こんにちは。今年は「With コロナ」でマスク着用が常態化する中で、7～9月の3ヶ月予報では「例年より暑い夏」が到来する見込みです。売上減少・処方箋枚数減少からの回復は今少し時間がかかりますが、こういう時こそ足元を見つめ直す時。大きな気温差による疲労蓄積、夏バテ、夏風邪、冷え症や、マスクや汗による肌荒れ・トラブル肌、食中毒などへの対策を発信していきましょう。

　さて、ようやく入荷が始まった日本マスク（全国マスク工業会認証マーク付き）は、今月分から価格を下げて出荷できる様になりました（以前の水準にはまだ戻りませんが）。エタノール代替利用が広がる次亜塩素酸水についてはNITEの発表内容が二転三転し現場を混乱させましたが、6月末の最終報告は「35ppm以上・十分な量を使用する」でした。ノロキラーは有効塩素濃度200ppmを明記しており、PH6.5。使用期限は充填後2年（開封後6ケ月）です。

令和２年折り返しの今月も『モノでなく、お客さん目線で考える！』という視点から3つシェアしたいと思います。

1つめは、『著名マーケッター・神田昌典氏の指摘（日経流通新聞）』

★「早くコロナ前に戻るといいのに」と考える自営業者・経営者が多いが、過去の市場は縮小するので、過去と同じ売上高に戻るとは考えない方がよい。

★むしろ、コロナを機に、今、将来に向けてやっておくべきことへのスピードを加速すべき。

★【With コロナの消費生活】では、「まだ不要不急の外出は控えたい」「買物する時も、出来るだけ無駄な回避は避けたい」「買いたいものがある・食べたいものがあるお店だけに行きたい」とのマインドが強く働いている。

★With コロナにあっては、「デジタルとアナログの両立があってこそ、消費者のマインドに届く！」

　・デジタル面では、お店の情報を今まで以上に詳しく把握した上で行くべきお店を決める行為がさらに増える。

　・そしてアナログ面では、知り合い・友人による紹介や、イチ押し（おススメ）情報を信頼して、お店を選ぶ。

目の前のお客様・患者様に喜んでもらい、繰り返し利用してもらえることを一つ一つ積み重ねていきましょう！

　2つめは、『新常態で薬局薬剤師に求められること』

◆ドラッグマガジン6月号の業界関係者7名インタビューから気になったことを羅列しますと...、

令和2年度の調剤報酬改定は、「一元的管理を目指す改定」。

◆オンライン診療という言葉が踊っているが、実際には電話とFAXというアナログ的な使用が多かった。

◆10年前までは「薬剤師は医療人であるべきだ」と思っていたが、多職種の方々と連携していって痛感したのは、「薬局薬剤師は小売業なんだ！」ということ。...そこに薬局薬剤師の価値や、地域住民・患者さんからの期待がある。

調剤報酬改定、さらに、新型コロナによる処方箋枚数の大きな減少。「処方箋だけに依存した調剤薬局経営は厳しくなる！」と指摘されてきたことが奇しくも現実になってきました。上記のコメントを踏まえても、【調剤＋物販！】は売上カバーの面でも、相乗効果の面でも、必要性が増しています！

　3つめは、『せっかく戻ってきてくれたお客様・患者様へ！』

★徐々に処方箋客・処方箋枚数が戻ってきていますが、完全に元に戻るかどうかは全く見通せません。そんな中せっかく戻ってきてくれたお客様・患者様に対して何をしたらよいでしょうか。

★82歳の母から聞いた話。...母は書道教室で教えた帰りに同じビル内のカーブス（女性だけの30分健康体操教室）に行っていました。新型コロナでの休業から再開したカーブスに、母の生徒さんが早々に行ったそうですが、、、感染予防で仕方ないことですが、お互い距離をとっていつもより短い運動時間。終わったら「リスク回避のため、すぐに帰って下さい。」...と。

★その女性いわく、「あれではつまらないから、もう行かない！」。やはり、女性の皆さん、元気な高齢女性の皆さんは、「会話を楽しみたい！」「その場を楽しみたい！」なんですね。

With コロナでの感染予防対策はもちろん大切。...かと言って、必要なこと以外は何もしない・しゃべらない...では無味乾燥でつまらない。こういう時だからこそ、せっかく自店に戻ってきてくれたお客様・患者様に何かしたいですね！

他店、ドラッグストアの調剤併設店とは違う何か...を。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　代表取締役　天 野 晃 治