こんにちは、天野です。昨日(日曜日)は次女の大学に行った後、豊田市美術館まで足を延ばし、東山魁夷「唐招提寺御影堂障壁画展」を観てきました。東山魁夷画伯が鑑真和上の生涯への敬愛を込めた渾身の障壁画に大きなエネルギーと厳しさを感じて何度も足を止めました。
さて土曜日は、4年間会長をつとめました金城学院大学薬学部協力会の最後の役員会でした。
この4年は薬剤師国家試験が資格試験から競争試験に変わり、難易度も急激に上がって、衝撃と共に、大学側も学生さんも我々も本当に翻弄されました。私も大変な危機感を抱きましたが、諸先生方と一緒に4年間スクラムを組んで、何とかこの難局を乗り越えられたことは、何よりのことでしたし、厚く御礼申し上げます。
今回改めて感じましたが、新たなこと・大変なことを始めて、それが全体の風土として根付き、さらには結果が伴ってくるまでにはそれなりの時間と、習慣的・精神的負荷が必要ですね。
仕事においても同じことが言えますが、個々がバラバラではなく、全体レベルでの【方向性の一致】と【行動習慣化】、【結果へのこだわり】、そして【測定できる結果を出す】こと。上記の場合で言えば、目に見える合格率であり、これによる新6年生・新5年生のモチベーションアップです。
仕事の場合では何でしょうか。
■今日のテーマは、『どんな医師・薬剤師になりたいのか?』
土曜日に続いて昨日(日曜日)は、次女が通う医大の父兄会総会に出席しました。奇しくもと言いましょうか、国家試験において、最初に歯学部で起こったことが薬学部に起き、まさに今同じようなことが医学部でも起こっています。
かつての様に、「薬学部に入学さえすれば...」「医学部に合格さえすれば...」という言葉は全く通じない環境になりました。昨日も理事長や医学部部長が話されましたが、
★これからは医師余りの時代になっていく。
★結局、「どんな医師になりたいのか?」...という視点・自分の考えがない人は今後は難しい。
では、薬剤師の場合はどうでしょうか?
国策の医薬分業の波に乗ってこの15年あまり、皆が横一線で同じように調剤業務を真面目にやってさえいれば良かった時代。そして今、そうした時代の終わりを迎え、薬局一件あたりの処方箋枚数が既に頭打ちとなりました。
厚労省が示した【かかりつけ薬剤師制度】、そして【健康サポート機能】という流れに対して、
★「どんな薬剤師になりたいのか?」
★地域住民やお客さま・患者さまに選ばれるために、「どんな薬局になっていきたいのか?」「どんな薬局になっていくべきなのか?」
平成29年5月29日(第537号)