こんにちは、天野晃治です。寒い日が続きますね。
店頭ではインフルエンザ流行に加え、まだまだノロウイルスの影響が局地的に出ています。また、気象庁の予報を大きく上回る大雪や寒さの影響で、風邪や寒暖差アレルギー、体調不良、一時は死語になりつつあった(?)“しもやけ”の人が増えているとの話も聞きます。
一昨日、岐阜薬科大学教授の北市先生のお話を聞く機会がありました。その後、先生と色々とお話しする中で話題となったのが、
◇4月からの調剤報酬改定による経営面での影響…大手チェーンだけでなく、中小への影響が広がる。
◇ネット販売の問題
◇今後の薬剤師の立ち位置・価値…待ちの姿勢だけ、調剤&服薬指導だけでは評価されない。
足元の2〜3月、4月からの消費増税、調剤報酬・薬価改定など、制度や市場環境の激変期にあって、より一層、コミュニティに根づいた薬局像を思い描き、お客さん・患者さんへの発信をしていきましょう!
■今日のテーマは、『買う瞬間の心理的引き金』
さて、伝説のマーケッターとも言われるジョセフ・シュガーマンは、著書の中で、【消費者(お客さん)がモノを買う瞬間】の理由の95%(!)は、「無意識の決断だ」と言っています。
購入を決めるまでのプロセスは人それぞれで、一見ややこしそうですが、自分の購買行動を振りかえっても以下の指摘は当たっています。
1.その道の専門家から買いたい。…特に高価なモノや、あまり知識のないものについては、人は「確証」が欲しい。
※よって、いかにして自分・自社・自店の専門性を示すか?
2.商品・サービスを体験すると成約に近づく。…試乗、試用、試飲、試作プロセスに参加する。
3.ストーリーは、人を引き寄せる。…商品に関連したエピソード。人間味を感じさせるストーリーは、お客さんとの心の結びつきを作り出す。
また、シュガーマンは、「人は感情で買い、あとで理屈で買った理由を納得(正当化)する!」…と。理屈とは、
◇車なら…安全性、外観、機能、優越感
◇衣服なら…実用性、流行、生地、コーディネートのしやすさ
その買い物を納得させる理屈を見つけてあげられるかどうか?示すことができるかどうか?
ここでも、【人を軸とした】視点の重要性を感じますし、そうした会話・プロセスを楽しむことも、買い物の楽しさの提供に通じますね。
2014年2月20日(第214号)
天野商事株式会社 代表取締役
栄ミナミ男声合唱団 所属(幹事)
金城学院大学薬学部 協力会会長 愛知県医薬品卸協同組合 理事