こんにちは。夏本番を思わせる厳しい暑さが続きますね。東京都医師会が「新型コロナの感染症法上の取り扱いを2類から5類に下げるべし」「屋外でのマスクの着用の原則不要」と発表しましたが、特に年配者や子供は屋外での熱中症が心配。 さて、先月の愛知県薬剤師会定時代議員総会で、ベテランの先生が医薬分業黎明期の46年前に日本薬剤師連盟が読売新聞に載せて議論が沸騰した1ページ意見広告「薬剤師は悪魔の手先か!?」について言及されました。薬剤師が国民の医療に貢献できることを訴え、薬剤師には自らの職能に目覚めるよう求めたものでしたが、時代が過ぎ、9年前の日薬連盟だよりには、「医薬分業が動き出して40年。分業率は65%を超えたがOTCを取り扱う薬局は減少の一途。薬局はいつから処方箋がないと入れない場所になってしまったのか。」...そして、分業率が75%を超えた今、調剤薬局を巡る事業環境が大きく変わってきた今、将来を見据え、どう適応・差別化していくのか...。
令和4年も7ヶ月め。今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。 1つめは、「どんなPOPがあると、お客さんは動きやすいか?」★どんなに良い商品・サービスであっても、お客さんに伝わらなければ、魅力は半減どころか0(ゼロ)になってしまいます。逆に、お客様目線で陳列やPOP、キャッチコピーを考え、工夫し、伝え直すことが出来れば、2倍3倍と売れることも。 ★実際、「購買決定の8割は店頭でなされる!」と言われますので、店頭でのキッカケ作りやお客さんに動いてもらう(行動してもらう)仕組み作りがいかに大切かが分かります。 ★そんな時に、大切なのは、お客さん目線で考え、想像してみること。 ・どんなメニューや表現・POP・手配りチラシがあると、お客さん・患者さんは動きやすいでしょうか? ・どんな反応をしていただけると、店頭の薬剤師・スタッフの方は話を進められやすいでしょうか? 【無料サンプルはレジで聞いてね】【本日は試飲日!】POP、【聞こえの相談】チラシを積極的にご利用ください!
2つめは、「再来店対策について」◆これからの暑い時期、猛暑時は来店客数が減りがちですが、こういう時こそ、常連客に再来店してもらうことが大切。にもかかわらず、再来店対策を軽んじているお店が多過ぎるとの指摘があります。 ◆【再来店対策】として最も大切なことは、 1.お客さん・患者さんに快適に過ごしてもらうこと。 2.会話を楽しんでもらい、自信をもって自店の商品・サービスをお勧めすること。 3.気持ち良く帰ってもらい、また来たいと思っていただくこと。 ◆平均して月1回訪店の患者さんに対して、調剤待ち時間、そして服薬指導前後において、何があると、快適に過ごしてもらえるでしょうか?「楽しかった」「また来たい」と思ってもらえるでしょうか? 「再来店対策をすると、新規客が増える(紹介、クチコミ)!」とも言われますので、意識したいですね。
3つめは、「元気な高齢者が喜ぶ売場と雰囲気作り」★高齢者向けの多くのベストセラーで知られる和田秀樹氏(精神科医)が、「高齢者にとって大事なことは、長生きすることよりも、元気でいること」「高齢者は、自分の楽しみにお金を使いたいと思っている」と。 ★競合が激化しているスーパーマーケットにおいても、高齢者が行くと【何か楽しいことがある】【人・店員との関りがある】【集まれるコミュニティカフェスペースの併設】などの差別化事例が出てきています。 ★高齢者は、日用品などは価格が安い量販店やドラッグストアで購入しますが、気になるもの・ちょっと良いものを購入する際は見知った専門店を利用する傾向が強い。また、高齢者(特に女性!)は、「会話を楽しみながら買物をしたいという思いが強い」です。 ★調剤薬局では、のど飴が良く売れますが、【ここで買えるならついでに】【いつもよくしてくれるから、何か少しお返しを】という心理でもあります。 そして、ドラッグストアでは見られないことですが、「これ良かったから友達(家族)の分も」と黒豆茶やハンドクリーム等をまとめ買いされるのも女性のお客様特有の消費行動です。 代表取締役 天 野 晃 治 |