こんにちは、天野です。昨日はスポーツの日、少しずつ人流と共に、地域のイベントが動き出していますね。弊社M君が、地元の足助まつり(愛知県豊田市)が通常開催できたと喜んでいました。
さて、週末の第55回日本薬剤師会学術大会(仙台)にWEB参加しました。分科会「地域におけるセルフメディケーションの推進」では5人の演者が発表されました。前半を一部、抜粋しますと、、
★2040年ごろの人口構造を見据えると、社会保障給付費の見直しにおいて、生活者のヘルスリテラシーの向上が求められる。
★薬剤師が「地域の良き健康相談者」になることが不可欠。...「かかりつけ薬局・薬剤師機能」+「健康サポート機能」
★調剤薬局でのセルフメディケーション(OTC薬等)への取り組みが進んでいない一番の理由は経営姿勢にある(スペースがない、売れない等の理由で)。
★制度のためにOTC薬を取り扱うのではなく、地域住民目線で考え(ニーズの多様化、対人業務と対物業務は一対のもの)、薬剤師に何が求められているか。。。
■今日のテーマは、『セルフメディケーション(OTC)の前に!』
上記に続きますが、、先に、のど飴・サプリメント・スキンケア等での【相談・話題のキッカケ作り】があって、【OTC医薬品のラインナップ】が生きてきます(売れる様になる)!
ただ、OTCを並べるだけ・揃えるだけでは、ほとんど売れませんし、そうなると、「殆ど売れない」「聞かれない」「面倒」「ドラッグストアの方が安い」という上記の阻害理由が出てきてしまいます。
①まず、【相談・話題のキッカケ作り】としての【売場(場所)】を作る。...店頭で、ここに置けば患者さんに必ず目立つ一等地に。
②これによって、調剤待ちの患者さんが自然に買ったり、ちょっとした会話が生まれるようになる。
③季節変わりでは、山積み陳列や二ヶ所陳列をすることで、「思い出してもらう」「必要性を感じてもらう」
④気にいってもらえれば、リピート購入にもつながる。
こうした物販慣れがあった上で、OTC薬のラインナップが生きてくる(売れる様になる)のだと思います。
令和4年10月11日(第1068号)