こんにちは、天野です。30℃超えのムシムシした日が続きますね。
先週、東京都医師会が「新型コロナの感染症法上の扱いを2類から5類に引き下げるべし」「屋外でのマスク着用の原則不要」と一歩踏み込んだ発表をしましたが、特に年配者や子供は真夏のマスク着用による熱中症リスクに注意したいところです。
さて、前回書きました「薬剤師は悪魔の手先か!?」広告にまつわる医薬分業黎明期からの歴史を経て、医薬分業が動き出して40年たった9年前の日薬連盟だよりには、
◆分業率は65%を超えたが、一方でOTCを取り扱う薬局は減少の一途。薬局はいつから「処方箋がないと入れない場所」になってしまったのか?
◆OTCに無関心な薬剤師が増え、ネット販売が全面解禁になってしまうと、その影響が医療用医薬品に及ぶ恐れが。
そして今、分業率が75%を超え、調剤薬局を巡る事業環境が変わり、次世代への「薬局(薬剤師)の在り方」「ビジネスモデルの再構築」が目前に迫っています。
■今日のテーマは、『調剤薬局の狭さのデメリットをメリットに!』
テレビ・新聞等で通販CMや番組をいたるところで見る毎日。凄いな、と思う一方で、単品専業(にんにく、青汁など)だった通販業者がどんどん品揃えを増やし、競合がますます激化しています。
そんな通販業者の悩みは、「お試しを買ってくれても次につながらない(初回は安いから買った)」「他の商品を買ってもらえない」とのこと。
どんな商売でも、リピート購入してもらう・購入アイテムを増やしてもらうことの大切さ・大変さが分かりますね。
調剤薬局さまで物販を取り扱いいただく過程で、よく出てくるお話が、「お店が狭いから、什器を置くスペースがない」「備え付けの棚があり、什器を置くのには邪魔になる」こと。
確かに、調剤薬局は狭いお店が多いのはデメリットではありますが、メリットでもあります。...それは、、「お客さん・患者さんとの距離感が近いこと」「物販商品をセレクトしたものに絞り込めること」。
10分ほどの調剤待ち時間で、【処方箋以外の会話がひろがる】【購入単価が上がる】【気に入ってもらえれば、次回リピート購入してもらえやすい】こと。
令和4年6月23日(第1038号)