こんにちは、天野です。先週末に春並みとなった気温が今週末にかけては少し下がり、来週半ばには上昇...と、まさに三寒四温で春に向かっていますね。
さて、今月下旬にかけて各地で平成30年度調剤報酬改定の説明会が開催されます。今回の改定では、特に大手調剤チェーンや門前薬局が狙い撃ちにされた感がありますが、今回は事前予想ほどの影響を受けずに済んだとされる中小・個人薬局はこのままのスタンスでいいのでしょうか? 従来の処方箋対応の繰り返しだけで今後やっていけるのでしょうか?
今回の集中率の高い門前薬局や大手チェーンに対する調剤基本料の厳しい改定からは、門前薬局による効率的な経営が今後は厳しくなること。そして、厚労省が理想とする「地域に根づいた面薬局」の方向に今後確実に向かっていくことが伝わってきますね。
地域支援体制加算においては、開局時間や備蓄医薬品数だけではなく、かかりつけ薬剤師の施設基準である地域活動(医療支援)については今後どうなのでしょうか。
また、医師の指示による分割調剤についてはどうでしょうか。今後こうした流れが普及すれば、これまでの門前ばかりに処方箋が集中する状態から、2回め・3回めからは自宅近くの「かかりつけ薬局(薬剤師)」で...ということが考えられます。
■今日のテーマは、『健康イベントを開催しやすいシーズンになってきました!』
上記の意味からも患者さん・お客さん、そして地域に根づいた薬局・調剤薬局になっていく活動・発信が求められますね(選ぶのは患者さんですから)。
★処方箋以外の相談も気軽にできる薬局・薬剤師。そうした雰囲気のある薬局・薬剤師。
★隣りのクリニックの処方箋がなくても、気軽に入りやすい薬局。
★定期的に健康に関するミニ講演会や楽しい健康イベントなどを開催して、いつも何かをやっていると認知される薬局。
最近は成熟社会・モノ余り社会となり、「モノ消費から、コト消費へ」という言葉がよく聞かれる様になってきました。
似た様な大型店がどこにでも出来たり、簡単なものならどこでも(ネットでも)手に入る時代になって、消費者には「楽しい消費活動をしたい!」「リアルでの楽しい体験をしたい!」という思いが強くなっています。
「期間限定」とか「地域限定」ということがウケるのもそうしたことが背景にありますが、地域住民の"日々の健康の受け皿"としての薬局・調剤薬局にとっては、どんなことが【自店限定】としてやれるでしょうか?
外に出歩きやすい季節になってきましたので、【聞こえの相談会】や【認知症予防体感会】をまずは少人数からでも開催されることをおススメします。
平成30年3月8日(第611回)