さて、ここにきて、専門相談員派遣による【補聴器の聞こえの相談会】や、認知症予防の勉強会と体幹を鍛える機会となる【ミラクル体感会】を開催され、お手伝いさせていただく薬局さまが増えています。8月、9月とも60数件の薬局さまが「聞こえの相談会」を開催されましたが、出歩きやすい季節になってきましたのでお勧めします。
平成30年10ヶ月め、今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。
1つめは、理央周(めぐる)先生の19冊めの新刊「売上がぐいぐい伸びるお客様の動かし方(実務教育出版)」より。
- 商売の本質は、こちらが何を売りたいかではなく、お客様の目線に立って考えること。
- お客様はどう心を動かされるのか?
- 欲しいものは何なのか?
- お客様は何を提案したら喜んでくれるのか?
- 繰り返し、利用(購入)していただくにはどうすればいいのか?
- 小さいお店や中小企業ほど、コンセプトや強みを「より分かりやすく」「もっと具体的に」絞り込むことで、「どんなお店なんだろう?」「これは何?」「より専門的なのかな?」「一度話を聞いてみたい」と思ってもらえる人が多くなる。
- 人の手による、無料サンプルの配布は、IT全盛の時代には一見非効率に見えますが、人と人が顔を合わせて、サンプルを手渡しながらサービスの内容を説明するスタイルは、特に年配のお客様の心を開くには最良と考えられる。
2つめは、「お問い合わせを増やす2つのこと」
- 何かを新たに情報発信して、お問い合わせを増やす方法は2つ。一つは、問い合わせをしてもらうキッカケ【入口】を複数用意すること。...例えば、補聴器の相談会ではPOP・のぼりに加えて、販促物や手配りチラシを用意。投薬袋を入れる袋に案内チラシを同封される薬局さまもあります。
- もう一つは、その各販促の量を増やすこと。...例えば、POPが一つだったのを3つ4つに増やす。店内用だけでなく、店外に向けても用意する。相談会を半年に一回程度だったのを1~2ヶ月おきに定期的に開催する。
3つめは、「調剤薬局ではOTCは売れない!?」
- 先月参加しました金城学院大学薬学部での第9回日本アプライド・セラピューティクス(実践薬物治療)学会のシンポジウムの中に「セルフメディケーション推進のための薬剤師によるOTC対応」がありました。
- 健康サポート薬局の届け出件数が8月末で1,089件となり、調剤薬局でのOTCへの関心が高まってきており、弊社へOTCの品揃えや【48薬効】設置を依頼いただく件数も増えています。
- 但し、実際のところ、「OTCは並べてあるだけ」「全然売れていない」という声が多いのも事実です。大きな理由の一つは、上記シンポジウムでも指摘されましたが、医薬分業によって伸びた調剤薬局のビジネスモデル(処方箋対応主体)において薬剤師が、OTC販売の経験値や物販に必要なコミュニケーションを必要としなかったこと。
【お知らせ!】①11月3日(土)の第21回近畿薬剤師学術大会(大津市)、②11月3~4日の第12回日本薬局学会学術大会(名古屋市)、③12月2日(日)の第51回東海薬剤師学術大会(静岡市)にブース出展を致します。私も参加しますので、ご参加予定・お近くの先生方はお気軽にお立ち寄りください。
代表取締役 天野 晃治