こんにちは、天野晃治(Cozy)です。今週は何と言っても、iPS細胞でノーベル生理学・医学賞受賞の山中伸弥・京都大学教授の快挙・喝采のニュースですね(^^)。
凄まじいストレスをどう発散しているのか?との質問に対し、ビリー・ジョエルの『プレッシャー』を聞きながら、朝ジョギングして走ることだ…と答えていたユーモアさ・スポーツマンらしさも素晴らしい。
■今日のテーマは、『値上げの天才の時代が来る』
2年前のベストセラー「デフレの正体」の著者・藻谷浩介氏が文藝春秋11月号に、“高齢化社会の楽観シナリオ”を寄稿。
日本のほぼ4人に1人が65歳以上で世界のトップを行く高齢化率だが、【健康ブーム】により健康寿命が伸びているのはいい方向性であること。そして予防医学に早くから取り組み、一人当たりの医療費が最も低い“長野県方式”をどこまで広められるか…と指摘。
そして、冒頭の【値上げの天才の時代が来る!】。抜粋すると…、
◇これから徐々に人口が減り、高齢化で胃袋が小さくなっていくのに、デフレだから・消費者の財布のひもが固いからといって値下げを続けていたら、際限なく売上は縮小していく。
◇戦後の小売りを引っ張ったのは、ダイエーの中内功氏をはじめとする“値下げの天才”だった。以来50年にわたり、値下げこそ正しい商売のやり方だと信じられてきた。
◇しかし、人口減少社会・高齢社会でこのやり方が通用するだろうか?値下げの泥沼競争をやり続けたら、賃金も下がり続けるし、絶対倒産する。そのはてでの勝者はいるのだろうか?今必要とされるのは、“値上げの天才”。
とはいえ、単純な値上げでは商売にならないのも現実です。だからこそ、価格競争とは違う【別の何か!強み!】がより大切になってきます。
★お客さん一人ひとりにとって【必要なお店・なくては困るお店になっていくこと】、【あなたがそういうのなら、買う。】と言ってもらえる、ある意味での【その人のマスター】になっていく。
★小阪裕司先生がよく言っておられる、【お客さんが気づいていない価値を教えてあげる】。…それだけの価値があってこの値段なら全然高くない!
★【自分のお客さんに勧めたい・そして喜んでもらえるような品揃えの基準を持つ】。
今日、薬局新聞の記者さんが来社されての話題は、これから【どういう街の薬局・くすり屋さん】が求められているのか?昔ながらの業種店たる街のくすり屋さんがどんどん減っていく中で、セルフ販売で食品なども買えるドラッグストアなのか? 隣の医院にかかっていないと入りずらい調剤薬局なのか?
もう一つの道があると思います
2012年10月11日(Vol、77)
天野商事株式会社 代表取締役
栄ミナミ男声合唱団 所属(幹事)
金城学院大学薬学部 協力会 愛知県医薬品卸協同組合 理事