こんにちは、天野です。本日、両親の住む北名古屋市でワクチン接種予約が始まり、妹が2時間がかりで高齢の両親2回分の予約が出来た、、と連絡が入りました。高齢者のワクチン接種予約については全国各地で問題になっていますが、高齢者だけでは到底無理な、大変なことですね。
さて、ベストセラー「人新世の資本論(斎藤幸平著)」は累計25万部を突破。著者がNHK「100分de名著」でカール・マルクスを取り上げたこともあり、思想家マルクスが改めて脚光を浴びており、魅了される若者が増えているとのこと。
「資本主義による格差」や「環境破壊の深刻化」を憂いたマルクスの予言が、150年超を経て、奇しくもこのコロナ禍で問題提起されています。
少子高齢化、人口減少、先進国で断トツの公的債務を抱える日本。新型コロナウイルス対策での政府による財政出動・支援は当然、求められながらも、、コロナ後・次世代に向けての課題が放置のままでは、、、と危惧します。
■今日のテーマは、『この1年のうちにやっておくべきことは?②』
前回(第924号)お話ししましたが、このコロナ禍も1年4ヶ月目になりましたが、あと1年と思われる出口【アフターコロナ】に向けて、その間を何とか凌ぎつつ、この1年のうちに何をしておくべきか?
われわれ薬局・調剤薬局を巡る環境変化では、【かかりつけへの方向性】が示され、【0402通知】【改正薬機法】で調剤主体の薬剤師の仕事や薬局の仕事に変革が求められた中で、このコロナ禍に。
処方箋受け取り枚数が▲10%超減少が続き、調剤薬局経営は苦境にあります(他の業界に比べればまだ恵まれているとは言え)が、コロナ後になってきた時に、以前の水準にまで戻るのでしょうか?
薬局経営を成り立たせるという視点で考えますと、処方箋調剤だけでの経営では、コスト削減以外には考えにくいのではないでしょうか。
コロナ後、そして近い将来に向けて【地域に根づいた薬局】【敷居の低い薬局】になっていく面からも、「物販」「日常の健康・未病の支援」は重要な選択肢と考えます。
次回は、調剤薬局における「物販の基準」について考えたいと思います。
令和3年5月10日(第925号)