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今月のトピックス

令和元年9月2日付

  • 投稿日:2019年9月 2日

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こんにちは。真夏が早足に過ぎ、朝晩は秋の気配を感じる様になりましたが、今年の9月は平年より曇りや雨の日が多めですが、厳しい残暑予報となっています。

 さて、先月はドラッグストア大手のココカラファインとの経営統合協議を巡るマツキヨHDとスギHDによる争奪戦が注目を集めましたが、人口減少社会に入っている中での業界の再編・業態を超えた厳しい競争の現状が浮き彫りになりました。消費増税まであと1ヶ月となりましたが、「規模の論理」による拡大が限界を超えた現実を前向きに認識する必要がありますね。

今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。

1つめは、先月数回にわたって日刊新聞に掲載された市販類似薬の記事。

★厚労省は、保険財政圧迫に対応して、軽症向けに処方される市販類似薬については患者負担引き上げを検討する。

★一部の湿布やビタミン剤、漢方薬、皮膚保湿剤が検討に含まれる見込みで、今まで患者としては市販薬より安く入手できるので安易な受診につながっていた。

★健康保険連合組合は「実際には、医療機関に支払う初診料や薬局に支払う調剤料がかかるので、それを加えた患者負担は、市販薬の価格と比べると大差はない」と発表。

こうした記事や議論は定期的に出ては消えたりを繰り返してきましたが、長期的に見て、医療保険制度の存続を図る上での変更・切り込みは今後、十分あり得ることと思います。「調剤薬局もOTCを揃える必要がある!」と言われ続けてきたわけですが、現実的になってきたのではないでしょうか。。。

但し、「OTCを少し並べておく」という程度の意識では、現状は変わりませんし、売れません。

 2つめは、先月の日経流通新聞の「神田昌典氏のコラム」より。

◆米サイトコア社調査によると、3分の1の企業がビジネスモデルを変革しないと3年以内に事業存続が脅かされると危惧している。

◆日本でも、経産省によると、2025年には中小企業の3社に1社が事業存続が厳しくなり廃業リスクにさらされる。

◆マーケッターの立場(神田氏)からすると、成熟企業の場合は抜本的にビジネスモデルを変えるのが難しくても、強み(例えば、商品やサービス)をそのまま維持しつつ、少し視点を変えたり広げることで、差別化して新たな展開が開けることも多い。

この神田氏の指摘は、的を得ていると思います。では、過去20年以上にわたって非常に恵まれた経営環境にあった

調剤薬局においては、どうでしょうか?

いきなりの大きな差別化を作るのは大変ですが、処方箋対応だけに100%依存では将来が開けません。患者さん・地域住民の方が喜び、繰り返し利用していただく為に、何を始めたり付け加えていくといいでしょうか?

 3つめは、「調剤の待ち時間を楽しく」。

★愛知県岡崎市にある個人スーパーさんの「豪快フルーツサンド」が一躍有名になっています。このスーパーさんは、近隣にチェーンスーパーが増え苦境に陥っていたそうですが・・・

 ①価格以外で勝負!...こだわりの高級フルーツを惜しみなく使った豪快フルーツサンドは、356円~1490円。

 ②見た目!...毎朝、大量に手作りし、目一杯コーナーに並べることで目立ち、眺めも美しく、インスタ映え・口コミ。

 ③楽しさを演出!...販売開始前に行列で待っているお客さんにスイカを差し入れ。極めつきは、一番高いマンゴーサンドイッチをかけたジャンケン大会。

★同じ様な視点を持っておられる調剤薬局さまの事例です。その薬局さまでは、調剤待ちの患者さんにガラガラ抽選器を回してもらって粗品を提供していて、とても楽しい雰囲気だったそうです。また、調剤待ちの間に、【バーリィグリーン】や【アミノ高麗紅参液】の試飲をおススメしています。

「とにかく早く薬がもらえればいい」という患者さんばかりではありませんし、特に高齢者では上記の様な関係性や

会話を望む方がとても増えています。

代表取締役 天野 晃治

                              

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