さて、2016年診療報酬改定の個別改定・点数算定の公表が3月に迫っていますが、膨張する医療費の抑え込みを図る財務省の圧力や、厚労省が打ち出した"薬局ビジョン"をふまえ、地域で自立した【かかりつけ薬局・薬剤師】になるべく何をしていったらいいのか・・・?
新年2ヶ月めの今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。
1つめは、「売上=接触頻度!」より。
- 先週の日経流通新聞・小阪裕司先生のコラムに、繁盛している地域密着型店の事例として、
- 新聞販売店さん・・・長きにわたり地域の人を集めての早朝ラジオ体操を続けている。その際の様々な景品を用意してのじゃんけん大会が毎回盛り上がっている。
- 工務店さん・・・地域でお祭りやイベントがあると、ブースを出展して焼き鳥や飲み物をふるまっている。
- そういった場では直接、商売の宣伝をするわけでないので、今すぐその場での売上・受注にはならない。しかし、こうして日頃から地域の人々の目に触れ、良いことをやっていると、【ゆるやかな絆】が育まれる。そして結果として、先々の商売につながっていく。
- ボランティア的なこと、簡単な健康セミナーや相談会、気軽に参加できるイベント・体験会はどうでしょうか?
2つめは、1月24日の日経新聞「認知症記事」より。
- アミロイドβやタウたんぱく質の脳内沈殿が認知症の原因。
- これらのたんぱく質は、認知症発症の20年前から脳内にたまり始める。
- そして、これらを標的とする治療薬がなかなか開発されない現実。
- 私が参加しているNPO法人"健康な脳づくり"理事長の西野仁雄先生(元名古屋市立大学学長)は、講演のたびに①50代ぐらいから意識すること②日頃から手・口・足をよく動かす習慣③引きこもらず、外に出ていくこと・人の輪に入っていくこと・・・の大切さを繰り返されます。
3つめは、「気づいてもらう、知ってもらう、興味をもってもらう!」
- 消費の使い分け・消費額の2極化がますます強まり、なかなか物が売れない時代。どんなにいい商品・サービスでも、だまっていては売れません。
- 売上を立てるには需要を作るか、潜在需要に訴えかけることにより、
- 知ってもらうこと。
- 興味・関心をもってもらうこと。そして試していただくこと。
- 情報過多の時代と言われる今日にあっても、「目的買いは2割で、購買品の最終決定の8割は店頭でなされる!」と言われています。
「顧客が注目するしかけ」を同封しましたので、合わせてご参照下さい。
代表取締役 天野晃治
※週2回のブログ【天野Cozy】では、ワンポイント事例を配信中!弊社ホームページ、又は読者登録下さい。
※薬局新聞に、月1回"さあ、気軽に薬局へ行こう!"と題したコラムを書いていますので、お読み下さい(2/3号・3/2号)。