こんにちは、天野です。今日の最高気温は今年初の20°超えですが、三寒四温が激しいですね。
さて、今朝の中日新聞の記事「進撃のドラッグストア」に、"全国大手を迎え撃つ地場企業"として、グループ会社・アマノが21日に開店する新店が紹介されました。アマノは名古屋駅と栄の地下街を中心に店舗展開していますが、近年、ツルハやココカラなど全国大手チェーンドラッグが相次ぎ出店して過熱気味です。
そして、今朝の日本経済新聞には「ドラッグストアが成長の踊り場、消耗戦に」の記事。
◆ここ数年にわたってドラッグストア市場の成長が続き、2018年度全店売上は7兆2744億円(前年6,2%増)に拡大したが、営業利益率が大きく悪化。
◆各社の利益を圧迫するのが出店と共に増大する人件費、訪日客の爆買いの鎮静化による高収益の医薬品や化粧品の大幅売上減(中国で電子商取引を規制する法律が施行され、転売業者が減った)。
■今日のテーマは、『大手チェーンによる再編は脅威か?』
ビジネスモデルの連続性が途切れるのは、①人口減少、②規制・ルールの変化、③技術革新が起こる時。上記のドラッグストア業界は、再編が加速して上位10社でシェア7割にまで上位集約されました。
一方で、調剤薬局業界は上位10社でシェア15%しかなく、まだまだ個人経営や中小企業が非常に多い現状にあります。しかし日本M&Aセンターによれば、調剤薬局を巡る事業環境の変化に伴い、これから5年で上位集約が進むのではないか、...との見立て。
調剤薬局の運営はシステムだけでは出来ず、マンパワーの要素が大きいので、何でも大手だから有利ということはないですし、地域地域や店舗ごとの事情も異なります。しかし、「従来通りの処方箋対応だけ」の調剤薬局は淘汰されていくのことは十分予想されます。
ご存知の様に、人は、特に中高年は消費を使い分けます。また、「大切にされたい」という心理が働きます(特に高額品を購入する時や、買い物を楽しみたい時、しっかりした説明が必要な時には)。
そして優良客ほど、自分を大切にしてくれるお店に行く傾向が強い!...と言われるのも納得できる話です。3年後も5年後も今のお客さま・患者さまが繰り返し自店を利用してくれる様な取組みをしていきましょう!
地域における自店の認知度を高め、処方箋がなくても気軽に来店しやすいお店作りをしていきましょう!
平成31年3月20日(第713号)