陳列】で患者さんに関心を持っていただくこと。 ...暑い夏に「デスクワンD」「北海道黒豆茶」、新発売のフルーツビネガー「黒酢とざくろの酢」 ②事務スタッフさん・薬剤師さんとの【処方箋以外の会話】 ...猛暑での熱中症対策、夏バテ対策、肌荒れなどについての「ワンポイントアドバイス」「サンプルお試し」「試飲」 ③「処方箋以外の会話・相談ができること」「処方箋がなくても相談・入店できること」を知っていただくこと ...調剤薬局で物販をする目的は、「お薬を渡して終わりでない様にすること」「リピート客を作る(増やす)こと」 自店が提供できるメニューを少しずつ増やし、発信していきましょう! 代表取締役 天 野 晃 治 |
令和6年8月1日付
- 投稿日:2024年8月 1日