こんにちは。5月も気温差が大きかったですね。今年の夏も厳しい暑さになりそうです。 さて、妻の親戚筋である奥飛騨酒造(岐阜県下呂市・享保5年創業)が岐阜県新酒鑑評会で2年連続で知事賞を受賞しました。日本酒の消費量は、お酒の好みの多様化・若者のアルコール離れで1970年代の1/4に落ち込み、平成のはじめには2500軒あった酒蔵も現在1400軒弱に。しかし、最近は産地の特長を前面に出し情報発信に熱心に取り組む活動的な酒蔵さんはファンが増え、世界でも評価されています【伝統の継承と革新の両方が大切】。
令和6年調剤報酬改定で地域支援体制加算に健サポ要件のOTC48薬効追加となり(経過措置含めると9/2迄に届出)、弊社も対応が大変になっています。しかし、中には「ドラッグストアに多種類のOTC薬があるのに」「売れるとは思えない」「とりあえず備蓄対応だけ」といったネガティブ(残念)な声も聞こえます。 今回いきなりこうした改定になった意味・背景を考え、これから5年先・10年先に自店をどういう薬局にしていくのかを考えるタイミングが来ていると思います【今後も選ばれ続けるコミュニティ薬局の姿】。
令和6年6ヶ月め。今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。 1つめは、先月の日本ジェネリック医薬品・バイオミラー学会学術大会で創設されたOTC医薬品分科会の記念シンポジウム。★第一部は日本OTC医薬品協会・磯部理事長が座長で「新たなOTC医薬品の開発・提供・普及促進に向けて」。 ★講演した厚労省審査官・中井課長は、「OTC薬は進めるべきもの。最大限の努力をする」と明言。また、スイッチ化を進める中にあって販売側にきちっとした体制を求めた。 ★これまで日本薬剤師会の中でOTC医薬品を担当し、7月に会長に就任する愛知県薬剤師会・岩月会長は第二部の講演で、「われわれ薬剤師が20年かけてジェネリック医薬品普及に向けて伝えてきたことを、OTC医薬品でももう一度出来ないか」と。 学術大会の初日に、日本OTC医薬品協会の方が愛知県薬剤師会館に来館され、私も担当常務理事として地域支援体制加算にOTC48薬効が追加されたことに対する現状と、今後に向けての協業の可能性について色々と意見交換しました。
2つめは、「平均点のお店VSとんがったお店」に通じるランチェスター法則◆「平均点のお店」は真面目にやっていても、顧客への印象が弱く、結果的に再来店率が低い現実があります。逆に、繁盛しているお店(個人店)は平均点(どれも及第点)のお店にない個性(メニュー、店主の個性、スタッフ・お店の雰囲気)がある。 ◆何もかも平均点を狙うのではなく、他社・他店に負けない個性を2つ・3つ作ることの大切さが分かります。 ◆弱者の戦略とも言われる【ランチェスター法則】。強者が量(面)で仕掛けてくるのに対して、弱者の戦略は一騎打ち(一人対一人、一件対一件)、接近戦・局地戦で戦う。 われわれ弱者(小規模事業者、中小企業)は、デジタル化・効率化の時代だからこそ、逆張り戦略で、少し手間がかかっても強者には出来ないアナログ的な対応(物販を利用した会話・声掛け・手書きPOP・手配りチラシ等)で【選ばれる存在】に。
3つめは、「選択肢が多いほど、顧客の購買意欲は低下する」。★コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授は、かつてベストセラー「選択の科学」の中で、「選択肢が多ければ多いほど、顧客の購買意欲は低下する」と指摘。 ★【ジャムの実験】では、スーパーマーケットで①6種類のジャム②24種類のジャムの2パターンで試食販売したところ、 ・24種類の試食の方が6種類の試食より人は多く集まったが、 ・6種類の試食では試食した人の30%が購入したのに対し、24種類の試食ではたった3%の購入だった(10倍の差!)。 ★人は選択肢が多過ぎると考えることにストレスを感じ、選びづらくなったり、選択を避ける傾向がある。 これはITの発展で情報洪水の時代となった結果、何が正しい選択か分からなくなってしまうネット疲れにも通じます。 ★一方、良く売れているパン屋さん・人気のケーキ屋さん・洋食店さんでは、「人気上位品目10」「パティシエのイチ押し!」「人気の定番ハンバーグ!」等でおススメをはっきり示すことで、お客さんは選びやすく購入後の満足度も高い。 これからの暑い夏に、お客さん・調剤待ちの患者さんに【目立つ山積み陳列】【受付横陳列】、そして【ひと声掛け】【試飲】【試供品手渡し】でおススメを発信していきましょう! 代表取締役 天 野 晃 治 |