こんにちは。天候不順が続きましたが、ようやく真夏らしい暑さになってきましたね。熱中症、疲労蓄積での夏バテ、夏風邪、冷え症やトラブル肌、食中毒対策の発信をしていきましょう。
さて、先月の参議院議員選挙では、薬剤師会・薬業界の代表であり、働く女性薬剤師の代弁者でもある「本田あきこ」さんが、無事当選を果たし、本当に良かったですね!薬局薬剤師を巡る環境が徐々に変わってくるのは仕方ないですが、薬剤師一人一人が現状を正しく認識し、関心を持ち、発信していくこと。そして5年後10年後のあるべき姿を見据えていくことが肝要と思います。
今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。
1つめは、愛知県薬剤師会研修会での厚労省医薬・生活衛生局の磯部前課長の講演より。
★注視しているのは、2025年問題、そしてその先の高齢者人口がピークを迎える2040年問題。
★4月の「調剤業務のあり方通知」は今までの調剤主体の薬剤師の仕事に、自己変革を求めていると言える。
★アンケート調査によると、処方箋を持参する薬局の7割は「その医療機関から近い薬局」となっているが、「普段から行き慣れた薬局・かかりつけ薬局」が2割となっており、これからこの部分が伸びるのではないか。
★【かかりつけ】とは何なのか?...患者さんの名前、飲んでいるクスリ・健康食品や、生活習慣まで理解しているのが【かかりつけ】。
★患者さんが薬局に求める機能の上位は、①複数の医療機関を受診する場合の薬の一元管理と、飲み合わせチェック。②薬の効果や副作用について、継続的な確認を受けられること。③OTC薬を含めて気軽に健康相談を受けられること。
これから、【調剤薬局の差別化】が必要になってくる中で、これらをどれだけ日々の活動・発信に落とし込むか。。。
2つめは、「距離感を縮めるキッカケ作り」
◆これからの「人口減少社会」においては来店客数を増やすのは大変。また、これからの「超高齢社会」では、家の近くで繰り返し利用できるお店・色々と相談に乗ってくれるお店が求められます。
◆そして、保険調剤だけに依存してきた調剤薬局においては、これからは【調剤以外の収益源を作る!】ことが重要となってくる中での「解の一つ」が弊社がお勧めしている3点セットです。
◆まず大事なことは、患者さま・お客さまに調剤薬局で物販を買うことに慣れてもらい、気軽に買ってもらいやすくすること。その過程で、薬剤師さん・事務スタッフの方にも、調剤薬局で処方箋対応以外の会話をすることに慣れていただくこと。そして喜んで買い物をしたい患者さまがたくさんいることに気づいてもらうことです。
弊社で先月からお勧めしている「今日は試飲日!」POPは、そうした会話のキッカケ作りになると思います。毎日は難しくても、週に1~2日とか、0のつく日、5のつく日とか...やってみられてはいかがでしょうか。
3つめは、「専門相談員派遣による聞こえの相談会の開催」
★最近、補聴器についてメガネチェーンや補聴器専門店による新聞広告やチラシを目にする機会が増えています。また、医療機器ほどの機能はないが低価格の集音器が通販でよく取り上げられており、集音器を補聴器と勘違いしている人が多い。
★先進国の日本ですが、補聴器の普及率は欧米の半分以下の現状。その大きな原因は、
・「身近に気軽に相談できる場所がない」「どこで相談したらいいのか、分からない。」
・「行ったことがないお店(眼鏡店、補聴器専門店)には入りづらい、行きにくい。」
★弊社では、補聴器専門商社の株式会社シンコムと提携して9年め。相談員を派遣して薬局さま・調剤薬局さまの店頭、もしくはお客様のご自宅に伺い、お一人30分ほどかけて丁寧に聞こえの状態をチェックします。聴力の衰えは加齢と共に誰にも起こることであり、特にこの1~2年は高齢社会の進展に伴い、お元気そうに見えても、聞こえの問題を抱えている人が非常に増えていると感じます。
7月は114件の薬局様で、専門相談員による【スポット相談会】【聞こえの相談会】がありました。8~9月については、今のところ76件様で相談会予定が入っております。
代表取締役 天 野 晃 治
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