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今月のトピックス

令和3年2月1日付

  • 投稿日:2021年2月 1日

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こんにちは。新型コロナ禍での日常が1年になろうとしています。ワクチン接種予定が明らかになってきましたが、感染予防対策の徹底面も気になります。実は、今でも手指用消毒液を店・施設に入る前に利用する人は6割にとどまっており、帰宅後や手洗い後の消毒液利用は5割しかないとのこと(サラヤのデータより。)...これは驚きで、問題ですし、われわれ医療関係者は改めて手洗い・消毒の基本指導をしないといけませんね。

 さて、9月は前年比93%・10月は前年比96%まで戻っていた患者数が、第3波による受診控えで11月以降は再び▲10%超の減少が続いており、収益悪化が懸念されます。                          コロナ禍の状況があと1年近く続くことを前提に、かつ、コロナ後に以前の水準まで戻ることは難しいことを前提にして、薬局経営・調剤薬局経営を考えていく必要性が迫っていますね。

令和3年2ヶ月めの今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。

1つめは、令和3年元旦の日経流通新聞の一面「個客の時代 ~私だけの店へ~」より。

★戦後、小さな商店から出発した小売業がチェーン展開していく過程で、業務を標準化して大型化・低価格・セルフサービスでマス(集客・売上)を取り市場シェアを奪っていった。しかし、成熟時代を迎え、モノが売れない時代に。

★こうした時代に消費者が求めるのは、「自分のニーズ」に合った商品・サービスを提示してくれるお店、「買う喜び」を与えてくれるお店。...これは、もともと顧客の顔が見える小さな商店が得意にしてきたこと!

★従来の規模を求める市場は頭打ちになり、大きな店舗で顧客を待ってるだけでは、大手ネット企業に売上を奪われる。

規模(店舗数・売上)が競争優位の絶対条件ではなくなっており、【一軒一軒の勝負!】【店頭のマンパワーの勝負!】の時代になってきました。長引くコロナ禍で「個客との関係を結び直す」機運が高まっており、こういう時だからこそ、そんな視点を大切にしたいですね。

 2つめは、「未来を見る力~人口減・コロナ禍に負けない思考法(ベストセラー・未来の年表の著者・河合雅司著)」

◆「少子高齢化」や「人口減少」は今に始まったことではないのに、危機感がそこまでないまま先送りしていたタイミングで、新型コロナ感染拡大に巻き込まれてしまった。

◆コロナの収束と景気の先行きが見通せない中で節約意識が高まっており、「拡大成長」「薄利多売」のビジネスは続け様がない。

◆一つのビジネスモデルが成り立つのはせいぜい30年。生き抜いていくには時代適応・環境適応が必須。

◆超高齢社会の販売スタイルにおいては、「融通が利く」「丁寧な、寄り添った商品説明」「店舗の居心地の良さ」「入りやすさ」が求められ、近くに親しみのある専門家がいることが大きな安心感となる。

このコロナ禍をただ我慢するのではなく、健全な危機感を持って足元をしっかり見つめ直し、未来予測をして一つ一つ行動に移すことが大切ですね。

 3つめは、「調剤待ち時間12分をお客様(患者様)目線で」

★「あと1年、この状態が続く!」と言われるコロナ禍。大不況期(コロナ禍)にあって一番大切なのは【既存客の維持!】。

★分母(客数、患者数)が減っている中で、①利用回数アップ!②ご利用額・お買い上げ額アップ!による既存客の維持。

 ①目の前のお客様・患者様に定期的に(来店間隔が延びずに)来てもらうにはどうしたらいいか?

 ②目の前のお客様・患者様にいつものもの以外の買物をしてもらったり、購入額を上げてもらうには何をしたらいいか?

★弊社イチ押しの【セレクト商品によるお任せ什器の展開】においては、

 ・この取り組みによりお客様・患者様の行動がどう変わるか? どんな行動や会話が生まれるか?

 ・それによるお客さんのメリットは何か?...楽しさ・気づきの提供、新たな会話や消費機会の提供。

 ・結果的にお客のメリットな何か?...患者さんとの新たな関係作り、新たな訪店理由作り、減った売上の補填。

自店の経営面からも、「余分な仕事が増える」という目線でなく、「お客さんがより満足される」「他店との差別化が明確になる」という、薬局ぐるみの【お客様目線】でいきましょう!

                               代表取締役 天 野 晃 治

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