こんにちは、天野です。9月も最終週に入りましたね。先週、「アンサングシンデレラ 病院薬剤師の処方箋」が最終回を迎えました。葵みどり役の石原さとみさんのここまでやるか!、というぐらい踏み込んで患者さんとかかわっていく姿。。。
「ここまで患者一人に時間をかけていたら他に迷惑がかかる」という声がある反面、医師も病院(薬局)薬剤師も看護師も人それぞれ持ち味が出ていて、内容が濃い番組でしたね。
さて、日本薬剤師会が調査した保険薬局の7月分速報値は、処方箋受付枚数▲13、6%減、技術料▲7、8%減、薬剤料▲4、9%減でした。
底であった4~5月時(処方箋枚数▲20%減)よりは回復傾向が見られるものの、依然としてコロナ禍による調剤薬局経営への影響は大きいものがあります。
■今日のテーマは、『保険薬局7月の速報値から考える!』
本日の日経流通新聞の伊藤元重氏のコラムは、「コロナで細る人の移動」。
◆コロナ禍にあって現在の人の動きの縮小は異常な面がある。しかし、コロナ後になっても人の移動が元に戻らない可能性も大きい。働き方が変わり、オフィスに来る回数が減り、出張なし、会議もオンラインで済ます...など。
◆こうした人の動きの変化は小売業に大きな影響を及ぼす。店舗に来る人が減れば、旧来のビジネスモデルだけではジリ貧になりかねない。
◆小売りビジネスモデルでは、特に顧客との接点が重要。例えば、顧客に店に来てもらうのか、商品を届けるのか。また、その接点で何を伝えるのか。
保険薬局・調剤薬局においては、今後は徐々にオンライン診療の広がりも想定されますが、有難いことに、基本的にお客さま・患者さまは来店されます。
受診控えがあるとは言え、せっかく来店されたお客さまに、①どう喜んでもらい、②処方箋以外のお買い上げをいただき、③今後も繰り返しリピート利用していただくか。
上記の調査にもあります様に、処方箋枚数が完全に元に戻る見通しは立たないので、自店の営業形態をこの機会に見直したいですね!
令和2年9月28日(第862号)