こんにちは、天野です。暑い日が続いたり、局地的な豪雨が降ったりで昨年に続いての猛暑と天候の不安定な夏になっていますね。
8月最初のブログが第555号となりました。今年も早や7ヶ月が過ぎましたが、日々の仕事に対するスタンスはいかがでしょうか?
来春の調剤報酬改定の議論が始まり、厳しい予想がされる中で、日々のルーティンワーク・処方箋対応で忙しいとは言え、時間が過ぎるままに身を任せているだけでは...、という薬局を巡る経営環境の変化。
昨日、弊社・大阪のM君が話してくれましたが、初めて訪問する調剤薬局さんでの対応が、以前より明らかに変わってきており、熱心に聞いていただけるケースがとても増えてきている...とのことでした。
処方箋調剤だけのビジネスモデルの寿命が尽きてきている中にあって、患者さん・地域住民の方に支持されて、頼りにされ、なおかつ居心地の良いコミュニティ的な場所でもある相談薬局・調剤薬局が求められる流れが徐々に強まってきていますし、そうした存在がこれからの薬局のイメージだと思います。
一番のリスクは何もやらないこと。
一番のリスクは現状維持的な発想です。
■今日のテーマは、『地域薬局による健康増進支援!』
昨日読んだウエッジ8月号に、健康寿命延伸を図る長野県松本市の取組みの記事が載っていました。抜粋しますと、
★弊社のお取引店でもある松本駅前の日野薬局さま(現、長野県薬剤師会会長)がモデル店となって、糖尿病専門医のバックアップのもとで、糖尿病患者さんの服薬管理と共に食事のアドバイスを始めた。
★生活習慣病の患者さんはきちんと決まったことをするのが苦手な人が多い。患者さんがきちんと薬を飲んでいるか薬剤師がチェックするだけでは、重症化予防が完結しない。
★この松本市での重症化予防事業は3年目に入ったが、こうした患者さんへのきめ細かいフォローにより、患者さんとのコミュニケーションの向上や服薬率の大きな改善につながっている。
このケースは、国が勧めている「かかりつけ薬局」のモデルケースの一つと言えますし、健康サポート薬局の要件を満たしている薬局さまの事例です。
この記事のインタビューの中に、「こうしたアドバイスをする中で、患者さんは自分なりに様々な努力をしていることを誰かに聞いてもらいたかったのだと分かった」との言葉がありました。
人は、①話がしたい、自分の話を聞いてもらいたい!
そして、②人は、そうした場所が欲しい!
町の薬局・独立経営の調剤薬局こそが、そうした存在・場所として支持されて欲しいと思います。
平成29年8月3日(第555号)