こんにちは、天野です。9月も最終になってきましたね。多くの著書で知られる坂本光司先生が中日新聞の夕刊に、頑張る中小企業についての想いを書き続けておられます。今週は、、
★わが国の企業数は367万社(その大半が中小企業)。20年前から100万社も減少した。消滅した企業には業界の再編による吸収・合併もありますが(われわれの関係では、ドラッグストア業界や、医薬品卸業界の再編)、大半は、長期の業績低迷や経営者の高齢化による廃業。
★廃業する企業の多くは、他社から依頼された仕事を淡々とこなす下請け型(指し値型)企業。社会から支持される元気な中小企業になるには安易な道はなく、独自の技術や商品・サービスを確立して自立型企業になるしかない。
★企業の競争力は、大きく分けて「価格競争型」と「非価格競争型」。調査によると、わが国では、価格競争型企業が8割、非価格競争型企業は2割に過ぎない。非価格競争型を確立していく過程は困難が伴うが、自社独自のサービス・ビジネスモデルを確立することで他社の価格を気にすることなく、値決めができ、適性な利益をあげて経営の安定化が図れる。
■今日のテーマは、『患者さんが消費行動を取りやい店頭に!』
この3年弱で世の中は大きく変わりました。コロナ後が近づきつつありますが、以前の市場環境に戻り切ることは考えにくい。顧客の選択肢に残るためには、自社自店の【強み・売り】を磨いていかないといけません。同時に、それを顧客や地域住民の方に認知してもらう地道な情報発信が欠かせません。
最近、調剤薬局でも【物販目標】を設定される先がありますが、物販売上を上げていくためには、、
★ただ棚に商品を並べる程度ではなく、お客さん目線に立って考えることが大切。...売場をしっかりと作り、分かりやすい陳列、手に取りやすい陳列、気づいてもらいやすい山積み陳列を。
★患者さんに気づいてもらうPOP、関心を持ってもらうPOP、行動を促すPOPを貼る、何枚も貼る。
★そして、処方箋以外の会話がしやすい雰囲気・空気感があるかどうかが、大きなポイント。...気になるものがある時に、気軽に薬剤師さんやスタッフさんに声をかけやすく、ワンポイントアドバイスがもらえたり、気軽にお試しができると(試飲、試供品)、お客さん・患者さんは消費行動がとても取りやすくなります^^
令和4年9月29日(第1065号)