こんにちは。今年は年明けから暦通りの厳しい寒さになりましたね。インフルエンザ・ノロウイルス流行や風邪の方が増えており、店頭の皆さまもご注意と共にご自愛ください。同時に、より丁寧に「冷え症対策」「温め対策」「乾燥肌対策」「ウイルス対策」を店頭から発信していきましょう!
さて、平成30年度の診療報酬改定が、①調剤+0.19%、②薬価改定▲1.65%、③前回に引き続いての大型門前薬局に対する適正化措置...の実質マイナス改定で決着し、今後の発表や新算定要件への対応と共に考えたいのは、従来の延長だけでこの先やっていけるのかということ。先月うかがったお取引店のご主人・薬局長・社長・地区薬剤師会会長の皆さまは危機感をお持ちでした。3年後・5年後を見据えて、新たに一つ一つやっていきましょう!
2018年2ヶ月めの今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。
1つめは、「2025年問題、そして未来予測」
- 41万部突破のベストセラー「未来の年表(講談社現代新書)」によると、日本は、①2017年に「おばあちゃん大国」に変化。②2020年に女性の半分が50歳以上に。③2024年には全国民の3人に1人が65歳以上の超高齢者大国に。④2026年に認知症患者が700万人に。⑤2042年には高齢者人口が4,000万人とピークに。
- 2018年になり、当面の「2025年問題」があと7年後に迫っています。
- コンビニ大手のセブンイレブンが始めた自転車シェアリングや、ファミリーマートが始めたコインランドリー・フィットネス事業。これらは新たな【集客】と【客単価】のテコ入れ策と言えますが、将来に向けてのビジネスモデルの模索とも言えます。
どんな業界であれ業種であれ、この流れには逆らえません。5年後10年後の【未来予測】をして、お客さま・患者さま、そして地域における自店・自社の存在価値を考えていきたいですね。
2つめは、「購入を決める"決め手"」
- モノ余り・情報洪水の時代にあって、どんなに良い商品やサービスであっても、お客さん目線に立って、「これ何だろう?」「使ってみたい!」「買ってみようかな」と思ってもらうファーストステップを踏んでもらわないと売れません。
- 売れるPOPの基本は、
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- お客さんが(手書き)POPに気づくこと。お客さんの位置から読めること。
- お客さんが思わず読みたくなる「キャッチコピー」「キャッチワード」から始まること。
- お客さんが知りたいことを書くこと。...単なる商品説明でなく、お客さんが得られるメリット(利益)。
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- そして、反応されたお客さまに、手軽に試せるテスターや店頭見本、試飲の用意。...その際に、自分が使用しての感想や、お客さんの声、ワンポイントアドバイスがありますと、お客さまは【購買行動の流れ】に乗りやすくなります。
最終的に購入されるかどうかはお客さまが決められますが、その確率を大きく左右するのは①販売実績とその商品のストーリー(販売事例やリピート事例)!そして②キッカケ作り(情報発信、お声がけ、お試し)の量!と言えますね。
3つめは、「今後30年にわたって70歳以上の女性が消費の主役に!」
- 以前に一度シェアしましたが、日本の総人口は徐々に減少するが、70歳以上の女性人口は今後30年にわたって増える。
- 70歳以上の女性の8割は健康で、多くのカテゴリーにおいて他の年齢層より購入単価が高い。
- 時間的に余裕があり、損得勘定がしっかりしていて、ケースバイケースで消費を使い分けている。
- 70歳以上の女性はお店のスタッフとのコミュニケーションから得られる感情的な満足に、たくさんのお金を支払う傾向がある。実際、安いものはスーパーや量販店で買い、イイのも・高いものはそうしたお店で買っている。
- そして、楽しんで買い物をする中で重視しているのは、①コミュニケーション(会話)したい!そして、②集まれる場・交流できる場が欲しい!...ということ。
前回ご紹介した【ビアンセハンドクリーム】での"イイ話""ビックリ事例"はその好例です。また、先月あったお話では、
- 処方箋待ちの患者さまに【JPクッション】の体験をしていただく流れにされた結果、会話が広がり6名の方が購入。
- 22名もの方が聴力測定を受け、【アミノ液、黒豆茶】の試飲などで盛り上がった健康フェアの事例。
代表取締役 天野 晃治