こんにちは、天野です。11月に入り、急に朝晩の気温差が大きくなってきましたね。
芸術の秋。3連休初日の11月2日(土)は、とても楽しみにしていた愛知県芸術劇場コンサートホールでの、「辻井伸行」のリスト:ピアノ協奏曲第1番、そして「ケント・ナガノ指揮(ハンブルク・フィルハーモニー)」のマーラー:交響曲第5番を心から堪能しました。
そして、4日(祝)は、【0402通知】を踏まえての愛知県薬剤師会による、他都道府県に先駆けての「非薬剤師による準備行為研修会」に参加しました。研修は座学をメインに約5時間にわたる長い研修会でしたが、150名超の参加者は熱心に受講されました。また県単位では全国初ということで業界誌も3社取材に入っていました。
関心の高さを反映して、今回は一日で定員が埋まってしまったので、1月に第2回めを予定しています。こうした研修会は今後、全国的にも回を重ねていくと思いますが、それ以上に大切なことは、【0402通知】を受けて、薬剤師自身がどうしていくべきか...ですね。
■今日のテーマは、『0402通知の先には何があるのか?』
今回の研修会の中でのスライドで、平成の30年間で、「医薬分業率が10%→74%!」にもなったこと。そして、「薬局薬剤師数が約4倍にも!」なったことが示されましたが、いかにこの30年で調剤薬局市場が国策に乗って、急拡大したか!
「一つのビジネスモデルの寿命は30年!」という定説がありますが、収益の100%を調剤に依存した調剤薬局のビジネスモデルが、「人口減少」「超高齢社会による医療費膨張の抑制、制度の変化」により、大きな転換期を迎えています。
厚労省からの【かかりつけ機能】や【健サポ】に関する通知、そして今回の【0402通知】。さらに、厳しい予測になっている次回の調剤報酬改定。
今回の【0402通知】についても、「この通知が何を意味するのか?」を考えなければいけません。...愛知県薬剤師会が始めた研修会などに非薬剤師(事務員さんなど)を派遣するだけでなく、薬剤師自身がこれを機に「どう患者さんに向き合っていくのか?」、「新たに何に取り組んでいくべきなのか?」を考え、行動に移していかなければ、意味がありません。
大変多くの業界・業種が、時代の変化に適応し生き残っていく中で、護送船団方式がなくなりました。調剤薬局市場もいよいよ「横並び」「後追い」では済まなくなってきたことを薬局薬剤師は認識しなければいけませんね。
令和元年11月6日(第774号)