こんにちは。2019年も師走を迎えました。昨冬に続きこの冬も気温が少し高めの予想ですが、本格的な寒さにまだ体が慣れておらず。ちょっとした寒気や気温差で体調を崩したり風邪をひく人が増えています。空気の乾燥も始まっており、乾燥が好むウイルスへの感染対策や乾燥肌対策、冷え性対策など発信していきましょう。 さて、10月の日本薬局学会学術総会(神戸市)、そして12月1日の東海薬剤師学術大会(四日市市)では大変多くの先生方に弊社ブースへお立ち寄りいただきましたが、この20数年にわたり他業界が羨む急成長を遂げた調剤薬局のビジネスモデルが【人口減少】【制度の変更・見直し】で大きく揺らいでおり、先を見据えた取り組みが不可欠ですね。
今年の締めの今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。 1つめは、『週刊誌のセンセーショナルな見出し』★最近の週刊誌では「年金」「介護」などと並んで、「病院の薬、多数の調剤薬、飲み合わせ(薬と薬、薬とサプリメント)の危険性」についてセンセーショナルな見出しが踊っているのが目立ちます。 ★10月半ば放送のNHK「クローズアップ現代」で、「たくさんの薬は害になる!?多剤服用の深刻なリスク」の放送後に、そうした見出しを載せた週刊誌の新聞広告が何度も掲載されました。 ★業界紙・薬局新聞でも指摘されていましたが、、、 ・出版不況の中で販売部数増を狙った見出しが、団塊世代や高齢者世代に不安感を植えつけている。 ・特に高齢者は情報を入手する媒体が限られるため、こうした番組や見出しに不安感を募らせている。 こういった不安感は、普段から薬局店頭でその処方箋の説明だけでなく、「会話しやすく」「相談しやすく」することで払拭 され、高齢者の方はどれほど安心するでしょうか。こういう機会に改めて意識したいですね。
2つめは、『自店の商圏を考える』◆商売には「商圏」があり、一般的には店舗に来るお客さんの8割が居住する地域を指しますが、購買・利用頻度の高い商品・サービスの場合は10分以内、頻度の低い場合は20分以内が商圏とされ、一般的な小売店の場合は、従来【半径500メートル】が商圏とされてきました。 ◆しかし、最近はその商圏が半径300メートルに狭まっているとのこと。その原因は、コンビニの急増などによる競争の激化や、高齢化に伴って移動距離が狭まっていることにある。 ◆特に、高齢のお客さま・患者さまが多い薬局・調剤薬局の場合は、こうした【半径300メートル商圏時代】において、これからどういう考え方をしていったらよいのでしょうか。 横並びの事業環境ではなくなってきた調剤市場で、 ・何によって自店を選んでもらうのか?何によって繰り返し利用してもらうか? ・何によって、気軽に立ち寄れる薬局・相談しやすい薬局として認知してもらうのか?
3つめは、『ボリューム陳列、手書きボードの効用!』★最近、多くの飲食店、パン屋、ケーキ屋、美容室などで【手書きの店頭ボード】を見かける機会が増えています。 ★「売りたい商品・おススメ品が売れない」時に、「値段が高いからではないか」とか、「うちのお店には、こういった商品に関心をもつお客さんが来ないから」...といった発想をしていると危ない! 実は、売れない一番の原因は「お客さんがその商品・サービスに気づいていないから!」。 ★「新規客がなかなか来てくれない」理由も、「お客が気づいていないから」「お店に入りづらいから」。 ★3つの基本的なこととして、 ①お勧めコーナーの設置...弊社の【お任せ什器】もシーズンに応じたセレクト商品をまとめた売場です。 ②商品のボリューム陳列...それに加えて、棚・レジ横・受付横などの視界に入りやすい所にも陳列する。 ③店内で目立つPOPの設置...店外へのアピールには店前の【手書きボード】の設置が有効。 先月ご紹介した薬用入浴剤オンセンスを35缶も(!)数ヶ所陳列された調剤薬局さまは、「先着30名様に限りオンセンス1袋(2回分)プレゼント」という【店頭ボード】設置日を設けられました。 代表取締役 天 野 晃 治 |