さて、今回の平成28年度調剤報酬改定では、厚労省の「健康サポート薬局」ビジョンのもと、「"門前"から"かかりつけ"へ。そして"地域"へ」「処方箋ありきでなく、その患者さん目線に立って」という考え方がより明確に打ち出され始めました。今回の評価見直しに該当せず様子見したとしても、今後確実に変化の波は浸透していき患者さんも【かかりつけ薬剤師】情報や選択肢を持ち始めますので、やれることから一つ一つやっていきましょう!
新年4ヶ月めの今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。
1つめは、先月の日経新聞一面の連載「医出づる国。"元気で長生きへ"」より。
- 健康寿命延伸へ先進的な試みで知られる長野県松本市では、医師でもある菅谷市長主導で市内35地区にウォーキングマップを作り、「市民歩こう運動」などの歩くことを楽しむイベントを年間300回も開いている。
- 他にも、市民参加の「松本ヘルス・ラボ」や、中高年向け健康教室、企業向け健康講座など施策は多彩。
- 日本人がかかる病気の中心が感染症から生活習慣病へと変わる中、予防の重要性は高まった。しかし、約7割の人は健康に無関心とされており、そういう人達をどう振り向かせるか?
- 「あなたの今後の10年間の糖尿病発症リスクは同年代の4倍ですよ!」など、具体的数字で示すと説得力が。
2つめは、「お客さんへの動機づけが足りない」より。
- 小阪裕司先生がいつも言われている、「売上はモノが売れたからではなく、お客さんが行動した結果生まれる!」という視点から見ると、商品・サービスがなかなか予想した様に売れない場合に、考えるべきポイントは、
- お客さんに情報や価値がちゃんと伝わっているか?
- お客さんに対する動機づけは足りているのか?
- 小阪先生いわく、「お客さんのためと思って導入したのなら、何をやっても全く動かず、お客さんにとって価値がなかったという様なケースはあまりない!」・・・と。
3つめは、「自店にしか出来ず、お客さんや地域が喜ぶものは?」
- 最近、色々な業界でキラリと光る中小・個人店がクローズアップされていますが、"差別化のポイント"は、
- 自社・自店が提供できて、
- 他社・他店が提供できなくて、
- お客さまや社会から喜ばれ、必要とされること。 ・・・の3つだと言われます。
- この差別化ポイントが1~2つぐらいだと真似されてしまいますし、お客さんも飽きがきてしまいますが、これが5個も10個も・・・になると、なかなか真似されない!
- また、色々なことにチャレンジしたり、発信したり、先月ご紹介した【ミラクルシリーズ無料体感会】や【専門相談員による聞こえの相談会】などをやっているお店は活気づき、人が集まります。
先月の薬局新聞に、「1ヶ月や2ヶ月に1度しか会わない薬剤師に、患者はどこまで信頼を寄せるだろうか?」との寄稿がありましたが、そういった意味でも顔の見える関係作りをしたいですね!
代表取締役 天野晃治
※週2回のブログ【天野Cozy】では、ワンポイント事例を配信中!弊社ホームページ、又は読者登録下さい。
※薬局新聞に、月1回"さあ、気軽に薬局へ行こう!"と題したコラムを書いていますので、お読み下さい(4/6号・5/11号)。