こんにちは、天野です。3連休は結構寒かったですね(本当に寒暖差が激しい)。
さて、2月23日(祝)は、愛知県薬剤師会開局部会担当の「セルフメディケーションの推進とOTC医薬品の活用に関する研修会」でした。
1.協会けんぽ愛知が取り組みを始める「組合員へのセルフメディケーションの推進、スイッチOTC医薬品活用による医療費削減」について(対象は花粉症の方)。
2.日本OTC医薬品協会・磯部理事長による講演「OTC医薬品の今後と、調剤を含めた薬剤師・薬局の課題とその解決方策について」。
セルフメディケーション推進という言葉が聞かれて久しいですが(セルフメディケーション税制も丸6年)、企業・協会健保が医療費削減でジェネリック医薬品使用促進を経て、組合員へのセルフメディケーション推進の動き。
本来は、かかりつけ薬局が勧めるべき【セルフメディケーションの推進】。...患者さん・地域住民の方が「相談して良かった」と思われる対応が求められます。
■今日のテーマは『地域支援体制加算に、OTC48薬効が追加!⑦』
磯部理事長は講演で、「日本のOTC医薬品比率が低い現状(G7で最低)」「このままでは医療財政がもたないこと」「調剤偏重ではますます厳しくなるので、薬局本来の機能である調剤とOTCの2本柱で薬局経営を成り立たせないといけない」。
そして、「地域支援体制加算の見直しの背景」、「人口減少(=処方箋減少)の中で、自店のリピーターを増やすにはOTC・セルフメディケーション推進が必須であること」を熱く話されました。
2月14日に令和6年度調剤報酬改定が答申されました。地域支援体制加算のおいては、OTC48薬効群の取扱いが追加されましたが、
★単にOTC医薬品を揃えるのではなく、調剤だけに特化せずしっかりとOTC医薬品等も提供して、患者・地域に貢献していくこと。
★ずっと求められてきた「かかりつけ機能の発揮」を今回の改定では財政的にも具体的に示された、と言えます。
患者さん・地域住民の【選択肢】に入り、敷居を低くして【何でも気軽に相談できる薬局】になっていくために、もう一歩踏み込んでいくタイミングになってきました。
令和6年2月26日(第1204号)