こんにちは、天野です。今週は最低気温が下がって寒い日が続いていますね。週末は強い寒気が日本列島を通過とのことですので、流行しているインフルエンザ対策・かぜ対策に加えて、寒さ対策・乾燥肌対策をしっかりしておきましょう。
さて、制度が始まって2年強の健康サポート薬局の取得件数は昨年末で1,220件となっています。
申請ペースが遅いとは言え、確実に件数は増えつつありますし、前々回のブログ(第695号)で紹介しました様に厚労省薬事企画官の講演では、
★健康サポートにもっと取り組んで欲しい。
★一般用医薬品の取り扱いが0品目の薬局が半数もあり、調剤以外への意識を持つこと・努力することが必要。 ...との指摘がありました。
昨秋の1,000人アンケート結果では、【かかりつけ】という言葉は4割の方が知っていましたが、【健康サポート薬局】を「知らない」と答えた人が92%に上りました。その一方で「かかりつけ機能と地域住民の健康づくりを積極的に支援する健康サポート機能を有する薬局があれば、利用したい」と答えた人は51%もいることに注目したいですね!
■今日のテーマは、『人が集まる場作りをしましょう!』
患者さん・地域住民の半数が「健康サポート薬局的なお店があれば、そこを利用したい」と思っていることに対して、何をやっていったらいいのでしょうか?どういうことを続けていったらいいのでしょうか?
今週も「健康サポート薬局を取得したい。」という話を何件もいただいた一方で、「具体的に何をやっていいのか分からなかった。」「何か置かなくちゃとは思うけれど急いでないので...」という話もお聞きします。
弊社では、①他店にはないシーズンに応じたセレクト商品による【お任せ什器】の設置。②聞こえの相談会・認知症予防体感会の【健康フェアの開催】。そして、③OTC48薬効の対応。 の3点セットをおススメしています。
私が地区薬剤師会の研修会の際にいつも申し上げるのは、「物販をやりましょう、物販を始めましょうと言っているのではありません。人が集まる【場づくり】をしましょう!」ということです。
団塊の世代が後期高齢者になる【2025年問題】、そして人口減少社会においても増え続けている高齢者人口がピークを迎える【2040年問題】に向けて、5年後10年後も廃れない調剤薬局のビジネスモデルとは、【人を軸とした薬局】【コミュニティに根づいた薬局】であることは間違いありません。
平成31年1月24日(第697号)