こんにちは、天野です。昼間はまだ暖かさを感じますが、各地で木枯らし1号が吹き、北海道は吹雪とのこと。いよいよ冬モード近しですね。
さて、昨日は卸勤務薬剤師会・東海ブロックの研修会でした。講演テーマは、「薬剤師の認知症対応力向上研修」と「近年の災害事例を踏まえた災害時のICT活用」で、2つとも今、非常に身近なテーマ。
★認知症診断の難しさ
★認知症の60%を占めるアルツハイマー型認知症における「記憶障害」「取り繕い」などの症例
★最近、高齢者で多くなっている逆行運転にも関連する前頭側頭型認知症 ...など、改めて認知症の発症経緯と現状を考えさせられました。
近年、多くの自治体で認知症カフェをはじめとする取り組みがなされていますが、大事なことは、認知症予防のためにも、気軽に【学べて理解を深められる機会】【集まれる場所】を提供することです。地域に根付いた薬局・薬剤師として何が出来るか、、、ですね。
■今日のテーマは、『生涯顧客価値について考える!』
このブログで何度もご紹介していますが、業界のビジネスモデルが深刻な打撃をこうむるのは、①人口減少、②制度・規制の変化、③技術革新、が起こる時。①では、日本は人口減少社会と超高齢社会が同時進行していること。そして②では、平成の30年間で医薬分業率が10%→74%!にも急拡大した追い風を甘受してきた調剤薬局市場が大転換期を迎えていること。。。
今朝の日経新聞には、ドラッグチェーン大手の4~9月業績が好調だった記事が載っていました。しかし、食品部門と調剤部門がけん引しているドラッグストア業界も顧客獲得競争が厳しさを増しています。
そしてこちらにとっての大きな問題は、調剤併設店を増やして(ウエルシアでは既に7割が調剤併設店)、門前薬局からの顧客獲得をさらに強めていこうとしていること。
ただ処方箋対応をしているだけ、その場限りの対応をして終わり...では、ジワジワと顧客が奪われ続けるのは明白です。
人口減少時代にあっては、いかに目の前のお客さま・患者さまに満足してもらい、繰り返し来店・利用いただける関係を作れるか、気軽に健康相談に立ち寄れる場にできるか。...結果として、そのお客さまの年間利用額~今後の利用額【⇒生涯顧客価値】を増やしていけるか、、、が肝になります。目先のことだけに目を奪われるのではなく、5年後10年後を考え、楽しい会話・新たな会話のキッカケ作り・場作りをしていきましょう!
令和元年11月14日(第776号)