こんにちは、天野です。台風後の今日〜明日は残暑どころか猛暑日ですね。関東地方の皆さまは台風15号の被害は大丈夫だったでしょうか。私も、旧友と横浜で会う予定を残念ながらキャンセルしました。
さて、金曜日夜に2ヶ月に一度の勉強会「壺中の会」がありました。チームに分かれて議論したテーマは、「IoT・ビッグデータ・AIが雇用・仕事に与える影響」について。
2013年に英オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授が、「AI(人工知能)・コンピューター技術・自動化技術により、総雇用者の約半分の仕事が将来的になくなる!」という衝撃的な論文を発表しましたが、いよいよ現実味を帯びつつあります。
勉強会のメンバーの職種は多岐にわたり、運送業界の方・金融機関の方はそれぞれの立場で将来的な影響を話され、資格業である弁護士・税理士の方も各自の視点で影響を話されました。
われわれ薬剤師にとっての影響はどうなのでしょうか?...その場に調剤薬局経営の方も二人いて、改めて考えさせられる機会となりました。
■今日のテーマは、『AIに取って変わられない仕事!』
上記の続きですが、調剤の場でも少しずつですが確実に自動化の流れが入ってきていますし、まだ特区限定ですがオンライン服薬指導の話も進んでいます。まだ進んでいないリフィル処方についても、近い将来に日本版のリフィル処方が対象は限定的であれ、進むことが十分に考えられます。
どの業界でも、AIやコンピューター技術にとって代わられる仕事と、人でないと出来ない仕事に分かれていくことになりますが、薬剤師の仕事・調剤業務においては、その分岐点はどのあたりになるのか?
人工知能・コンピューターでカバー出来ないのは、まさに創造性、感性、楽しさの演出、そして人間性が伝わる営みの部分と言われますが、薬剤師の日々の処方箋対応・患者さん対応においてはどうなのでしょうか?...今のままで将来乗り切っていけるのでしょうか。。。
江口克彦先生(元PHP社長、元参議院議員)は、「AI・コンピューター技術の影響を過度に深刻に考える必要はないが、5年・10年・20年先を見据えておくこと、そして仕事を見つめ直していくことが大切であり、必要!」と指摘されました。少し先を見通していく努力と、日々の現場での少しずつの意識変革が大事ですね!
令和元年9月9日(第759号)