こんにちは。今月8日から新型コロナは「5類」移行ですね。先月は4年ぶりに奈良県桜井市の「薬の神様」大神神社(おおみわじんじゃ)の鎮花祭に参列してきましたが、旧知のメーカー社長さん達にもお会いできて、改めてリアルの良さ・対面の良さを実感しました。 さて、先月は「大手商社・住友商事が薬樹(調剤薬局150店)を買収」「大手ドラッグチェーン・ウェルシアが調剤併設店を80%まで高める」「スギ薬局が、処方箋と日用品を一緒に宅配する仕組みの導入を検討」「デジタルで変わる薬局(内容は下記に)」などの業界関連記事がありました。 引き続き、原料高・資源高・エネルギー高の影響が悩ましいですが、物流費もジワジワ高騰しており、ピザ宅配大手のピザハットは6月から1回250円の配達料金導入を発表しました。物流の2024年問題もあり、今まで一般的だった「配達無料」や「翌日配達」が今後は厳しい局面になるかもしれません。
令和5年5ヶ月め。今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。 1つめは、日本経済新聞「デジタルで変わる薬局」より。★薬機法改正により、これまで努力義務だった調剤後の服薬フォローアップが義務付けられ、これに対応する点からもアプリやSNSを活用する動きが広がっている。 ★LINE登録をした患者に様々なサービスを提供している調剤薬局の事例。 ・処方箋の画像を事前にスマホで送っておけば、都合の良い時間に店舗に立ち寄って薬を受け取ることができる。 ・薬の在庫がない場合は入荷予定をメッセージで教えてくれる。 ・ビデオ通話で服薬指導を受ければ店舗に行かずに薬を自宅に配送してもらうことも可能。 ★大手チェーンの日本調剤は全国720店でオンライン薬局サービスを展開。 ★モニタリングが最も必要な多種類の薬を同時服用する、デジタルに不慣れな高齢者に活用を広げるのが課題。 ★一般的に、患者は医療機関の近くにある薬局を利用することが多いが、今後は色々な「選択肢」が増えてくる。
2つめは、対面での手配りチラシの効果。◆最近、チラシの反応率の低さが指摘されています。一般的な新聞折り込みチラシの反応率は0.1%程度の低さ(1万枚チラシをまいて10人)。...量販チェーンや、保存版のチラシ、一回の単価が高い商売(不動産、貴金属など)なら効果があるが、一般的には非常に厳しい。 ◆しかし、不特定多数へのチラシでなく、いつもの顧客に対しての手配りチラシなら、20~30倍(2~3%)以上の反応率があります。 ◆弊社ではここにきて【オーダーメイド補聴器】のご成約が非常に伸びています(累計4,800台超)。 ・「消費者の行動範囲がコロナ前にもどりつつある」「スポット・聞こえの相談会件数が増えている」ことが背景に。 ・その原動力が、調剤客への手配りチラシ(1回につき、300~500枚単位)の配布。 聞こえの相談を受けたい方(又はそのご家族)はとても多くいらっしゃいますので、手配りチラシ配布をお勧めします。
3つめは、調剤薬局リピーター率・リピート率の向上。★【リピーター(継続来店)率】をデータで見てみると、せっかくの新規客に対して、購入後に何もフォローしなければ、リピーター率はたったの5%とのこと。 ★また、物販においてフォロー(声掛け、メールなど)を行った場合の【リピート(継続)購入】する確率は、 ・コスメ・化粧品では、約10~20%。 ・健康食品やサプリメントでは、10~20%。 ・アパレル、ファッションでは、20~30%とのこと。...フォロー・再来店対策の重要性が改めて分かりますね! ★また、単独商品・サービス販売店の場合は、購入額やリピート間隔がほぼ固定されてしまいますが、何かそれ以外に販売する商品があれば、単価アップやリピート率の向上にもつながります。 調剤薬局は、処方箋対応の単独サービスですので、支払額・来店間隔がほぼ固まっています。今後の枚数減・単価減(調剤報酬減)を見据えた取り組みをしていきましょう。 代表取締役 天 野 晃 治 |