こんにちは、天野です。平成30年の師走も第2週に入りましたが、今朝は一気に冷え込みましたね!
さて昨日の日曜日は、お手伝いしているNPO法人「健康な脳づくり」の12月恒例の市民公開講座が名古屋市立大学病院・大ホールであり、220名の高齢者が参加されました。開始前に病院建物前で1時間ほど案内誘導しましたが、昨日は結構寒く、体が冷え切ってしまいました(笑)。
今回で6回目となった市民公開講座は、認知症について学び、一緒に体を動かしたり笑ったり、伝統音楽を聴き、最後は一緒に合唱。...と3時間半の濃密なプログラム。
参加された皆さまは、①真剣に話を聞き考え、頷き、頭を使って、②体を動かし、笑い、③大きな声を出して歌う。...の【マルチタスク運動】をして、とても満足された顔が多かったです(^^)。
また、いつもは女性が2〜3人連れやグループで参加されるケースが多いのですが、今回は奥さんに連れられて(誘われて)、ご夫婦で参加された方も多く男性参加者が増え、非常に良い傾向だと感じました。
■今日のテーマは、『認知症は予防できる!!』
昨日の認知症の話では、NPO法人「健康な脳づくり」副理事長の小鹿幸生先生(大同病院内科主任部長、名古屋市立大学名誉教授)が、「認知症は予防できる!」と題して話されました。
特に、認知症の6割以上を占めるアルツハイマー型認知症の予防においての、
★日頃からの食事習慣、運動習慣の大切さ。
★生活習慣病と過度なストレスを避けること(海馬の神経に悪影響)の大切さ。
を何度も強調されました。また、20歳を過ぎると1,000億個の神経細胞のうち1年に10万個が死滅するが、一般的には85歳まで一般知能は変化しないので、いかに普段の生活習慣が大切か...。
アルツハイマー病の根本治療薬がまだ出てきておらず、抗認知症薬で病気の進行を遅らせる現状にあって、日頃から認知症予防としての生活習慣・食事習慣・運動習慣を身につけ、脳機能が落ちない様に鍛え、色々な形で地域や社会と繋がっていくこと・繋がりを維持していくことはとても重要です。
こうした健康を考える機会の提供は、コミュニティに根づいた薬局としてやれることであり、これからの【選択の時代】にあって取り組んでいくべきことだと思います。最初は少人数でもいいので健康イベントをやっていきましょう!そして定期的に続けていきましょう!
平成30年12月10日(第686号)