こんにちは。コロナ禍で2回目の暑い夏を迎えています。ようやくワクチン接種が軌道に乗り出したので、期待と不安、情報が錯綜する東京五輪についても安心・無事な開幕を祈りたいですね。 さて、コンビニでの一般用医薬品販売で、厚労省の省令見直しで8月に「1/2ルール(医薬品を販売する場合は営業時間の半分以上で登録販売者が常駐すること)」の撤廃を受け、ローソンは薬の取扱店を倍増させるとのこと。 一方で、長らくOTC取り扱いの必要性を指摘されながら、現場対応が進んでいなかった調剤薬局ですが、ワクチン接種が始まって以降、「もし熱が出たら心配なのでカロナールを買えないか?」「解熱鎮痛薬を置いていないのか?」という声が非常に増えていますね。地域の薬局としてOTC対応を始める良いタイミングだと思います。 令和3年7ヶ月めの今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。1つめは、「弊社が営業研修でお世話になっている理央周(りおうめぐる)先生の東海ラジオ番組での話」 ★今回はアイスクリームとスイーツの話。専門チェーン店にも地元の人気店にも、人気の売れ筋定番品がありますが、それだけに頼っているとお客さんは飽きてしまう。 ★定期的に新製品、シーズン限定品やコラボ商品などを投入することで、お客さんは飽きずに楽しめるし、結果として人気定番商品はさらに強くなる。 ★夏用に手直しの時期の弊社【お任せ什器】にも同じことが言えます。...①新発売【薬屋さんのせいとう茶】、②暑い夏に向けての【アミノ高麗紅参液】の試飲、③【デスクワンD】は買いやすい様に山積み、をおススメします。 定期的に店頭に変化を起こし、患者さん・お客さんとの会話と、購入のキッカケ作りをしていきましょう! 2つめは、日経流通新聞の「シニアおもてなしコラム」より。◆超高齢社会の販売スタイルにおいては、「丁寧な、寄り添った説明」「融通が利く」「店舗の居心地の良さ」「入りやすさ」が重要視され、「話を聞いてくれる人がいる」「親しみやすい専門家がいる」ことが楽しみと、大きな安心感になります。 ◆また、高齢者は商品・サービスの購入の際には、販売員さんと雑談しながら商品情報を得て、手にとって確かめ、五感を使って判断する。その際、販売員さんの商品に対する熱意・思いも大事な判断要素となる。 ◆さらに、見知った販売員さんの「私も欲しいんです」「私も使ってるんですよ」という言葉で購入に踏み切ることも少なくない。先月発売しました「薬屋さんのせいとう茶」においても、弊社担当が訪問時に試飲いいただき、「自分も飲みたい」「売ってみたい」と言われた薬剤師さん・スタッフさんの薬局様では納入数も多く、早くも追加注文をいただいています。 3つめは、「自店の業態をブラッシュアップする」★小売業には多岐にわたる業種・業態がありますが、1年5ヶ月になるコロナ禍では業種・業態間の差が色濃く出ました。 ★居酒屋は特に影響が出ましたが、「少子高齢化でお酒を飲む年齢層・人口が減り、将来に向け業態を変える必要性・危機感もあった中で、コロナ禍の影響をもろに受けてしまった」との談話もありました。 ★調剤薬局業界においては、医薬分業の高まりを背景に、他の業界が羨むビジネスモデルでやってこられましたが、一つのビジネスモデルの寿命はせいぜい30年。 ...調剤報酬改定など、事業環境がじわじわ厳しさを増してきた中で、コロナ禍での受診控えが起きました。 ...処方箋対応だけに依存した収益体質で、今後の継続的に安定した経営がしていけるのかを考え、自店(業態)のブラッシュアップをする機会にすべきではないでしょうか。 ...OTC対応についても、ワクチン接種での解熱鎮痛薬の問い合わせが増えています。特に急を要する「解熱鎮痛薬」「下痢止め薬」「酔い止め薬」をはじめ、地域の薬局として取り揃えておきたいところです。 従来の服薬指導に加え、健康相談・物販・OTC販売などを通じて地域住民にとっても【繰り返し利用できる、敷居の低い薬局】になっていきましょう。 代表取締役 天 野 晃 治 |
令和3年7月1日付
- 投稿日:2021年7月 1日