こんにちは、天野です。季節外れの暖かさですね(5月上旬並み)、花粉症の方は大変。
思わぬ長期化したコロナ禍ですが、来週月曜日(13日)から、マスク着用が個人判断に。小売り・サービス業や、医療機関などではまだまだですが、社会経済活動の正常化に向けた動きは少しずつ前に。
さて、調査会社インテージヘルスケアによると、2022年度のOTC薬の販売額は前年7%増加。特に、コロナ禍で落ち込んだ風邪関連薬は20%増(中国本土の風邪薬の品薄影響もあり)、解熱鎮痛薬は11%増。
従来型の相談薬局・薬店さんの店舗数が減り続け、消費者のOTC薬購入場所の大半がドラッグストアになっているのが現状です。
一方、ほとんどの調剤薬局には、何もOTC薬が並んでいないのが現状で、行政や規制改革会議からの批判も強い。
処方箋以外の患者さんとのコミュニケーション作りの為にも、急な需要があるOTC薬(解熱鎮痛薬、下痢止め、酔い止め、鼻炎薬、シップ薬など)を準備しておくことは、自店のプレゼンス向上にも繋がります。
■今日のテーマは、『消費行動、リピート購入率を上げていく!』
先日の薬事日報の「2030年の薬局・薬剤師業務はどう変わる?」で、ファルメディコ社長の狭間研至先生は、①決まり切った作業の機械化が進む、②薬剤師の服薬後のフォロー、処方薬だけでなくOTC・機能性食品・食品などの提供、③セルフメディケーションの充実、...を上げ、調剤薬局は5万軒程度を予想(現在は6万軒)。
今後ますます大切になるのは、リピーター確保のための【顧客対応】であり、【再来店対策】。
★一般的に、若年層は色々なお店に行きたい傾向が強い。年齢を重ねるごとの同じ店に行く傾向が高まるが、高齢者は来店間隔が空いたり、購入するものが固定しがち。
調剤待ちの患者さんの消費行動はどうでしょうか?
★定期的な売場の変化や、店頭でのちょっとした会話がないと、顧客は同じ行動しか取らず、消費行動を取りづらい(新たなもの・余分なものを購入しない)。
リピート購入率を上げていくためにはどうでしょうか?...お客さん・患者さん目線で考え、「P⇒D⇒C⇒A」サイクルを回していきましょう!!
令和5年3月9日(第1110号)