こんにちは、天野です。令和6年の師走も残りわずかになってきました。真冬らしい寒さとなり、入浴剤・しょうが湯・ハンドクリームなどの出荷個数が大きく伸びています。一方で、インフルエンザはじめ感染症の患者数が非常に増えており、皆様にはご多忙の中にもご自愛ください。
さて今月、日本の「伝統の酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。日本には、清酒製造業が1035社あり、新潟県が78社で一番多く、長野県・福島県・兵庫県と続き、東海地方では岐阜県が7位、愛知県が15位。
売上規模で見ると、年商100億以上の大手は6社のみ。逆に、1億未満が半数、1~3億が3割を占めており、日本酒の場合、小さな企業であっても味に定評があり、限定品とも言える高単価の少量生産を行なっている骨太な中小企業が多数あります。
私の妻の親戚筋にあたる奥飛騨酒造(岐阜県下呂市)は享保5年の創業。厳選された米、飛騨の清水、伝統の酒造りによる「初緑」「奥飛騨」は特におススメ!最近、若い方には「ゆず酒」も人気です。
酒離れが言われていますが、個性・発信力のある中小企業(酒蔵)は骨太で強いです^^
■今日のテーマは『調剤薬局は、物販・OTC薬で個店主義を!』
倉本長治の商人学「店は客のためにあり、店員とともに栄え、店主ともに滅びる」を読み返しました。解説のユニクロ・柳井正氏は、冒頭で、商売の原則はいつの時代も変わらず、「店は客のためにある」。
経営の目的は「お客様(ファン)」を増やしていく事」であり、お客様のためにならない店は必然的に社会から淘汰される。...「だから私たちは、お客様の一番厳しい目で、自分たち・自店を見なければいけません」、、と。
柳井氏は、「行き過ぎた店舗の効率化・標準化が買物の楽しみを奪ってしまった」との考えから、【個店主義】を説いています。
マンパワーがあってこその調剤薬局ビジネスですが、この「人」「楽しさ」を感じられる【個店主義】は、今後の調剤薬局経営において重要な要素ではないでしょうか。
★その一環として、物販・OTC薬があることで、患者さんとのコミュニケーションツールになります
★物販・OTC薬があることで、リピート訪店率が上がります。また、地域住民の方にも利用(入店)してもらいやすくなります。
令和6年12月24日(第1255号)