こんにちは。短い秋が終わり、あっという間に師走ですね。寒さが身に染みる寒い冬の予想ですので、店頭から「冷え症対策」「温め対策」「かぜ対策」「乾燥肌対策」「ウイルス対策」をしっかり発信していきましょう。
また、冬場の肌は夏と違って水分量が少なく乾燥していますので、敏感肌の方には美容液やクリームを塗る前に保湿化粧水やオールインワンジェルなどで水分をたっぷり入れるアドバイスも大切ですね。
さて、来春の調剤報酬改定の議論が本格的になってきて、門前薬局にとっては厳しい改定になりそうです。潮目の変化が明確になってきた以上は、変化に乗り遅れない様に一つ一つ手掛けていきましょう!
今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。
1つめは、お世話になっている理央周(めぐる)先生の12冊めの力作「問題解決につながるマーケティング入門」より。
- マーケティングの原理原則は「顧客を喜ばせること」。...自社・自店が本当に必要としている人・お得意先に、自社・自店の魅力を的確に伝えて、関係性を作り、共感してもらって、繰り返し買っていただく流れを作っていくこと。
- 自社・自店を取り巻く環境はどうなっているのか?...同じ事業領域にいる競合他社よりも優位に立てるものは?
- 自社・自店の強みは何なのか?...強み、弱み、機会(チャンス要因、追い風)、脅威(リスク要因、逆風)
- 自社・自店の事業コンセプト(誰に、何を、どうやって)が明確ならば、同じ業界にいる競合他社・他店とは全く違う価値を提供してくれる会社・お店に見える。そして、そこに価値を見出した顧客に選んでもらえる!
自店ならではのお客さま・患者さまに提供できる価値(違い)は何でしょうか?地域住民の方に選んでもらえる価値(違い)は何でしょうか?
2つめは、週刊「東洋経済」11/11号の特集"薬局の正体"より。
- 「国策によって肥大化した調剤薬局」「医療費抑制のはずが門前薬局が増殖」「医薬分業(院外処方)のメリットが感じられない、検証できていない」「調剤チェーンの不正横行(付け替え請求)」など、厳しい指摘が多くありました。
- そんな中で、"薬局の理想郷"とも言われる長野県上田市の事例は、個人薬局にとって示唆に富むものでした。
- 上田市には、大病院の周辺で調剤のみを専門に行う門前薬局はほとんど存在しない。
- 薬局が特定の病院や診療所から受け取る処方箋の割合は、全国平均が75%にも上がるのに対し、上田市では30%。
- 薬局の平均備蓄医薬品数は1900弱と全国平均の約2倍、また、どの薬局でもOTC医薬品を豊富に扱っている。
調剤報酬改定の議論に伴って、日刊新聞などでも「かかりつけ薬剤師制度」や「健康サポート薬局」についての特集が組まれて一般消費者の方が色々な情報や選択肢を持ち始めています。
3つめは、「目にする機会、思い出す機会」
- どの業界・業種でも、お店の客数対策は、①新規集客と②再来店(リピート)対策の2つ。①の新規集客はもちろん重要で、いかに近所や地域のまだ自店を利用していない方に、【自店に気づいてもらうこと】、【自店に関心を持ってもらうこと】、【お店に入りやすくすること(店外に向けたお知らせ、外側から感じる雰囲気)】に注力することが大切です。
- もう一つの②再来店(リピート)対策は新規集客以上に大切。
- いつものお客さまの来店頻度や利用回数を増やす。...試供品の配布、DM送付、イベント案内、新たなサービス。
- せっかく一度来店されたお客さま・患者さまを一回きりではなく、次も(定期的に)来店してもらう。...テスターや試飲体験、サンプルやリーフレットの手渡し、次回使えるクーポンの配布など。
そしてもう一つ。新規集客にも再来店対策にも通じますが、【自店の売り(=他店にはない自店のおススメの商品やサービス)】を発信する、目につく様にする。これらを含めてお客さまとの【接触頻度】を増やす。
【お知らせ】12月3日(日)の第50回東海薬剤師学術大会(ウインクあいち)に、"コミュニティ(健康サポート)薬局作りのお手伝い"としてブース出展致しました。
代表取締役 天野 晃治