こんにちは、天野晃治です。例年より桜の開花が早まっていますね。自宅のそばの山崎川の桜も今週半ば以降には楽しめそうです。

さて、先週末２７日に第１００回薬剤師国家試験の合格発表がありました。

一昨年の合格率７９％から、急激に合格率６１％(新卒で７０％)の過去にない厳しさとなり、大きな衝撃が大学・学生さん、そして薬業界に走った一年前。

今回、結果として前回より僅かながら２，３ポイント上昇しましたが(合格率６３％、新卒では７２％)、基本的な厳しい状況は変わりません。

国公立・私立７３大学の格差も大変大きいですし、合格率がトップクラスの大学の中にはそれ以前の進級率が入学時と比べ５割程度という大変厳しい大学もあります。

いづれにせよ、この厳しさは、現役の学生さん・大学に対してだけでなく、薬剤師にも向けられているという認識が必要ですね！

さあ、春・４月を迎えます。自分の枠を超えていきましょう！

■今日のテーマは『地域の健康のプラットフォーム』　

今朝の日経新聞一面。再生・老いる首都と題して、

◇若者が集う印象が強い東京。しかし実像は逆だ。団塊の世代が７５歳になる２０２５年には、７５歳以上の後期高齢者の１割・１９０万人が集中する。

◇また、認知症高齢者は現在の１，５倍の６０万人に膨らむ。

◇老いる首都の問題は認知症だけにとどまらず、とても家族や介護施設・介護の担い手だけでは到底カバーしきれない。

最近色々なところで、認知症カフェなどの【コミュニティ】【場】の必要性が事例と共に指摘されています。

★日頃から家にこもっておらず、そうした場に出てきたり、人と交わることが認知症対策や予防にとても有効であることが知られてきています。

少し前に、私の家から１０分ほどの所に女性専門の手軽な３０分運動施設カーブスが出来ましたが、中高年女性の自転車が結構並んでいます。

スタッフとの会話や近くの人との会話を楽しみながら、運動不足の解消やロコモ対策につながれば、【健康維持のプラットフォーム】としての役割も大きいですね！

こうした最近の流れをふまえて、地域に根づいた薬局・調剤薬局さんには、近所の方・お客さん・患者さんにとっての【コミュニティ】【場】の提供を今まで以上に考えていただきたいと思います。

２０１５年３月３０日（第３２４号）

天野商事株式会社 　　代表取締役　

　　

栄ミナミ男声合唱団 　　所属(幹事)

金城学院大学薬学部　協力会会長 愛知県医薬品卸協同組合　理事

NPO法人健康な脳づくり　会員