こんにちは、天野晃治です。めっきり涼しくなりましたね。寒暖の差が激しいので、体調管理にご注意ください。9月も残りわずか…、マインド上げていきましょう
今日は、先日読んだ「ディープな高齢社会ニッポンで稼ぐ(日本経済新聞出版社)」からの抜粋です。敬老の日の統計によると、65歳以上が4人に1人(25%)を初めて突破。65歳を高齢者と呼ぶのは問題があるとは思いますが…。
◇総人口の減少により日本の国内市場は縮小していく。とは言え、日本の人口は2025年時点でも1億2千万人を割り込まない。
◇但し、これまで通りの事業をこれまで通り続けるだけでは、いくら頑張ってもジリ貧になる!だからこそ、新たな需要の掘り起こしが必要。
◇高齢者も前期高齢者と後期高齢者で生活意識がかなり違う。また団塊の世代の高齢化により、コーラを飲み、ポテトチップスを食べ、ジーンズをはき、ロックやポップスを聴く戦後生まれの新高齢層が誕生する。
◇後期高齢者で車の運転をやめた、普段の買い物が大変な「買い物弱者」への対応が必要になるし、介護施設などに住み日常的には店舗に来ない人に対しては、施設運営者と協業して販路を開拓していく必要がある。
■今日のテーマは、『お客さんの気分を良くする』
さてアベノミクスで景気は堅調との報道〜来春への消費増税の流れの中で、【価格の2極分化】と、【2つの財布の使い分け】がますます鮮明になってきていると感じます。
★100円ショップが相変わらす好調という事で、生活必需品や、ちょっとした品質の差よりも価格というものはデフレ圧力が相変わらず強い。
★コンビニが100円珈琲を始めたことによりマックの売上が減ったり、吉野家が牛丼並み盛を380円から280円にディスカウントした効果が数ヶ月しかもたなかった目算の狂い。
★一方で、セブン&アイの高級PB品「セブンゴールド」の食パンが1枚40円とNB品の2倍するのに(!)、計画の1,5倍の売れ行き。
そのセブン&アイの鈴木敏文会長は、「多少高くても、いいモノを求める消費者の需要は今度高まる」との談話を出していますが、【付加価値】の要素はますます需要になってきます。
われわれ中小・零細企業・店舗は、体力勝負の土俵でやっていては持ちません!最近注目度の高い一般用医薬品のネット販売問題においても、プレーヤーが増えてきて価格設定が一時より10%下がっている商品の話や、運賃・販売管理費を度外視した低価格で張り合っている中小店の話などを聞きますが、短期的には何とかなるにしても、とても継続性があるとは思えません
「人は気分がよくなるとお金を使う」という言葉がありますが、
◇結婚式、記念日、誕生日などのお祝い事
◇日常を離れた旅行
◇北海道展、秋物大売出しなどのイベント
◇久しぶりの家族集合、久しぶりの同窓会
◇自分への“ご褒美”
◇年金の出る日 などなど。
また、買い物や飲食店での店長さん・店員さん・マスターのちょっとした嬉しい言葉や対応の差によっても【気分による消費額】が大きく変わってきます。
リアル店舗の価値・お客さんの顔や背景を分かっている価値を再認識し、しっかりと磨き、打ち出していきたいですね
【今日の質問】
どんなことをしたら、目の前のお客さんに気持ち良く買い物してもらい、気持ち良く帰ってもらえるでしょうか?
2013年9月26日(Vol.174)
天野商事株式会社 代表取締役
栄ミナミ男声合唱団 所属(幹事)
金城学院大学薬学部 協力会会長 愛知県医薬品卸協同組合 理事