こんにちは。天野晃治です。今日の午後は結構な雷雨がありましたが、皆さまのところはどうでしたか?
昨日は薬学部に通う長女の20歳の誕生日でした♪。やはり、大人への入口としての「20歳」という数字は本人にとっても、親にとっても何か違いますね(^^)。
■今日のテーマは、『調剤薬局の将来』
さて、日経ビジネス9/3号(本日!)のメイン特集は22ページにおよぶ「クスリの未来 〜医薬は成長産業か?〜」。その中から、いくつか調剤薬局についての記述から抜粋すると、
◇高齢化の進展で国民医療費が36兆円、薬局調剤医療費が6兆円にまで膨らんだ。この10年で総国民医療費に占める薬局調剤医療費の比率は、8%→16%に倍増(!)。
◇医療費を抑えこもうとした国の医薬分業政策により価格競争もなく、病院前という好立地や、マンツーマンという形さえ出来れば、零細店でも経営が成り立ったため、調剤薬局は今や5万3000店に(コンビニより多い!)。
◇しかし、ここにきて分業率が65%になり、伸びが鈍化、新規に門前薬局を開く立地が減ってきた。今後は調剤報酬・薬価とも大きく引き下げられる可能性が高く、将来への不安からM&A(合併・買収)が盛んになってきた。
そして、『問われる薬剤師の存在意義』として、
●「かって薬局は地域の健康拠点だった」。しかし、今は調剤薬局の敷居は高く、処方箋がないのに調剤薬局に足を運ぶ人はほとんどいない。
●医薬分業が60%を超えた今、処方箋通りに袋詰めするだけの薬剤師・調剤室にこもったままの薬剤師に対する目は厳しい。
との指摘が。
そして最後に、大手チェーンの日本調剤社長のインタビューが。
これから調剤薬局淘汰の時代に入り、高齢化で市場は今後も伸びるが、ローコスト経営・法令順守・設備投資が出来ない企業は生き残れない。パパママ調剤店(個人商店)では限界があるかもしれない。
ただ、地元に根づいて患者を引きつけている個人調剤店はわれわれにとっても手ごわい相手。
上記をふまえて、今から始められることは何でしょうか?地域に根ざしたお店として、患者さんのためにもなり、喜んでももらえる場所として。またコミュニケーション(処方箋に関してだけでなく!)発生の場として。処方箋がなくても気軽に寄れる存在になっていく為にも。。。
2012年9月2日(Vol、66)
天野商事株式会社 代表取締役
栄ミナミ男声合唱団 所属(幹事)
金城学院大学薬学部 協力会 愛知県医薬品卸協同組合 理事