こんにちは、天野です。令和2年の実働も第2週に入りました。2年続けての暖冬ですが、年明けのインフルエンザ患者さん、気温差のよる体調不良・風邪の方が多いですね。
慢性疾患の患者さんが多い調剤薬局においては、他業界に比べて暖冬の影響はありませんが、事業環境の変化が確実に、足音を強めて迫っていることには敏感でありたいものです。
◆75歳以上の一人あたり医療費は年92万円で75歳未満の4,3倍。
◆後期高齢者医療制度が導入された2008年と比較して、全国1741市町村調査では半数の自治体で一人当たり医療費が10%以上増加。
◆自治体間の格差は最大で年66万円(最高は認知症等の病床数が非常に多い長崎市の130万円)。病床数が多い北海道や西日本は高額。高齢者の受診率が低い新潟県や、予防医療が普及する長野県は総じて低い傾向。
■今日のテーマは、『出向く薬局か、呼び込める薬局に!』
前回(第790号)、ドラッグチェーンの調剤併設店の脅威について書きましたが、これに加えてITの進展があり、既存の待ち姿勢では今後の調剤薬局経営が厳しくなるのは容易に予見されます。
今後を予測しますと、①「出向いていく(在宅、地域包括ケアシステム)薬局」、又は、②「呼び込む(物販、健康サポート薬局的な役割で、地域住民や患者さんに繰り返し利用してもらえる)薬局」のどちらかが、差別化・生き残りに必要な要素だと思います。
健康サポート薬局については、「ハードルが高い」「二人の申請は難しい」「メリットが...」との声を聞きますが、弊社への問い合わせ件数は確実に増えていますし、健サポに準ずる体制はとっていくべきではないでしょうか。
先週末の愛知県薬剤師会の理事会でも、「いつでも健サポが取れるぐらいの姿勢でいる必要はある」との話も出ていました。
今の患者さんに喜んでもらい、満足してもらって、今後も他店(ドラッグチェーンの調剤併設店)へ離脱することなく、繰り返し利用してもらえる【キッカケ作り】【関係作り】【場づくり】として、②呼び込む、、、を拡充していきましょう!
令和2年1月14日(第791号)