こんにちは。天野晃治です。次女が通う金城学院の「第60回メサイア演奏会」の合唱練習が始まりました。PTA会長の時からこれで3回目の参加になりますが、本番で女生徒の皆さんの熱心な管弦楽団、グリークラブと一緒に歌う『ハレルヤコーラス』は最高です!
■商売、そして社会的インフラとしての、「くすり屋」とは(パート6)
先週の日本経済新聞の「原田泳幸・日本マクドナルド社長と、柳井正ファーストリテイリング(ユニクロ)社長」の紙面対談の中で、厳しくも的確な2つのコメントがありました。
①少子高齢化など社会構造が変わり、長期的に市場が衰退していく中で生きていこうと思えば、ナンバーワンになるしかない。
②アパレルは『もう終わった産業』ですから、全部作り変えるぐらいのことを考えないとダメ。
その流れで、『われわれは衰退産業にいるのだろうか?』と考えてみると、
小売り薬業界は、20〜30年前の個人薬局・薬店の業種店の時代 → 業態店であるドラッグストアの急成長の時代 → ドラッグストアも16250店を超え、同質化競争・異業態との体力消耗戦の時代に。そして医薬分業の追い風に乗ってこの10年急成長した調剤薬局市場も、いよいよピークが近づき、ビジネスモデルの転換期に。
私も新人セールス時代からを振り返ると、この20年の市場環境の大きな変化に考えさせられます。最近、弊社のお得意さんからお聞きした話もさまざまです。
◇お客さんが全く来ない。OTCが売れない。
◇お客さんは1日20名ぐらいだが、相談販売に転換して、リピート客もそこそこついてきている。
◇推奨販売やりたいが、1日10〜20枚程度の処方箋に振り回されている。
◇1日40〜50枚処方箋があるが、調剤チェーン店との違いを丁寧な寄り添った説明に心がけている。そしてOTCや健食なども忘れずやってこそ、と思う。
◇1日100枚以上処方箋があって超多忙だったが、すぐ隣りに大手調剤店が出てきてしまった。
『一つのビジネスモデルは20〜25年しかもたない!』いうことを考えると、われわれ(弊社)は【環境変化に適応できているのだろうか?】と反省しつつ、【何とか、あるべき姿に向けて足は遅くとも、その方向に歩を進められているだろうか?】と自問自答を繰り返しています。
オラクルひと・しくみ研究所の小阪裕司先生が、いつも言われている『お客さんがそうとは気づいていない価値を提供する・教える・動機付けして導いていく』の実践の繰り返しを通じて、【欠くべからざる存在】【なくては困る存在】への試行錯誤をお互いに。。。
2011年9月13日