こんにちは、天野です。週末土〜日と第9回日本アプライド・セラピューティクス(実践薬物治療)学会に参加しました(今年は名古屋が当番で大会長は金城学院大学薬学部の網岡教授)。
長女が薬剤師になり、大学父母会・薬学部協力会長の4年間のおつとめも終わって、1年3ヶ月ぶりの金城学院大学でしたが、久しぶりに何名かの薬学部の先生方にも会え、学会自体も座長・演者の先生方の内容豊富で興味深い講演が多く、学びの多い学会でした(^^)。
さて、昨日の日経新聞に「アルツハイマー、治療より予防!」の記事が掲載されていました。ご存知の様に、認知症の6割を占めるアルツハイマー病の原因となる異常なたんぱく質(アミロイドβ・タウたんぱく)の蓄積は発症の20年以上前から始まっています。
予防が重要との認識が高まる中で、薬局店頭からの情報発信や健康イベント【認知症予防体感会】の開催はますます大切になりますね!
■今日のテーマは、『日本アプライド・セラピューティクス学会での講演より!』
今日は上記の日本アプライド・セラピューティクス学会の講演から二つご紹介します。一つは、ご存知の方も多い狭間研至先生の講演から。
★平成30年の調剤報酬改定を踏まえて、薬局薬剤師の仕事・役割はどう変わっていかなければいけないのか?
★処方箋の薬を渡したら終わりではなく、日々の健康・在宅・介護を含めて、地域や地域医療と一体化した新しい概念(昔の町のくすり屋さんの立ち位置にも通じる)の薬局。
もう一つは、ポリファーマシーの問題と、セルフメディケーションにおける医師・薬剤師の役割の講演からの抜粋です。
★ポリファーマシー(必要以上に多くの薬を併用している、多剤併用)の問題は、薬の相互作用や併用禁忌のリスクマネジメントにもつながります。従来型の門前薬局のままでは解決できないので、今後ますます「かかりつけ薬局・薬剤師」の必要性が高まってきますし、色々な医療連携が必要。
★専門性 + コミュニケーション能力の向上が必要...健康サポート薬局にも通じますが、患者さん・お客さんの背景・生活習慣を理解している(理解しようとする)薬剤師が求められるのは自然な流れですね!
平成30年9月10日(第660号)