こんにちは。天野（Cozy）です。しっかりと秋の夜長を感じる様になりましたね。昨日、愛知県長久手市にある名都美術館２５周年記念「麗しき女性の美」の後期を、家内と見に行きました。上村松園・鏑木清方・伊東深水、素晴らしいですね。感性に響いてきました。

さて、インフルエンザ予防接種はお済みですか？主な感染経路は飛沫感染ですので、マスク・うがい・手洗いも有効です。消毒用アルコールとともに、ＲＳウイルスなどにも有効な次亜塩素酸ナトリウムをお勧めください。加えて、「栄養・休養を十分にとる」「適度な湿度を保つ」「人ごみを避ける」の基本を。

■今日のテーマは、『これから求められる薬剤師の姿』　

ドラッグマガジン１１月号の「６年制薬剤師特集」に、「薬剤師不足の背景と資質に関する一考察」なる寄稿がありました。要約しますと、

★６年制一期生入学者は１万３３３７人いたが、ストレートに５年次へ上がれたのは８割弱。結局、第９７回国試の６年制卒受験者は７割にとどまってしまった。結果として合格者は８６４１人だった。

★現状のままだと新たな薬剤師は年に８０００〜９０００人しか誕生せず、想定されていた１３０００人から大きく乖離した数字になりそう。私立大５７校のうち１８校が定員割れに。

★採用する側からは“量”のニーズを満たせない中で、“質”を求める声が高まっている（医療人としての自覚を持つ薬剤師）。

★ドラッグストア業界で懸念されていた深刻な薬剤師不足問題は登録販売者制度により解消された。資格者は既に１０万人を超え、第一類薬を売らないなら登録販売者だけで運営できる。即ち、調剤のできない中高年薬剤師の大きな受け皿が失われた。　　

上記を踏まえて、

※これからの薬剤師は、医薬分業制度の本質、調剤薬局の役割、薬剤師の存在理由をもっと広く社会にアピールしなければならない。地域医療において薬剤師ができることは、自分たちが思っている以上にある

※服薬指導一つとっても、患者さんや家族に配慮した・寄り添った人間的スキルが欲しい。また、調剤だけでなく、OTC医薬品や健康食品・サプリメントを含めた全般的な健康指導ができる薬剤師・調剤薬局のもとに患者・生活者は集まる

…との指摘・考察でした。私の長女は薬学部２年ですが、彼女がでてくる頃には、こうした流れはもっと強まっているのでしょうね。

2012年11月19日（Vol、88)

天野商事株式会社 　　代表取締役　

栄ミナミ男声合唱団 　　所属(幹事)

金城学院大学薬学部　協力会 愛知県医薬品卸協同組合　理事