こんにちは。天野晃治です。本日、私が所属し総務委員長をつとめる栄ミナミ男声合唱団の団長であり、ホーユー株式会社の社長であった水野新平さんの「お別れの会」がありました。大変多くの業界・経済界・取引先の方々の参列でした。式の中で、合唱団として2曲捧げましたが、あの心遣い・お人柄にふれられないと思うと、淋しく残念でなりません。55歳という若さでの病魔、やはり「健康」であることが一番ですね。
■商売、そして顧客から見て『なくては困る薬局・薬店・調剤薬局とは』(パート10)
さて、先週末の勉強会で、いつもご指導いただいている江口克彦先生(前PHP研究所社長)が、政局と経済についてお話になり、
●これからは中小企業の時代。大企業は危ない。
●大きい石ではなく、小さなダイヤモンドになりなさい。
とおっしゃいました。また、あの一時代を築いた大企業のパナソニックやシャープ、ソニーですら危ないとも。
技術革新の早さ・あっという間の販売価格の暴落・グローバルな厳しい価格競争を見ますと『単なるモノ』になってしまう怖さを感じます。最近よく、「あの頃のソニーはどこへ行ってしまったんだ?」と言われるところです。
以前、何度かご紹介したベストセラ-本『デフレの正体(藻谷浩介著)』は今の日本の人口動態を分かりやすく、的確な指摘をしています。
◎100年に一度の不況という景気の話ではなく、「生産年齢人口(15〜64歳)の減少」と「高齢者の激増」
◎2010〜15年には最大勢力の団塊世代が65歳を超える。
◎大量消費→成熟社会に入っており、「規模追求」「値下げ」「縮小均衡」でなく、人手をかけ付加価値向上への努力をすべき。
◎高齢者市場で拡大しうる分野はまだ無数にある。…介護を必要としない元気な高齢者が8割も!
また、【コミュニティの必要性】や【買い物弱者の切実な問題】がよく言われるようになり、牛乳配達の復活とか、コンビニ・スーパーによる宅配が増えているのは皆さん、ご承知の通りです。
では、16250店に増えたドラッグストアに消費者は何を求めているのでしょうか?医薬分業の進展により55,000軒になった調剤薬局・及び相談薬局には何が求められているのか?個人の薬店さん(店舗販売業)には何が求められているのか?
顧客や地域・小商圏にあって、【なくては困る相談薬局】【気づいていない体・お肌のことを教えてくれるお店】【笑顔になれるお店】【定期的に相談会などをやっているお店】【処方箋がなくても訪問できる調剤薬局】への日々の実践・試行錯誤・その継続の一日一日が、われわれの5年後・10年後を決めていくのだ、と思います。
2012年1月30日