こんにちは、天野です。師走の第３週、週明けからグンと気温が下がってきましたね。

私事ですが、昨日、長女が結婚しました。新型コロナの第３波で、感染予防対策をしつつも、楽しさ半分・心配半分の中での開催でしたが、和やかな楽しいひと時となり、安堵し、感謝しております。娘・婿ともに薬剤師ですので、これから先、皆様にもよろしくお願いいたします。

さて、先週、文藝春秋と共に、読んだのは「未来を見る力（河合雅司著、PHP新書）」。著者はベストセラーとなった「未来の年表」から一歩踏み込んで、人口減やコロナ禍に負けない考え方を示しています。

著者が指摘する様に、「少子高齢化」や「人口減少」は今に始まったことではないのに、危機感がそこまでないまま先送りしていたタイミングで、新型コロナ感染拡大に巻き込まれてしまった。

このコロナ禍をただ我慢するのではなく、健全な危機感を持って、足元をしっかり把握し、未来予測して、行動に移すことが大切ですね！

■今日のテーマは、『１軒１軒、マンパワーの勝負の時代！』

世の中に１００年企業と言われる長寿企業がありますが、実は、そのほとんどは時代と共に、発足時の主事業とは形態が変わってきていて、昔ながらの事業・客層そのままで１００年続いているのは少数派とのこと。...それだけ、【時代適応】【お客様のニーズ適応】していくことが事業継続のキーワードと言えますね！

「一つのビジネスモデルの寿命は３０年！」と言われていますが、その後に進むのが、競争過多による業界の合併・再編。...医薬品卸業界もドラッグストア業界も大手グループによる寡占が７～８割にまでなりました。

上記の「未来を見る力」では、市場規模（パイ）が小さくなるので、これからの時代は従来型の合併では効果がなく、レッドオーシャンで競争しているばかりではいくら寡占しても利益が出ず、疲弊するのみ。。。

新型コロナ禍も加わり、ビジネスモデルの限界が見え、処方箋以外の収益作りを急ぐ調剤薬局が増えてきていますが、今後は規模（件数）は競争優位の絶対条件ではなくなり、【一軒一軒の勝負】、【店頭のマンパワーの勝負】になってくるのは間違いありません。それが分かっているスタッフの方が多い薬局は強いです！

　

令和２年１２月１４日（第８８４号）