こんにちは、天野です。昼間は厳しい残暑が続きますが、朝晩は秋の気配が感じられますね。また台風13号の進路も気になります。
さて、弊社より西に2本歩くと長者町通り(南北の通り沿いに繊維問屋や小売店が多数並んでいた通り)があります。そこで73年にわたり、名古屋の繊維業界を支えてきた名古屋長者町協同組合が来年3月で解散との記事。
かつて100社近くあった組合員数は、バブル崩壊後の海外生産移転や安価な量販店に押されて、中小の繊維卸売業者が減少を続け、今や17社に。7基あるシンボルのアーチ看板(←写真)も、撤去されるとのこと。
その17社に、私の知人社長の会社が入っており、大変厳しい業界の激変を乗り越えてきた強さ・見識を感じます。今回の記事を読んで、事業環境の変化に適応していくことの大切さを改めて痛感しています。...われわれも環境変化に適応し続けていかないといけませんね!
■今日のテーマは、『調剤薬局でOTC薬に取り組む意味と目的!』
前々回(第1158号)、厚労省・安川薬剤管理官の講演で「セルフメディケーション」に言及されたこと、そして、保険薬局・調剤薬局の50%がOTC薬を僅かしか置いていない現状を紹介しました。
また、今月4日の厚労省の医薬品販売制度検討会では、OTC薬についての新たな分類案が示されたとのことですが、今やOTC薬の大半がドラッグストアで売られています。
こうした現状や議論を、薬局薬剤師、敢えて言うなら調剤薬局の薬局薬剤師がどう受け止めるのか?、そして何を考えていかないといけないのでしょうか?
★保険財政が厳しくなってきており、近い将来、医療保険でカバーできなくなる領域は、OTC薬の供給・販売で対応していかないといけなくなること。
★同様に、調剤100%依存だけでは、調剤薬局経営が成り立たなくなること。
物販・OTC薬に取り組んでいくことは、患者さんとの接点拡大につながりますし、自店の敷居を低くすることで地域住民の方との関わりもできる様になります。
弊社では、健サポでのOTC48薬効設置のお手伝いをしていますが、その前段階としての【調剤薬局で用意したいOTC関連品・厳選24】を作成しましたので、ご利用ください。
令和5年9月7日(第1160号)