こんにちは、天野(Cozy)です。週末から一気に冷え込みましたね。名古屋も雪が舞っています。
先週に引き続き、ノロウイルスが流行しています。今朝も私の同級生で、一日数百枚の処方箋を応需している調剤店店長から℡があり、そこの薬剤師さんがノロにかかったこと、小児科の先生からも問い合わせがあったとのことで、弊社取扱いの次亜塩素酸Na水溶液【ノロキラー】を届ける手配をしました。
お互い、ノロウイルスやインフルエンザへの対処・予防を万全にしながら、多忙な年末を乗り越えましょう!
■今日のテーマは、『残る薬剤師、消える薬剤師』
さて、雑誌ZAITEN(ザイテン)の今月号に30ページにわたっての特集「残る薬剤師、消える薬剤師」。今日はそこからの抜粋です。
◇国の医薬分業政策の波に乗って、分業率がこの20年で10%程度から65%まで急激に上昇。調剤薬局は54,000軒とコンビにより1万件も多い状況に。分業率の限界指標の一つの目安70〜75%が目前に。
◇ドラッグストアも、超高齢社会を睨んで商圏人口を現在の半分となる4,000人に設定しており、医療保険制度に守られ、他の物販事業より利益率が高い調剤への参入を強めている。
◇調剤薬局の収益の何と99%が保健調剤によるものになっており、この調剤偏重が経営の弱点に。
◇現在の薬局は「処方箋がないと入れない業態」に変質しており、厚労省からの厳しい指摘も!また現場での患者対応について苦情や意見も。しかし、その厳しさの割には薬剤師・中小調剤薬局の危機感・自覚が乏しいのではないか?
◇6年制薬剤師の第一期生が予定人数を下回り、2年間の採用空白もあって、まだ他業界がうらやむ“空前の売り手市場”。しかし薬剤師不足は一過性で、数年後はどうなるか分からない(薬剤師過剰時代へ)。
◇政府は、団塊世代が後期高齢者になる「2025年」を念頭に一体改革を打ち出している。今までのままの現状踏襲型のビジネスモデルでは通用しなくなるのは明白。
以上、厳しい指摘・文章が載っていましたが、現状を検証し、これからの時代を見据え、患者さん・地域に根ざした薬剤師像・薬局像を考える一助にしたいですね。最近このような厳しい記事をよく目にするのも、超高齢社会の中で、注目され期待もされている裏返しでもありますから。。。
2012年12月10日(Vol、94)
天野商事株式会社 代表取締役
栄ミナミ男声合唱団 所属(幹事)
金城学院大学薬学部 協力会 愛知県医薬品卸協同組合 理事