こんにちは。2年続けての暖冬になっていますが、こうした気候変動は今後も続くと考える必要がありますね。そんな中でも、大きな気温差による体調不良やのど風邪、局地的なインフルエンザ流行・ノロウィルス食中毒が起きており、中国・武漢から広がった新型コロナウイルスの影響拡大も気になるところです。 さて、先月26日に愛知県薬剤師会で第2回めの「非薬剤師による準備行為研修会」が開催され、私もお手伝いで参加しました。今回も予約開始すぐに満席となり、関心の高さが分かりますし、愛知県薬剤師会は他都道府県に比べて【0402通知】への研修対応がとても速いと思います。但し、大切なことは、【0402通知】、12月の【改正薬機法】を受けて、薬局薬剤師がどう捉え、これまで調剤の場とされてきた薬局の役割をどうするのか、、、にあります。 令和2年2ヶ月めの今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。 1つめは、久しぶりに理央先生の19冊目の書籍『売上がぐいぐい伸びるお客様の動かし方』からの再確認。★売りたい商品・おススメ品がなかなか売れない時に、「値段が高いから」とか「うちの客層には合わない」と考えがちだが、実は売れない一番の理由は「お客さんがその商品に気づいていないから!」。その商品に興味を持つ・持たない以前に、 ※その商品が目立っていない(お客さんに存在が気づかれていない)。 ※その商品・サービスの中身・内容がよく分からない。 ★3つの基本的な対策:①お勧めコーナーの設置。②該当商品のボリューム陳列。③目立つPOP等の設置。 ★人の手による無料サンプルの配布はIT全盛の時代には一見非効率に見えるが、人と人が顔を合わせて、サンプルを手渡ししながら、丁寧に内容や使い方を伝えるスタイルは、特に年配のお客様の心を開くには最良と考えられる。 弊社【リンクルクリーム】はまさにこれに該当しますし、【アミノ高麗紅参液】の試飲にも言えると思います。また、あと1~2ヶ月で出歩きやすい季節になりますので、【健康イベント開催】のご案内をおススメします。 2つめは、『かかりつけ機能、健康サポート機能を兼ね備えた薬局!』◆健康サポート薬局は制度開始から3年半になりますが、「メリットがない」「ハードルが高い」とか「人的に厳しい」との声が大勢でなかなか届け出件数が伸びてきませんでした。 ◆しかし、ようやくここにきて届け出ペースが上がってきて1,797件(令和元年12月末)となり、このペースですと、2年後に4,000件、2025年に厚労省が志向する1万件も現実的になってきたと言えます。 ◆【12月の改正薬機法】では、調剤の場とされてきた薬局の役割を拡大し、一般用医薬品等も視野に入れた全ての医薬品の供給施設として再定義されました。また、機能別の薬局認定制度(地域連携薬局、専門医療機関連携薬局)が導入されることによって、薬剤師・薬局が全ての医薬品の使用状況を一元的・継続的に管理することになり、4月の調剤報酬改定の方向性もこれらが反映されていくと想定されます。 弊社ではここにきて健康サポート薬局の申請のお手伝い(OTC48薬効や、健康イベントの開催)をさせていただく機会が増えています。処方箋がなくても気軽に立ち寄れる、処方箋以外の健康相談もしている【かかりつけ機能】と【健康サポート機能】を兼ね備えた薬局を求める声が高まっています。 3つめは、『呼び込める薬局!』★2018年度の調剤部門の売上伸長率は、調剤薬局チェーンが前年1~2%減に対して、ドラッグチェーンの調剤部門の伸び率は2年連続して2桁の大幅増。個人調剤薬局ではそれ以上に目減りしている先も多く、まさにドラッグの調剤・調剤併設店の脅威がじわじわと増している。 ★これに加えて、ITの進展により、既存の待ち姿勢では今後の調剤薬局経営が厳しくなるのは容易に予見されます。 ★今後を予測しますと、 ①出向いていく薬局(在宅、地域包括ケアシステム) ②呼び込む薬局(物販や健康サポート薬局的な役割で、地域住民や患者さんに繰り返し利用してもらえる)のどちらかが、3年後5年後を見据えた差別化・生き残りに必要な要素と考えられます。 今の患者さんに喜んでもらい、満足してもらって、今後も他店やドラッグチェーンの調剤併設店へ離脱することなく、繰り返し利用してもらえる【キッカケ作り】【関係作り】【場作り】を拡充していきましょう! 代表取締役 天 野 晃 治 |
令和2年2月3日付
- 投稿日:2020年2月 3日